現代ではTwitterやInstagram・TikTokなどのさまざまなSNSが普及しています。SNSを有効活用すれば、企業の商品・サービスなどを効果的にプロモーションし、顧客の裾野を広げられます。
しかし、「SNSで何を発信すべきかわからない」「投稿のネタが見つからない」など、SNSで発信していく上で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?そこでこの記事では、SNSでの発信内容や内容に困ったときの参考リストを紹介しています。また、発信の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
SNSで何を発信すべきか悩む理由
SNSは世代を問わず利用者が多く、さらにこれからも利用者が拡大していくといわれています。SNSを活用して継続的にターゲットにアプローチしていくことが重要です。
しかし、どのような投稿や発信をすればよいのか悩んでしまうことも多いのではないでしょうか?SNSで何を発信すべきか悩むのは、以下の2つが定まっていないのが原因です。
- 目的が明確になっていない
- ターゲットが明確になっていない
まず、「目的」と「ターゲット」を明確にしていくことが重要です。それぞれ詳しく解説していきます。
目的が明確になっていない
そもそも、SNSを運用する目的が定まっていないと、発信内容がブレます。「何のためにSNSで発信をするのか」「どういった状態がゴールなのか」を明らかにしていきましょう。
目的の一例は以下の通りです。
- 情報の拡散
- 購入の促進
- イベントへの短期的な集客
- 採用情報の発信 など
目的が具体的に定まっていれば、アカウントのあるべき姿が見えるため、投稿すべき内容が整理されます。反対に目的が曖昧だと、具体的に何を投稿すればよいのかわからないため、計画のない投稿をひたすら続けることになり、成果は出ません。
ターゲットが明確になっていない
「誰のために」発信しているのかを明確にしなければ、発信内容が曖昧なものになってしまいます。方向性が定まっていないと、発信やファンとのコミュニケーションにも統一感がなく、ファン化にもつながりません。
ターゲットを具体的に定めることによって、ターゲットの悩みや叶えたい未来について具体的に想像でき、刺さる発信内容を考えやすくなります。また、チームでSNSを運用したり、運用担当者が変わったりした際でも、ターゲットが明確であれば、SNSの投稿内容にズレが生じにくくなります。
SNSでの発信内容5選
運用目的やターゲットが決まり、いざ運用!となっても、実際には何を投稿したらよいか迷い、手が止まってしまうかもしれません。ここでは、投稿内容に迷いが出たとき参考となるカテゴリーを紹介します。
今回は以下の5つの具体的な発信内容を紹介していきます。
- 悩みを解消できるもの
- 親しみやすさが感じられるもの
- 参加しやすいもの
- 共感できるもの
- タイムリーなもの
それぞれ詳しく解説します。
悩みを解消できるもの
参照:Facebook
1つ目はターゲットやペルソナの悩みを解消できるコンテンツです。ターゲットに役立つコンテンツを提供することによって、継続的に発信を見てもらいやすくなります。役立つコンテンツとは以下のような内容です。
- ノウハウやテクニック
- 教えたくなる豆知識やコツ
- 体験レポート
商品やサービスを展開する企業であれば、従業員しか知らないトリビアや雑学的な内容もおすすめです。シェアやリツイートされやすく、拡散性も期待できます。
例えば暮らしに関連した商品を扱う「花王」は、Facebookで洗濯の仕方や料理のレシピ、商品の使い方など、健康のお役立ち情報を発信しています。商品の情報だけでなく、実際に購入後の使用イメージをもたせることで「今度自分でも実践してみよう」「これならできそうだ」と商品にトライする感情を芽生えさせ、購入のアクションを促せるのです。
ターゲットの悩みを解決する発信内容で、ファンを獲得していきましょう。
親しみやすさが感じられるもの
参照:Twitter
キャラクターを用いて自社の情報を発信していくと、無機質な企業イメージが打破され、より親しみを感じられます。ゆるっとした文章で、フォロワーやファンに向けてあいさつなどを発信するのもよいでしょう。
例えば大手コンビニ「ローソン」による公式アカウントでは、ローソンクルーの「あきこちゃん」によって新商品やおすすめ商品、キャンペーン告知の発信が行われています。それだけでなく、あきこちゃんの日常を描いたコンテンツ発信やあきこちゃんとしてユーザーとコミュニケーションをとることで、親近感を得ています。
あきこちゃんのキャラ設計も一般的な学生なので、気軽に使えるコンビニと好相性なのも成功のカギとなりました。キャラクターや「中の人」を通じた発信だと、ユーザーとの距離がより縮まります。
参加しやすいもの
参照:Twitter
ファンやフォロワーが気軽に回答できるアンケートやクイズ、参加しやすいキャンペーンの告知などもおすすめです。参加型の発信は、能動的にユーザーに参加してもらえるため、多くのユーザーを巻き込める利点があります。
プロテインブランドSAVAS(ザバス)の公式アカウントでは、プレゼントキャンペーンやユーザーに反応してもらえるような投稿を多く発信しています。参加するには企業が提示する条件をクリアする必要があるため、自社の商品やサービスを認知してもらうために有効な手段です。
ただし、毎回参加型の発信ばかりになってしまうと、ユーザーに飽きられてしまいます。さらにTwitterで行う場合はガイドラインがあるため、ルールを遵守しなければアカウント凍結のリスクもあるため注意しましょう。
共感できるもの
共感性のある発信により、濃いフォロワーやファンを獲得できます。「可愛い」「美味しい」「楽しい」「感動した」など、ポジティブな感情が出るような発信をしていきましょう。
また、なかなか自分自身が主張するのが難しいと思っている代弁者のような発信も、「そうそう!それが言いたかった」と共感が生まれやすくなります。
タイムリーなもの
参照:Twitter
記念日や季節の発信、時間帯に合わせたあいさつなど、タイムリーな発信をするのもよいでしょう。世の中やSNSでトレンドになっている投稿は検索数も多く、より多くのユーザーに見てもらえる可能性が高くなります。ハッシュタグやキーワードを用いて、積極的にタイムリーかつ新しい情報を発信していきましょう。
冷凍食品を展開している味の素は、トレンドや記念日と商品を関連させた投稿をしています。
発信する内容に困ったときの参考リスト
SNSで継続的に発信をしていくためには、投稿内容を考えていく必要があります。しかし、毎日の発信となるとネタが尽きてしまったり、投稿する内容がなくなってしまったり、投稿内容を考えるだけでも疲弊します。
そんなとき、ぜひ活用してほしいのが以下の参考リストです。
- 記念日カレンダーを利用する
- 競合のアカウントをリサーチする
- お悩み解決サイトやSNSでの口コミを参考にする
- 過去の投稿を活用する
発信する内容や投稿するネタがないときに、ぜひ活用してください。
記念日カレンダーを利用する
連日何かしら記念日です。「母の日」や「バレンタインデー」などの有名な記念日もあれば、「よい夫婦の日」「パンの記念日」など、一般的には知られていない記念日もあります。記念日カレンダーを見て、その日の記念日を参考に投稿内容を考えてみましょう。自社商品と記念日をかけ合わせた発信内容を考えると、バリエーションを考えられます。
記念日のようなタイムリーな発信は、トレンドに上がったり盛り上がったりもしやすいので、発信が多くの方の目に触れる機会も多くなります。
競合のアカウントをリサーチする
同じような発信をしているSNSアカウントのリサーチをするのも一つの手です。自分のアイデアだけで発信内容を考えるには限界があるので、ほかのアカウントのリサーチをして、自社の発信内容にも活かしていきましょう。
ポイントとしては、複数の競合アカウントをリサーチしながら、自分の発信内容に取り入れていくことです。競合アカウントをリサーチすると、自社のアカウントとの差別化にも役立ちます。ただし、競合アカウントの発信内容をそのまま使うのはNGです。盗作で訴えられるリスクがあるうえ、丸パクリの内容は企業の個性を損ない、ユーザーに響かない内容になるため気をつけましょう。
お悩み解決サイトやSNSでの口コミを参考にする
Yahoo!知恵袋などのお悩み解決サイトや、SNSでの口コミやつぶやきを参考にするのもよいでしょう。
検索する際には、自社のアカウントやペルソナに関するキーワードなどを入力すると、該当する悩みを探せます。例えば、30〜40代の男性向けトレーニングの商材を取り扱う会社であれば、同じトレーニングをキーワードとしても以下のように悩みの種類は多岐にわたります。
- 効果的なトレーニング方法
- 筋肉増量におすすめプロテイン
- 簡単に筋肉を増やす方法 など
お悩み解決サイトやSNSの口コミを検索すると、ターゲットのリアルな悩みを知ることができます。中には、気づいていなかったり見落としていたりした悩みや考えを発見でき、新たなアプローチ方法が見つかるかもしれません。
ターゲットの悩みを知り、解決のために役立つ情報の発信を考えていきましょう。
過去の投稿を活用する
ある程度投稿数が増えてきたら、過去の投稿を活用していきましょう。過去の投稿を使えば0からネタ探しをしなくて済みます。過去の投稿を改善して再投稿したり、過去の投稿のまとめやランキング形式で投稿を紹介していきましょう。
その際、インサイトやアナリティクスなどの数値分析ができるツールを活用し、過去の伸びている発信を分析しましょう。
SNSで発信する際の注意点
SNSでの発信は集客やブランディング強化に重要なものです。しかし、注意すべきポイントもいくつかあるので紹介します。
- ルールの徹底
- アカウント情報の適切な管理
- サービスの規約の遵守
- 運用停止・休止の対応
企業や組織の公式アカウントの担当者は、細心の注意を払い運用に取り組むようにしましょう。不正行為により、企業や組織のブランドイメージを大きく損なうリスクもあります。
ルールの徹底
まず、アカウントを運用していく上でのルールを徹底しましょう。以下のようなルールを決めておくと、担当の方も安心して発信ができます。
- 言葉遣い
- フォローするアカウント
- どこまでのフォロワーにアクションするのか
- 禁止事項
運用上のルールを徹底し社内で共有しておくと、アカウントの炎上や凍結防止にもつながります。
アカウント情報の適切な管理
アカウント情報の適切な管理も重要です。第三者にアカウントを乗っ取られないよう、IDやパスワードなどのアカウント情報を適切に扱いましょう。アカウントを作成する際には、社員個人の携帯番号やメールアドレスではなく、SNS用のメールアドレスや携帯の電話番号を準備するのがマストです。
万が一社員個人の携帯番号やメールアドレスを使用すると引継ぎが難しくなり、アカウントを継続して使えなくなる危険性があるので気をつけましょう。
サービスの規約の遵守
利用するSNSのサービスの規約を確認しましょう。規約を読まずにアカウントの作成や発信を行うと、知らないうちに禁止事項に抵触する可能性もあります。それによって、凍結にもなりかねません。
運用停止・休止の対応
メンテナンスやアカウントの凍結により、万が一サービスが利用できないときの運用方法をあらかじめ決めておきましょう。
- どのSNSを使って新しいアカウントを作成するのか
- メンテナンスの間の発信はどうするか
上記の点を決めておくと、もしアカウントが停止してしまったとしても冷静に対応できます。
まとめ
SNSで目的やターゲットを明確にした発信によって、自社商品のブランディングの向上や販売促進につなげられます。本記事ではSNSでの具体的な発信内容や、困ったときの参考リストの紹介をしました。自社でSNSでの発信を行うときの参考にしてください。
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