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【6ステップ】インスタのアカウント設計!重要性や成功事例も解説

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インスタグラムで集客を成功させるためには、入念なアカウント設計が大切です。アカウント設計が曖昧なままでは運用目的も不明瞭になり、ユーザーへの企業アピールも弱くなってしまいます。

本記事では、インスタグラムをビジネスに活用したい方に向けて、アカウント設計の重要性や具体的な方法を、企業の成功事例とともに解説します。

目次 ー この記事で分かること ー

インスタ活用の成否を分ける!アカウント設計の重要性

アカウント設計は、インスタグラム(以下、インスタ)運用において重要な要素です。アカウント設計の内容次第で、マーケティング戦略の成否を分ける場合もあります。アカウント設計を行うメリットには、以下が挙げられます。

  • インスタ運用の目的を明確にする
  • ゴール(目標)が明瞭になる 

設計内容を言語化しておけば目的やゴールがチーム全員で共有できるため、効率的な運用が可能です。また、アカウント設計をすることで投稿内容に統一感が生まれ、複数人による運用も行いやすくなります。インスタの運用で高い集客効果を得るためにも、アカウント設計は一つひとつ丁寧に進めましょう。

インスタのアカウント設計を6ステップで解説

インスタのアカウント設計は、以下の6ステップで進めます。

  • アカウントの目的を具体的に定める
  • ペルソナを詳細に設計する
  • 競合の投稿を分析する
  • トンマナを設定する
  • プロフィールを作成する
  • KGI・KPIを設けてゴールを明確にする

ステップごとの注意点も踏まえて、詳しく解説します。

アカウントの目的を具体的に定める

初めに、インスタアカウントの運用目的を具体的に定めましょう。例として次のような目的が挙げられます。

  • 集客力の向上
  • 企業ブランドのイメージ浸透
  • 顧客・潜在顧客の獲得

目的を定めることで方向性がみえてくるため、目的の達成に向けた戦略も検討しやすくなります。一方、目的が定まっていないと運用の方向も曖昧なままになってしまうため、戦略を立てても効果は得にくくなるでしょう。アカウント設計は、運用目的の具体化が大切です。

ペルソナを詳細に設計する

ペルソナ設計とは、ターゲットの属性を細かく定めて、自社が求める架空の顧客像を作ることです。ペルソナでは、主に以下の項目を設計します。

  • 年齢・性別・居住地
  • 家族構成・趣味嗜好・職業
  • 悩みごと

例えば「ベビー用品」を扱う企業のペルソナなら、以下のようなペルソナが考えられます。

  • 初めての子育てに不安を感じている25歳の専業主婦
  • 都心のマンションで、夫と生まれたばかりの子どもとの3人暮らし
  • 夫は子育てに協力的だが、両親は遠方に住んでいるため頻繁な相談は難しい など

このようにペルソナ設計によって顧客像を具体的にすれば、不安の軽減に役立つ情報を発信したり、初めて子育てをする方でも使いやすい商品の紹介をしたりと、アカウント運用の方向を定めやすくなるでしょう。自社の目的や取り扱っている商品・サービスに合ったペルソナ設計が大切です。

競合の投稿を分析する

目的とペルソナが定まったら、競合他社の投稿を分析します。分析の際はできる限り多くのポイントに注目したいものですが、特に注目すべきは次の3つです。

  • 投稿内容
  • ハッシュタグ
  • 投稿頻度

投稿内容は文章だけではなく、画像・動画の使用頻度やフォントなどの確認も重要です。他社の投稿から良いところを取り入れつつ、自社の強みなどオリジナル要素も積極的にアピールして、競合との差別化を図りましょう。

トンマナを設定する

トンマナ(トーン&マナー)の設定とは、インスタアカウントの世界観を統一するために重要なルールづくりです。企業の場合、アカウント投稿者は1人とは限りません。

そのため、統一したルールを決めておかないと投稿者によって世界観にバラつきが生じ、投稿を見たユーザーに違和感を与えてしまいます。また、世界観の統一は、企業のカラーやブランドイメージをユーザーに伝えやすくする効果も期待できます。トンマナを構成する主な要素は、次の通りです。

  • 配色
  • レイアウト
  • フォント
  • 言葉づかい
  • 投稿ルール など

配色は企業カラーやブランドカラーなど、企業のイメージを伝えやすい色をメインに配置し、ほかの色を1〜2色用いてアクセントにするのがおすすめです。

言葉づかいは「です・ます調」か「だ・である調」で統一します。投稿ルールを決める際は、顔文字・絵文字使用の可否やNGワードなども決めておきましょう。このようにトンマナを詳細に決めることで、誰が投稿をしてもアカウント全体の統一感を保てます。

プロフィールを作成する

プロフィールは、ユーザーに自社を知ってもらうための大切な場です。フォロワー獲得率を上げるためにも、プロフィールには次のような要素を簡潔に盛り込みましょう。

  • 企業の印象やブランドイメージを表現したプロフィール写真
  • 覚えてもらいやすいユーザーネーム・名前
  • 誰に何を伝えたいアカウントか伝わりやすい自己紹介文
  • 自社の公式WebサイトやECストアのURL

インスタには、プロアカウントと呼ばれる企業向けのアカウントが用意されています。プロアカウントにするとプロフィールに企業の連絡先を記載できるほか、分析ツールや広告出稿、ビジネスカテゴリの設定も行えます。インスタをマーケティングに活用するなら、プロアカウントで運用しましょう。

KGI・KPIを設けてゴールを明確にする

KGI(重要目標達成指標)とは、マーケティング戦略のゴールになる指標です。対するKPI(重要業績評価指標)は、KGIで定めた指標までの達成率を示す数値を指しています。

事前に目標となる指標を決めておけば、運用中の目標達成率が具体的な数値でわかります。また、進捗に応じて改善すべき点もみえやすくなります。チーム全体のモチベーション向上につなげるためにも目標を設定することは大切です。

これらの指標は、目的に合わせて具体的に決めましょう。例えば、フォロワー数を増やしたいなら、目標となるフォロワー数をKGIの指標に設定し、運用中の目標フォロワー数をKPIの指標にします。具体的な設定例を挙げると、KGI「1年後にフォロワー数1万人」に対して、KPI「週あたり200人の新規フォロワー獲得」などです。

インスタアカウント設計後に必要な2つの行動

アカウント設計が終わったら、次は運用を始めます。ここでは、インスタのアカウント設計後に企業が取るべき行動を2つ解説します。

インスタのアルゴリズムを理解する

インスタは、独自のアルゴリズムに従って投稿の表示順位やおすすめが決められます。インスタの詳細なアルゴリズムは公表されていないものの、ミッションがアルゴリズム解析のヒントになっています。

インスタを運営しているMeta社のミッションは「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」です。アルゴリズムはミッションに基づいて設計されています。

ミッションに従って、ユーザーとのコミュニケーションを大切にしながらユーザーのニーズに応えれば、アルゴリズムに好まれやすいアカウントへ成長が見込めるでしょう。インスタの各種投稿は、ユーザーのニーズに合わせてパーソナライズされています。

アカウント設計で決めた目標を達成するためにも、ニーズに合わせた投稿の心がけが大切です。

ユーザーの反応をみながら改善を図る

投稿を開始したら、ユーザーの反応を確認しながらアカウント運用の改善に努めましょう。インスタのプロアカウントなら、分析ツール「インサイト」の活用が便利です。

インサイトでは、保存数やホーム数、フォロワーの属性など企業アカウントの成長に役立つさまざまな項目が確認できます。各項目の数値を上手く活用し、より良いアカウントづくりを行いましょう。

なお、改善には、自社アカウントの分析だけではなく競合の分析も不可欠です。競合の分析結果は自社との比較に役立つ上に、市場の変化やトレンドの把握にも有用です。アカウント設計を成功させるためにも、広い視野を持って分析しましょう。

インスタ活用企業によるアカウント設計の成功例3選

ここでは、インスタをマーケティング戦略に活用している企業の成功例を3つ紹介します。成功の理由はそれぞれ異なるものの、いずれもユーザーを意識したアカウント設計をしている点は共通しています。

アルゴリズム分析の成功例|キッコーマン株式会社

キッコーマン株式会社のキッコーマン豆乳は「毎日続ける 大豆の健康」をスローガンにしている商品です。キッコーマン豆乳のインスタ公式アカウントは、インスタのミッションとアルゴリズムを理解した設計になっています。

投稿やリールは、クイズや占い、アンケートなどユーザー参加型のコンテンツが多数用意されています。これらのコンテンツ設置は、ユーザーがコメントしたくなる工夫の1つです。

また、豆乳を使ったダイエットレシピやおやつのレシピは、新規顧客の獲得や既存顧客の満足度向上にもつながっています。キッコーマン豆乳の公式アカウントは、ユーザーとの距離を重視したアカウント設計の成功例です。

ペルソナ設計の成功例|iRobot Japan

iRobot Japanは、お掃除ロボット・ルンバやブラーバでおなじみの企業です。iRobot Japanのインスタ公式アカウントは、ターゲットが「子どもやペットのいるユーザー」とわかりやすい点が特徴です。

「子どもの世話で手が離せないときに掃除を任せられる」「ペットの毛や砂など掃除が大変な部分も簡単にこなせる」といった内容の投稿で、ルンバやブラーバの強みをわかりやすく紹介し、ターゲットへの訴求力を高めています。動画で紹介されるお掃除ロボットへのペットたちの反応もユニークです。

ターゲット・ペルソナを詳細まで設計し、ユーザーのゆとりある暮らしづくりを応援するアカウントとして、iRobot Japanの公式アカウントは成功を果たしています。

トンマナの成功例|株式会社ギンビス

株式会社ギンビスは小さな子どもを中心に高い人気を誇る「たべっ子どうぶつ・たべっ子水族館」を製造・販売をする企業です。ギンビスたべっこのインスタ公式アカウントでは、投稿に使用される画像はカラフルなたべっ子どうぶつたちをメインに統一し、ファンシーなどうぶつたちが集う世界観の構築を図っています。

ギンビスたべっ子アカウントがインスタで成功している要因は、トンマナ設計の秀逸さによるものです。投稿の口調は「〜だよ」「〜かなぁ」など語りかけるように統一し、ハートや顔文字など小さな子どもたちに好まれる可愛い語尾を積極的に使用しています。

また、リールでは「たべっ子どうぶつのカステラメーカーを使ったどうぶつ型カステラの作り方」や「たべっ子どうぶつのアレンジおやつ」も紹介されており、親子で楽しめる魅力あふれるコンテンツとなっています。

インスタのアカウント設計・運用を成功させるコツ

インスタのアカウント設計と運用を成功させるコツは、主に3つあります。

  • 事前の情報収集を念入りに行う
  • ユーザーとのコミュニケーションを重視する
  • 投稿スケジュールや投稿時間を決める

インスタのアカウント設計と運用は、これらのコツを意識しながら行いましょう。

事前の情報収集を念入りに行う

事前の情報収集は、アカウント設計の成功に欠かせない要素です。情報収集を行うと想像ではなく事実をもとにした設計ができるため、ユーザーの求める情報と合致しやすくなります。

インスタのアカウント設計を行う際は、事前の情報収集を怠らないようにしましょう。収集したい情報の一例として、次の項目が挙げられます。

  • 売りたい商品やサービス・ブランドの情報
  • ターゲットにしている層やペルソナ設計に関する情報
  • 商品購入により顧客が得られる効果
  • 自社と競合の共通点や相違点

ほかにも思いつく情報があれば、積極的に収集していきましょう。情報の取捨選択は情報が集まってから行います。

ユーザーとのコミュニケーションを重視する

ユーザーとのコミュニケーションは、インスタ運用において重要な要素です。コミュニケーションを積極的に行うと、次のようなメリットが得られます。

  • フォロワーの増加や新規顧客の獲得が図れる
  • 企業やブランドの好感度が上昇する
  • 顧客満足度の向上につながる
  • アルゴリズムから評価されやすくなる
  • ユーザーがリポストしてくれる可能性がある

アカウントの目標達成のためにも、ユーザーとのコミュニケーションは積極的に行いましょう。

投稿スケジュールや投稿時間を決める

インスタの投稿は、あらかじめ投稿スケジュールと時間を決めておくと効果的です。スケジュールの一例は次の通りです。

  • 月曜日は新作商品の案内
  • 水曜日はユーザー向けお役立ち情報の投稿
  • 金曜日はキャンペーン企画やプレゼント企画の案内

スケジュールを決めておくとアカウントの投稿全体に統一感が出ます。フォロワー側も、スケジュールがわかっていることで次の情報発信日を待つ楽しみが生まれるでしょう。

また、投稿時間はターゲットのライフスタイルに合わせて決めます。ユーザーがインスタを利用しているタイミングに合わせると、投稿がユーザーの目に留まりやすくなります。インスタの利用者が多い時間帯は、概ね次のとおりです。

  • 朝の通勤・通学時間(7時~9時)
  • 昼休み(12時~13時)
  • 夕方(17時~19時)
  • 食後~就寝前(20時以降)

社会人の場合、夜から深夜にかけて利用するユーザーも大勢います。インサイトの分析機能を利用して、フォロワーのアクティブタイムを把握しましょう。

まとめ

インスタのアカウント設計は、目的とゴール・ペルソナ設計を明確にすることが大切です。その上でアカウント独自の世界観を構築すれば、企業はより大きな成長が見込めます。

インスタ成功のコツは、ユーザーファーストなアカウントづくりです。今回紹介した3社の事例を参考に、ユーザーに寄り添ったコンテンツ作成を心がけましょう。

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この記事の執筆者・監修者

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
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