マーケティング戦略をおこなうには、専門的な知識が不可欠です。
そのため、一定の時間やコストをかけなければマーケティング戦略はできません。
社内に知識を持つ社員がいなかったり、本業が忙しく時間がなかなか取れないとお困りの方も多いでしょう。
そんなときには、マーケティングコンサルタントに依頼することも手段の1つです。
今回は、気になるマーケティングコンサルタントのサービス内容やコンサルティング会社の選び方などをご紹介します。
マーケティングコンサルタントとは
マーケティングコンサルタントは、具体的にどんなサービスを提供しているのでしょう。
まずは、マーケティングコンサルタントの仕事内容など基本的なことについてご説明します。
マーケティングコンサルタントの仕事内容
マーケティングコンサルタントの仕事内容は、主に次の3つです。
クライアントの課題を抽出してマーケティング戦略を構築、提案
これは、マーケティングコンサルタントの最も大きな役割です。
クライアントが理想とする企業の姿と現実のギャップを近づけるために、情報やデータから分析して課題を抽出します。
課題が明確になったら、改善のためのマーケティング戦略を構築し、提案します。
提案したマーケティング戦略を実施する
具体的なマーケティング戦略を提案したら、クライアントに具体的な手法を提示して実施するよう促します。
依頼内容や範囲によっては、コンサルタントが施策の実施もおこないます。
様々な手法を平行して用いたり専門的な知識が必要なことが多く、マーケティングコンサルタントからの提案は頼りになります。
市場調査や分析、仮説検証
マーケティングコンサルタントは、市場調査もおこないます。
顧客のニーズや競合他社についてなど、様々な情報を集めて多角的な視点から分析。
分析結果と自社の現状から、マーケティング戦略を組み立てていきます。
さらに、打ち出した戦略からどのような成果が見込めるのか仮説検証をおこない、適切な施策であるかを判断します。
企業がマーケティングで成果を出すためには市場を深く理解することもとても重要で、そこに専門的な知識を持った見方を加えればより効果的なマーケティング戦略がおこなえます。
マーケティングコンサルタントに依頼できること
では、具体的にマーケティングコンサルタントにコンサルティングを依頼したらどのようなことをしてくれるのでしょうか。
依頼できる範囲はコンサルティング会社によって様々ですが、大きく分けて次のような業務内容が挙げられます。
※一例となります。
マーケティングリサーチ
マーケティングリサーチとは、マーケティングをおこなう中で発生する課題について情報を集めたり分析をおこなうことです。
マーケティングリサーチは、ターゲットの設定や市場規模の把握、商品企画などで必要となります。
いわば、マーケティング戦略を構築する上での「基礎」となる重要な部分なのです。
マーケティング戦略および仮説の立案
マーケティングリサーチから自社のおこなうべきマーケティング戦略を構築します。
そして、構築したマーケティング戦略で実現できる姿や想定される成果の仮説を立案し、その先のシナリオパターンまで含めてクライアントに提示します。
マーケティングに関するKPI・KGIの構築
マーケティングコンサルタントはクライアントからのヒアリングなどを通して具体的な数字目標をKPIやKGIとして設計・言語化して明確にすることで、その目標を達成することができる具体的な戦術施策を立案していきます。
Web広告・SEO対策などの各種プロモーション施策の提案および実施
マーケティングコンサルタントはターゲットに対してどのようにアプローチするべきか提案し、実施します。
Web広告の運用やSEO対策などの各種プロモーション施策の選定や実施には、より専門的な知識や経験が必要とされます。
各種施策の実施後の仮説検証
各種プロモーション施策を実施したら、その後どのような結果を得られたかを検証することも大切です。
成果に繋がる提案をすることもコンサルタントの重要な役割ですが、事前に立てた仮説と施策実施後の結果にどれくらいの差が出たのかを検証までおこないます。
戦略や施策に対する具体的な改善策の提案および実施
マーケティングコンサルタントは、施策実施後の検証結果に基づいて次の打ち手を導き出します。
はじめに実施する施策が必ずしも正解で、すぐに業績が上がることばかりではありません。
戦略を構築して仮説を立て施策を実施、その結果を分析してさらに改善策を立案、実施する、という流れを繰り返していきます。
状況に応じた施策の策定は、初心者がおこなうには難易度が高いことがあります。
プロのコンサルタントによるスピーディな改善対応は、大きな効果を実感できるでしょう。
マーケティングコンサルタントが持つスキルや資格
マーケティングコンサルタントには、マーケティングに関する専門的な知識が必要です。
その他に、ユーザーのニーズを読み取ることやデータを的確に分析する能力も重要となります。
また、マーケティングに関する資格は数多く存在します。
例として、マーケティングの基礎的な知識が詰まった「マーケティング検定」やWebマーケティングで重要なデータ分析をおこなうスキルが身につく「Webアナリスト検定」、デジタルマーケティングとウェブ解析の基礎知識を持つ「ウェブ解析士」、文部科学省認定の「統計士・データ解析士」などが挙げられます。
コンサルティングを依頼するメリット
コンサルティングを依頼した場合、期待できる効果はどのようなものがあるのかメリットを挙げていきます。
自社にとってコンサルティングで重要視するのはどの部分なのかを事前に決めておくと、費用対効果を感じやすくなるでしょう。
プロのノウハウで問い合わせ数などの集客数UPや結果としての売上UP
現時点で社内にマーケティングに関する知識がある人がいなかったとしても、コンサルタントにお願いすればすぐに効率的なマーケティング戦略を組み立てることができます。
専門的な知識と実績を持つコンサルタントによるノウハウを活かした手法を用いることで、集客数や売上の向上が期待されます。
依頼した方がコスト削減になる
マーケティング戦略を構築しようとすると、時間や人手など様々なコストがかかります。
マーケティング施策も数が多く、どの施策を実施するべきかを決めるだけでも膨大な時間と労力が必要とされます。
しかし、経営者であれば会社全体の業績を伸ばすために時間を使うべきであり、社内のマーケティング担当者であれば、社内の環境を整えるなどの内部的な業務改善から売上UPに繋がる方法を考えるべきです。
そこで、マーケティングコンサルタントにマーケティング戦略の構築から施策の実施までを依頼すれば、社内の負担を大幅に削減することが可能になります。
また、社員として新たな人材を確保することもなく必要な領域に絞って依頼できるので自社が苦手とする部分だけカバーしてもらう、ということもできます。
そのため、苦手分野に時間や人手を割くよりマーケティングコンサルタントにはじめから依頼した方が最終的にコスト削減に繋がる可能性があります。
施策の実施と改善がスピーディにおこなえる
マーケティングに関して知識や経験が不足していると、施策を打ち出すまでに時間がかかります。
ユーザーのニーズは日々変化するものであることから、課題に対する解決策を実施するまでにはスピードも求められます。
コンサルタントに依頼すれば、プロの持つ豊富な知識と経験からスピーディに解決策を導き出し対策を講じることができます。
本業への負担を軽減できる
さらに、マーケティングコンサルタントに依頼することで担当者の負担を減らせることもメリットの1つです。
マーケティングの知識や経験はすぐに身につくものではなく、情報をインプットしようとするだけでもかなりの時間を要します。
また、その知識を実践で活用しようとするには多くの経験が必要です。
担当者の業務に支障が出ている場合は、プロに依頼して担当者は本来の業務を円滑に進められるよう社内の環境を整えることもできます。
マーケティングコンサルタントの種類
マーケティングコンサルタントと一言で言っても、その種類は様々です。
マーケティングコンサルタントの種類と仕事内容を4つご紹介します。
マーケティング戦略コンサルタント
マーケティング戦略コンサルタントは、マーケティングに関するコンサルティング全般をおこないます。
リサーチから戦略の立案、データ分析や効果測定などです。
企業全体の体系を把握して、組織や業務フローなどの内部からの経営戦略の改善までおこなうこともあります。
デジタルマーケティングコンサルタント
デジタルマーケティングコンサルタントは、テレビや雑誌などに限らず、デジタル化する社会に対してインターネットを活用したマーケティングのコンサルタントをおこないます。
デジタルマーケティングをおこなうには、幅広い知識とスキルが必要です。
Webマーケティングコンサルタント
Webマーケティングコンサルタントは、Web広告やSEO対策などの集客施策を含めた企業のWebマーケティング全体に関するコンサルティングを請け負います。
ホームページの他にもSNSなどを活用したコンサルティングをおこなう場合もあり、多様化するWebマーケティング施策に対応することができます。
Webマーケティングの基本的な知識や集客方法については下記で解説していますので、Web上で集客をお考えの際はぜひご覧ください。
集客コンサルタント
集客コンサルタントとは、集客のためのプロモーション施策をコンサルティングします。
具体的には、クライアントの想定したターゲットに合ったWebサイトの制作や広告の運用方法などについて効率的な方法を構築、提案、実施をおこないます。
マーケティングコンサルタントの料金相場
マーケティングコンサルタントに依頼する場合、料金は業務内容によって異なります。
また、コンサルティング会社ごとで請け負える範囲や得意な分野などもあるので、費用と合わせて事前に確認しておくことをおすすめします。
では、マーケティングコンサルタントに依頼する内容ごとに費用感をまとめましたので参考にご覧ください。
戦略の立案や現状分析、改善提案の費用感
戦略の立案や現状分析、改善提案をお願いする場合は、5万～20万円です。
Webサイトやコンテンツの制作の費用感
Webサイトの制作は、LP制作で20万～60万円ほど、いわゆる公式サイトの制作になると50万～200万円ほどで、コンテンツ制作は10万～50万円です。
ただし、コンテンツの量やデザイン性によって変動するのでコンサルティング会社に確認しましょう。
各種Web集客施策の実行の費用感
広告運用代行やSEO対策など各種Web集客施策の実行は10万～50万円です。
アクセス解析やサイト改善提案の費用感
アクセス解析やサイト改善提案は、10万～30万円ほどの費用感です。
マーケティングのコンサルティング会社を選ぶポイント
ここで、失敗しないコンサルティング会社選びのポイントをご紹介します。
マーケティングコンサルタントを検討する際に、ぜひ参考にしてください。
自社が実現したいことを実績として持っている会社を選ぶ
マーケティングをおこなう際に、自社が思い描く姿はどのようなものでしょうか。
企業によっては「新規事業を成功させたい」、「ブランドイメージを向上させたい」など、様々な要望があると思います。
自社が実現させたいと思う実績がコンサルティング会社にあるのか、事前に確認しておくと良いでしょう。
近い業種と規模感で経験と結果があれば、ノウハウがあり成果も十分に期待できるでしょう。
ヒアリングが丁寧で説明がわかりやすい会社を選ぶ
コンサルティングには、まず情報収集が大切です。
既存の情報やデータには重要な情報が詰まっています。
そのため、事前のヒアリングの際は慎重で丁寧なコンサルタントを選ぶようにします。
また、専門用語を並べた説明をしていたり、高度な提案ばかりをしてくるコンサルタントも避ける方が賢明です。
クライアントの立場に立った、親切な対応をしてくれるかを見極めましょう。
自社と一緒になって事業を伸ばす熱意を持った会社を選ぶ
コンサルタントとして知識が豊富で的確なサービスを提供しているように見えても、熱量に差があるとコミュニケーションが上手く取れない場合もあります。
自社の悩みや課題に対して本気で悩み、一緒に成長しようと寄り添った解決方法を提示してくれる熱意あるコンサルティ会社を選びましょう。
まとめ
マーケティングに関する施策は徐々に複雑化し、戦略を練るには豊富な知識や経験が必要となっています。
そのため、企業の規模にかかわらずマーケティングコンサルタントの必要性は大きくなってきています。
自社でのマーケティング戦略に限界を感じている方や第3者の力を必要としている方は、マーケティングコンサルタントへ依頼することも1つの有効な手段です。
マーケティング戦略でお困りの方は、無駄な期間やコストを消費する前に一度相談することをおすすめします。
Webhit（ウェビット）では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客をおこなう上でのお悩みを解決するような情報を発信しております。
気になられた方はぜひ、ほかの記事もご一読ください。
