今やブログは個人だけではなく、企業も集客の一つとして取り組んでいます。しかし、ブログは書けば必ず集客につながるわけではなく、コツを押さえてユーザーのためになる情報を提供する必要があります。
ただし、読みにくい文章や文字だけの内容は「読みにくいブログ」と評価され、期待する結果を出すのは困難です。そこでこの記事では、企業がブログ集客で押さえたい書き方のコツや、始めるにあたっての注意点などを詳しく紹介します。
ブログ集客の方法
ブログ集客の方法には、下記の3つがあります。
- SEO(検索エンジン最適化)
- 外部のブログ記事などにリンクを貼ってもらう「被リンク」
- ツイッターやインスタグラムなどのSNSを利用した方法
ここでは、それぞれのブログ集客方法をみていきましょう。
SEO(検索エンジン最適化)
SEOとは検索エンジン最適化のことであり、検索エンジンにて上位表示を獲得するものです。具体的には「ブログ 書き方」「ブログ 始め方」といったキーワードで、上位の表示を目指します。検索結果で上位表示できれば、ブログを閲覧してもらえる可能性が高まり、かなりのアクセス数が見込めます。
ただし、SEOに参入している企業や個人は多く、成果を得られるまでには時間がかかるのが難点です。記事を公開して終了ではなく、質の高い記事を量産し続け、すでに投稿した記事もリライトやツールを用いて修正し、検索上位を狙っていきます。
外部のブログ記事などにリンクを貼ってもらう「被リンク」
被リンクとは、外部のブログに自分のブログリンクを貼ってもらうものです。被リンクを獲得すれば外部のブログからのアクセスが見込め、さらにはSEOにもよい影響があります。ただし、被リンクの獲得は難易度が非常に高く、簡単にできるものではありません。
被リンクを獲得するためには、外部サイトでも紹介されるような信憑性の高い記事を量産していく必要があります。
ツイッターやインスタグラムなどのSNSを利用した方法
ブログ集客は、ツイッターやインスタグラムなどの外部SNSと併用して行う方法もあります。すでに外部SNSで多くのフォロワーを持っているなら、特に有効な集客方法です。
もしSNSに手つかずの状態であれば、ブログと併用して始めていきましょう。なお、SNSといってもツールごとに年齢層や特徴などは異なるものです。それぞれのツールのコツをつかんで投稿していきましょう。
ツール名 | 年齢層 | 特徴 |
ツイッター | 20代〜40代が多め | ・140字の文字制限によって気軽に投稿できる ・課金すれば140字以上での投稿も可能 |
インスタグラム | 20〜40代が多め。若年層に利用者が寄っている | ・写真・動画がメインの投稿 |
TikTok | 20代の利用者が最も多い | ・短い動画をハッシュタグなどを付けて共有できる |
YouTube | 幅広い世代に普及している | ・利用者の年代が幅広い ・発信されているジャンルが非常に豊富 |
【注意】ブログを書くだけでは集客できない
冒頭でも述べたように、ブログを書いたからといって必ず集客につながるとは限りません。そもそも、ブログを執筆したとしても検索上位に表示されるとは限らず、ユーザーが訪れても記事の質が低ければすぐに離脱してしまいます。サイトに訪れたユーザーの心をつかむためには、根拠のある信憑性の高い情報を記載し、ユーザーが知りたい情報を提供する必要があります。
一方的に伝えたい情報だけを記載しても、ユーザーの心はつかめません。記事のテーマとなるキーワードを検索する意図や、そのユーザーにとって有益な情報とはどのようなものかを考えましょう。
【企業版】ブログ集客の成功する書き方のポイント
ここでは、ブログ集客で成功するための書き方のポイントを紹介します。
- 書き始める前にペルソナを整理する
- 読みやすい文章を意識する
- 情報に間違いがないか定期的に確認をする
- 読者にとって有益な情報を記載する
- スマホでも読みやすい記事を意識する
ブログ集客を成功させるためには、まずはこれから紹介する基本的なポイントを押さえましょう。
書き始める前にペルソナを整理する
ブログに取り組む前に、ペルソナを明確にしましょう。ペルソナとはターゲットをより具体的にしたもので、名前や年齢、職業や価値観など多様なデータをより詳細に設計した架空の顧客プロファイリングです。ペルソナを明確にすることによって、検索意図をよりつかみやすくなり、記事の方向性が定まります。
記事の方向性に迷いがあるブログは、伝えたい内容がぶれてしまい、結局何を伝えたいのかわからない内容になりがちです。
そのため、記事をいくら書いても統一性がないときは、ペルソナが明確になっていないかもしれません。一度ペルソナを明確化できているか振り返ってみて、できていない場合は再度設計し直し、それからブログに取り組むようにしてみましょう。
読みやすい文章を意識する
誰が読んでも読みやすい文章を意識しましょう。特にブログのような誰もが閲覧できる内容のものは、難しい言葉を多用するよりも、簡単な言葉で誰もが理解しやすい文章を書くのがポイントです。業界の人でないとわからない専門用語は避けましょう。
また、こそあど言葉の多用も控えるようにしてください。「あれ」「これ」といった言葉は、文章が迷子になりやすく読みにくい記事になってしまいます。なるべく名称を使い、噛み砕いた言葉で小中学生でも理解できる内容が理想的です。
情報に間違いがないか定期的に確認をする
ブログ記事を投稿後も、情報に間違いがないか定期的に確認しましょう。そもそもブログ記事は投稿して終了ではなく、投稿した後も情報に間違いがないか、新しい情報が追加されていないかなど、定期的に見直してリライトをする必要があります。
リライトはユーザーニーズの高い情報を提供できるのはもちろんのこと、SEO対策にも効果的です。ほかにもツールを用いてアクセス数が低いページを把握し、ページを書き直すのもブログの基本です。
毎日リライトする必要はないものの、定期的にリライトをして鮮度の高い情報を伝えるようにしましょう。特に検索上位を維持し続けるのに、定期的なリライトは欠かせません。
読者にとって有益な情報を記載する
企業が伝えたい情報をブログにするのも重要ですが、検索するユーザーが知りたい情報を提供できているかチェックしましょう。企業が伝えたい情報を記載するだけでは一方的になってしまい、ユーザーにとって有益なブログとはいえません。
キーワードを検索するユーザーがどんな情報を求めているのか、競合にはない見出しや情報を取り入れるなどの工夫をし、情報を網羅してユーザーが満足するコンテンツを作りましょう。
画像・動画を用いる
ブログで文章だけでの説明が難しい場合は、画像・動画を用いて説明するのが効果的です。特に専門的な分野や視覚に訴えるデザイン分野の記事などは、文章だけで魅力を伝えたり説明したりするのは困難です。
画像・動画を用いるとより理解を深められ、さらにはサイトを訪れたユーザーを飽きさせない工夫もできます。また、競合記事との差別化にもつながります。
スマホでも読みやすい記事を意識する
今やスマホからホームページを見る人は全体の8割です。スマホユーザーのことを考えていない重過ぎるサイトや、ユーザーが閲覧するデバイスに合わせて最適な表示させる「レスポンシブ」対応していないサイトは離脱率を高める原因となります。
いくら質の高い記事だとしても、多くのユーザーを逃してしまうため、必ずスマホから訪れるユーザーへの考慮も行いましょう。読みにくいサイトはユーザーの離脱率を高めるため要注意です。
さらに動きの激しいサイト、多くの画像を用いられているサイトは表示されるのに時間がかかり、ユーザーにストレスを与えます。画像の軽量化を行うなどの工夫をしましょう。
ブログ集客で成果を出すためのコツ
ブログ集客で成果を出すためのコツは、下記の2つです。
- 競合が少ないキーワード・ジャンルを選ぶ
- ツールを活用する
ブログに取り組んでいるものの、なかなか成果を出せない方はぜひこれから紹介することを参考にしてください。
競合が少ないキーワード・ジャンルを選ぶ
ブログ集客で成果を出すためには、競合が少ないキーワード・ジャンルを選びましょう。競合が多過ぎるジャンル・キーワードで上位を取るのは至難の業です。キーワードであれば検索ボリュームの少ない「ロングテールキーワード」での執筆、ジャンルであればなるべくライバルが少ないカテゴリーを選定すると、より上位を獲得しやすくなります。
キーワード、ジャンルの選定が間違えていれば、いくら記事の質が高くとも上位獲得は困難です。数ヶ月もブログに取り組んでいるのに成果が出ない場合は、ジャンル・キーワードの見直しをすることで成果を得られるかもしれません。一度競合の少ないジャンルで挑戦してみましょう。
ツールを活用する
サイトの状態を把握するためには、ツールを活用するのが効率的です。特にGoogle AnalyticsやGoogle Search Consoleは、ブログを執筆するのに代表的なツールといっても過言ではありません。
ツールを積極的に活用すれば、効率よくアクセス数の多いページやユーザーの離脱率などを把握できます。よりよいブログを作成するには、常に分析と改善が必要です。ツールを活用して効率的に取り組んでいきましょう。
企業がブログで集客を行うメリット
ここでは、企業がブログで集客を行う下記の2つのメリットを見ていきましょう。
- 会社・製品・サービスを多くの人に伝えられる
- 見込み客を獲得できる
中には未だに取り組んでいない企業もあるでしょう。企業によってはブログを行うことで、大きな集客効果を得られる可能性があります。
会社・製品・サービスを多くの人に伝えられる
ブログは誰でも情報を閲覧できるからこそ、会社・製品・サービスをより多くの人に伝えられます。会社で取り組んでいるサービスに競合が多い場合は、上位獲得するまでに時間がかかる可能性もあるものの、上位を獲得すれば費用対効果は抜群です。
特に限られた予算で会社や製品などの魅力を伝えたいなら、ブログが最適です。テレビや新聞などの広告、マスメディアは数百万円もの広告費がかかるのに対し、ブログやSNSは数万円から数十万円で済むため予算を削れます。
見込み客を獲得できる
ユーザーの検索意図を把握し、要望に沿った記事を執筆すれば見込み客を獲得できます。執筆するキーワードと関連付けて、ブログ記事で自社製品・サービスの魅力を伝えられれば、販売にもつながります。
また、企業が信憑性の高い情報を記載すれば、ファンの獲得も可能です。ブログ記事はすぐに成果を得られないものの、効率よく見込み客を増やせるのはブログならではの魅力です。
企業がブログで集客を行うデメリット
企業がブログで集客するデメリットは、下記の2つです。
- すぐに成果を得られるとは限らない
- 継続をするのが困難
ブログはさまざまなメリットを得られるものの、デメリットもあります。これから紹介するデメリットも踏まえて、ブログに取り組むか判断してください。
すぐに成果を得られるとは限らない
そもそもブログを含め検索エンジンで上位を獲得するためには、質の高い記事を量産し続けなければなりません。また、記事を量産した後も定期的なリライトをする必要があるため、成果を得るには長い時間がかかります。
どの記事のアクセス数が多いのか、どういったユーザーがブログを閲覧しているのかなどの解析を含めると、非常に手間がかかることは覚えておきましょう。そのため、「すぐに成果を得たい」「ブログなら集客は簡単」などのように思っていると、途中で挫折してしまう方も少なくありません。
ブログで集客を成功させるためには、根気強く取り組むことが重要です。
継続をするのが困難
先ほども述べたように、ブログはすぐに成果を得られないからこそ、継続するのが難しいものです。さらにユーザーのためになるコンテンツを作成するのは時間がかかるうえ、頻繁な更新を目指すとネタ切れになる可能性もあります。そうなると途中でブログの更新を止めてしまい、集客につながらず、会社の資産にもなりません。
定期的な記事投稿を目指しているのであれば、外部のライターへ依頼する方法がおすすめです。また、予算を抑えるなら、「自社内で月3本は記事を投稿する」など本数を減らし目標を立てる方法もあります。長期的な運用を考え、負担が少なくかつ継続できる記事数を目標にしていきましょう。
まとめ
この記事では、企業がブログ集客を成功させるポイントや書き方、ブログを行うメリット・デメリットなどを紹介しました。
ブログ集客を成功させるためには、質の高い記事を定期的に投稿していくのがポイントです。すぐに成果が出るとは思わずに、中長期的に取り組んでいく姿勢で望みましょう。
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