「ホームページ=会社のイメージ」といっても過言ではありません。見やすいホームページは、訪れたユーザーから好感を得られます。しかし、いきなり好印象を得られるような高品質のホームページを作成することは難しく、改善を繰り返す必要があります。
ただし、思いつくまま的外れのポイントに手を加えても意味がありません。ユーザーの離脱率や直帰率、見やすいホームページになっているのかなどを確認することが重要です。そこでこの記事では、ホームページの改善に必要な要素やポイントなどを詳しく紹介します。
ホームページの改善で押さえたいポイント
ホームページを改善する際は、あらかじめポイントを押さえておくと効率よく取り組めます。まずは、ホームページの改善で押さえたい下記6つのポイントを詳しくみていきましょう。
- 見やすいホームページ構成になっているか
- ホームページ内に画像を用いてるか
- ホームページがスムーズに表示されるか
- ユーザーニーズを満たせるホームページとなっているか
- 読みやすい文章になっているか
- 信憑性の高いホームページになっているか
見やすいホームページ構成になっているか
ページが複数あるホームページは、ユーザーがわかりやすい構成になっているか見直してみましょう。ランディングページ(LP)のような長い1ページであれば、ユーザーが迷うことはほとんどありません。
しかし会社概要や商品の特徴、ストーリーなど、ページが複数あるホームページはユーザーが迷子になりやすいため注意が必要です。ユーザーが目的のページになかなかたどり着かないと、ストレスを与え離脱率を上げる原因となります。
ユーザーがスムーズに操作でき滞在率を高めるためにも、目的のページにたどり着きやすい、シンプルなホームページの構成を意識しましょう。
ホームページ内に画像を用いてるか
図解や画像を活用することで、ユーザーは説明を視覚的に理解できます。ホームページではどんなに詳しく文章で説明しても、ユーザーがすべての文章を読んでいるとは限りません。自社のホームページを確認し、専門用語を多用していたり、文字が続いたりしているホームページは要注意です。ユーザーに読みにくさを与え、離脱率につながっていると考えられます。
また、画像を挿入すると文字とのメリハリができて、ホームページへの印象もよくなります。読みやすくユーザーの理解を深めるためにも、文章で表現されている内容は図解・画像に代替できないか検討してみましょう。
ホームページがスムーズに表示されるか
ホームページがスムーズに表示されるかはユーザーのストレスに大きく関わり、離脱率に影響を与えます。実際、読み込み時間が1〜3秒の離脱率は32%、1〜5秒になると90%、1〜6秒はさらに高く106%、1〜10秒は123%も上昇するとのデータがあります。(参考:Find out how you stack up to new industry benchmarks for mobile page speed)
インターネットを利用している方ならば、ホームページの表示が遅くイライラした経験がある方も少なくないでしょう。ホームページをスムーズに表示させるためには、挿入する画像を軽量化ソフトで軽くしたり、動画を埋め込まないようにしたりする工夫が必要です。
また、トップページが動くホームページも読み込み時間を長くする原因となるため注意しましょう。ホームページを読みやすくするために画像の重要性を述べたものの、同時にホームページが重くならないようにひと手間加えるのも重要なポイントです。
ユーザーニーズを満たせるホームページとなっているか
ホームページによって伝えたい内容・目的は異なるものの、最も重要なのはホームページを訪れたユーザーの「ニーズ」を満たせる内容になっているかです。そもそもユーザーが知りたい情報と、制作側が伝えたい内容が一致しているとは限りません。
ホームページを見直す際には、ユーザー視点で本当に必要な情報が記載されているか、ユーザーニーズが満たされるホームページになっているかを考えることが重要です。そのためには、伝えたいキーワードの検索意図を知る必要があります。ユーザーがなぜこのキーワードを検索するのか、ほかにどういったキーワードを調べているのか、サジェストキーワードや共通ワードをリサーチしましょう。
また、同時にどういった層に情報を伝えたいのか、今一度ターゲットとしている人物像の深掘りが大切です。具体的なターゲットとなる架空の人物像を「ペルソナ」といいます。ペルソナを整理して、そのペルソナがどういった情報を知りたがっているのか、そして今のホームページはそれに応えられる内容となっているか擦り合わせてみてください。
読みやすい文章になっているか
文章の読みやすさは、ホームページを作成・改善する上で最も基本的なポイントです。ホームページのデザインがよく、画像も適切に使われているのに離脱率が高いときは、文章を疑ってみましょう。
読みやすい文章は、見やすいフォントと適切な行間で整理されており、1文あたりの文字数が適切です。また、「あれ」や「それ」などの「こそあど言葉」をなるべく使わずに、読み飛ばしをしても理解しやすい文章となっています。
ユーザーは、すべての文章を丁寧に読み込みません。そのため、わかりにくい言葉の多用や誤字脱字は、読み飛ばしをしたユーザーが不快感を感じる要因となるため、文章の見直しを行いましょう。
信憑性の高いホームページになっているか
現在はインターネットが一般化したこともあり、ユーザーのネットリテラシーは非常に高まっています。実際、商品・サービスのよい情報しか伝えない広告のイメージは怪しいと思っている方も多く、自分でリサーチする方は珍しくありません。(出典:なぜ消費者はネット広告を嫌うようになったのか? これからの広告に“インフルエンサー”の力は不可欠|ナハトのストーリー|PR TIMES STORY)
ユーザーの「怪しい」といった不信感を取り除くには、専門家による情報提供、政府の統計情報、研究機関のデータなどといった一次情報が効果的です。特に数値やデータといった根拠が求められるコンテンツは、一次情報が必要不可欠といっても過言ではありません。信憑性の高い情報源は、検索サイトで上位表示させる「SEO対策」においても効果的であるため、一次情報を積極的に記載していきましょう。
ホームページを改善する際の注意点
ここでは、ホームページを改善する際の注意点である下記の4つを詳しくみていきましょう。
- 問題点を明確にしてから改善に取り組む
- 短期間で成果を出そうとしない
- ホームページを大幅に変更しようとしない
- 業者に依頼する場合は完成図をしっかりと共有する
問題点を明確にしてから改善に取り組む
ホームページを改善する際は、問題点を明確にしてから着手しましょう。問題点を整理せずに手をつけると、本来改善しなくてよいところまで手をつけてしまいます。的外れの改善によって、クオリティが下がる可能性も0ではありません。
そうならないためには、現在のホームページの問題点を把握してから具体的な改善策を考えて取り組んでいく必要があります。
短期間で成果を出そうとしない
ホームページの改善は検索で上位表示させるSEO対策、Webマーケティングなどと同様にすぐに効果が出るものではありません。成果を出すためにはPDCAサイクルといわれる計画、実行、測定・評価、対策・改善の繰り返しが何より大切です。
1度の改善で高い成果を得ようとすると、思った結果が得られないときにモチベーションが下がったり、ネガティブ思考で悪循環になってしまったり、継続が負担に感じます。長い目で運用をとらえ、余裕をもった目標設定を試みましょう。
しかし、長期的に取り組んでも成果が得られないなら、そもそも目標設定が無理なものになっていないか、改善策に問題がないか見直してみましょう。自分で考えるのが限界のときは、コンサル会社に相談するのも一つの手です。
ホームページを大幅に変更しようとしない
ホームページの改善をする際、大幅な変更はおすすめしません。ドメイン名の変更やコンテンツ内のページ削除といったホームページの大幅なリニューアルは、完全な別ホームページとして検索順位に大きく影響するからです。
これまで1位、2位と上位表示されていたページも、リニューアルによって検索順位が圏外になる可能性も0ではありません。ホームページをリニューアルする際は、そもそも大幅に変更する必要があるのか、少しの改善で済むのかなどを考えてみましょう。
業者に依頼する場合は完成図をしっかりと共有する
ホームページを改善する方法として、業者に依頼する方法と自分で行う2つの方法があります。もしも業者にホームページの改善を依頼する場合は、完成図をしっかりと共有しましょう。そもそもホームページは改善を繰り返してクオリティを上げるものであり、1度で高い成果が得られるものではありません。
しかし、何度も業者に依頼してはお金と時間がかかってしまうため、あらかじめ完成図を共有できるのが理想です。「業者はプロだから大丈夫」と方向性が決まってない状態で丸投げしては混乱の原因となり、「イメージと違った」となりかねません。
画像や完成図と近いホームページを活用しイメージを共有して、方向性の擦り合わせを行いましょう。
ホームページの改善を効率よく行うために
ホームページの改善を効率よく行うためには、下記の4ポイントを重視することが重要です。
- ツールを利用してみる
- 業者への依頼を検討してみる
- ユーザー視点でホームページを閲覧する
- Webマーケティングを学ぶ
ホームページの改善に取り組んでいるものの、なかなか成果が出ない方はぜひ参考にしてください。
ツールを利用してみる
ホームページの改善は、問題点の把握から始まります。現状を分析するにはツールの活用が必須です。代表的なツールとして下記のものが挙げられます。
- Google Analytics
- Google Search Console
- Google トレンド
上記のツールはホームページの離脱率や流入キーワードの把握、Googleで検索されているキーワードのトレンドなどをチェックできます。ツールごとで把握できる項目は異なるため、用途や知りたい情報に応じて使い分けましょう。
もしも上記のツールで機能が足りないと感じるなら、有料ツールの導入を検討してみるのもよいでしょう。いずれにしてもツールを活用すればホームページの現状が明らかになり、問題点も把握しやすくなります。
業者への依頼を検討してみる
自分でホームページの改善をするのが難しい場合は、業者への依頼を検討してみましょう。本来、ホームページの改善は検証と改善を繰り返していくため、自分で行えるのが理想です。しかしホームページの改善を自分で行うのが難しければ、ホームページのリニューアルに強い制作会社への依頼も検討しましょう。
特に大幅なリニューアルを自分で行うと、検索順位から大きくハズレてしまうリスクをともないます。そこでホームページのリニューアルに慣れている制作会社に依頼すれば、大きく順位を落とさず改善できるかもしれません。
ただし制作会社に依頼する際は、どのようなホームページにしたいのかイメージの共有は大切です。いくら制作会社だからといって丸投げすれば、失敗に終わるリスクを避けられません。
ユーザー視点でホームページを閲覧する
ホームページのコンテンツや伝えたい内容によっても異なりますが、基本的にはユーザーニーズを満たすコンテンツが最重要です。制作していると、「この情報も必要」「これも伝えたい」と欲張り、ついつい情報を盛りすぎてしまうこともあるでしょう。
しかしユーザーからすれば、「情報量が多すぎてわかりにくい」「結局何が言いたいの?」と期待した解決策が見つからず、不完全燃焼の気持ちです。また、見た目にこだわりすぎて、使いにくさを与えることもあります。一度手を加えたら、家族や友人にチェックしてもらい、一人のユーザーとして素直な感想を聞いてみましょう。
Webマーケティングを学ぶ
Webマーケティングとホームページは一見無関係に思えますが、ホームページ改善に大いに役立ちます。ユーザーがどういった情報を求めているのか、どういった改善をすると効果が期待できるのかなど、論理的思考が求められる点やユーザーニーズを把握する上で活かせるでしょう。
また、Webマーケティングはホームページ改善だけではなく、SNS運用やSEO対策をする上でも非常に役立ちます。Webマーケティングは、実際に自分が取り組んでみないとわからず、正解も一つではありません。そのため、初めのうちは挫折することもあるでしょう。しかし、Webを通して商品やサービスを売りたいなら、必須のスキルといえます。
まとめ
ホームページ改善はすぐに成果が出るものではなく、長期的に取り組んでいく必要があります。基本的にはユーザー目線を忘れず、ユーザーにとって見やすいホームページであるか、ニーズを満たせる内容になっているかを確認しながら、計画性をもって取りかかりましょう。
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