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マーケティングに使えるフレームワーク12選と正しい活用方法

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マーケティング戦略を組み立てるには、フレームワークを活用します。
フレームワークを使うことで、円滑なコミュニケーションで時間の短縮が可能になり情報の共有も分かりやすくなります
ただし、マーケティングのフレームワークは数が多く意味が似ているものも少なくありません。
内容を正しく理解して活用できなければ、フレームワークを使って構築した戦略が意味を成さないことも考えられます。

今回は、マーケティングで使えるフレームワークを活用場面に分けて12パターンご紹介します。
使用時の注意点も併せて解説しているので、マーケティング活動をおこなう際は、ぜひ参考にしてみてください。

目次 ー この記事で分かること ー

マーケティングのフレームワークを使うメリット

マーケティングのフレームワークは、なぜ必要とされているのでしょうか?
マーケティングのフレームワークは、場面に合わせて活用できると下記のようなメリットがあります。

順序立てて効率よく分析ができる

1つ目のメリットは、情報や課題の整理がしやすく効率的に分析ができることです。
何もないところから課題解決を試行錯誤することは、膨大な時間がかかります。
マーケティングのフレームワークを活用すると、決まった枠に必要な情報を当てはめて考えていくだけなので効率良く分析を進められ、導き出された有効な施策をマーケティング活動に活かしていくことができます。

明確な根拠を基にした施策

マーケティングにおいて施策を立てるには、明確な根拠が必要です。
マーケティングの施策には多くの手法が存在し、その時に必要な施策を実行できなければ効果を得ることができません。
そのため、施策を選択するには明確な根拠を基に進めていく必要があります。

フレームワークを使って課題を抽出、分析することで、必要な施策の根拠が明確化することになります。
明確な根拠を基にした施策の実行で、効果を最大限に得られることになるでしょう。

チーム内で認識が統一される

マーケティングのフレームワークを活用することでチームで共有する情報や課題が統一され、コミュニケーションを円滑におこなうことが可能になります。
フレームワークに沿って話し合いがおこなわれることで、チーム内の目標の軸がぶれることなく進めることができるからです。
最初から統一された認識があることで、時間の短縮にもつながります。

マーケティング戦略・分析に使えるフレームワーク

ここで、マーケティング戦略や分析に活用できるフレームワークをご紹介します。
数が多いので、よく整理して正しく使えるように理解を深めておくと良いでしょう。

3C分析

3C分析は、自社の立ち位置を把握するために活用するフレームワークです。
3Cとは、Customer(市場、顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の頭文字からとったもので、この3つの観点から自社の特徴や強みを見出してマーケティング戦略を組み立てます。

4P分析

4P分析は、新たに商品やサービスを考える際に役立つフレームワークです。
マーケティングのおける4つのPとは、Product(製品・サービス)、Price(価格)、Place(販促場所)、Promotion(販促方法)のことで、これらを基に「モノ」「値段」「売り場」「どのように売るか」の戦略を立てていきます。

また、4P分析の詳しい解説は下記の記事からご覧いただけます。

4C分析

企業目線である4P分析に対して、ユーザー目線で分析する際に活用するのが4C分析です。
4C分析は、Customer Value(顧客価値)、Cost(顧客コスト)、Convenience(利便性)、Communication(コミュニケーション)の4つの観点から分析をおこないます。
顧客目線で考える4C分析は、ユーザーに商品のメリットを最大限伝えて購入、成約に繋げる戦略を導き出すときに有効なフレームワークです。

SWOT分析

SWOT分析は、自社の強みと弱みを把握するときに使います
SWOTは、Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字を並べたもので、自社の強みと弱みを分析してビジネスチャンスやリスクを分析できます。
主に、新規事業を計画するタイミングでおこなうと効果的です。

PEST分析

PEST分析では、自社を取り巻く外部の環境をPolitics(政治)・Economy(経済)・Society(社会)・Technology(技術)の4つの視点で分析します。
PEST分析をおこなうと、業界にとらわれない分野を含めた動向や状態を知ることができます
外部の環境を知ることも重要で、現在注目されていることや今後成長が見込めそうなトレンドを発見するきっかけになります。
ただし、環境は常に変化するものなので定期的に分析をおこない、アンテナを張っておくことが重要です。

STP分析

STP分析は、Segmentation(セグメンテーション)で市場の細分化、Targeting(ターゲティング)で狙うべき市場の決定、Positioning(ポジショニング)で自社の立ち位置の決定をおこないます。
自社の立ち位置や顧客へのアプローチ、自社独自の商品やサービスなどを決める際に活用できるフレームワークです。

STP分析についての詳しい内容は、下記の記事でお読みいただけます。

5フォース分析

5フォース分析では、競合他社を知り自社の成長を進めるために必要な戦略を練るときに役立つフレームワークです。
フォースとは英語で力や勢力という意味で、フレームワークの5つのフォースは、競合他社、買い手の交渉力、売り手の交渉力、代替品の脅威、新規参入の障壁の5つの脅威を表しています。
自社に関わる外部の脅威を明確にすることで、新規参入や商品開発の際に収益の見通しを分析することができます。

顧客の分析に使えるフレームワーク

次は、顧客の行動について分析する際に活用できるフレームワークを2つご紹介します。

AIDMA

AIDMAは、顧客がサービスや商品を購入するに至るまでの流れが分かるフレームワークです。
Attention(サービスや商品の存在に気付く)、Interest(サービスや商品へ興味を抱く)、Desire(サービスや商品を欲しいと感じる)、Memory(サービスや商品を記憶する)、Action(サービスや商品を購入する)の5つの段階に分けられ、ターゲットがどこの段階にいるのかでアプローチ方法を決めます。

AISAS

AISASも、AIDMAと同様の顧客の行動が分かるフレームワークです。
AISASには、Attention(気付く)、Interest(興味を抱く)、Search(調査し、理解を深める)、Actionn(購入する)、Share(感想や利用体験を発信し、共有する)の段階があります。
AIDMAとAISASの違いは、サービスや商品についてネットなどで自ら調べることと、購入後にSNSなどで情報を共有するということです。

AISASは、インターネットを活用する世代の顧客に関する行動の分析を得意としているため、Webマーケティングにおいて有効に活用できます。

業務改善・効率化に使えるフレームワーク

社内の業務改善に役立つフレームワークもあります。
ここでは、内部体制の効率化に使えるフレームワークを3つ挙げてご説明します。

PDCA

PCDAは、数あるフレームワークの中でも最もよく耳にするものです。
マーケティングの一連の流れを、Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Act(改善)に分けて素早く効率的にこのサイクルを回せるよう業務改善していきます。
一度だけでなく、繰り返しおこなうことでより精度が高まり結果に結びつくマーケティングが可能になります。

ECRS

ECRSは、Eliminate(排除)、Combine(統合)、Rearrange(順序の変更)、Simplify(簡素化)の頭文字をとったもので、E、C、R、Sの順に業務を改善していくことで効率化させることができます。
人手不足や作業に要する工程が複雑などの課題を抱えている方は、ECRSで業務内容を見直してみましょう。

OODA

新規事業を開始する際に役立つフレームワークが、OODAです。
OODAは、Observe(観察)、Orient(方向付け)、Decide(判断)、Action(行動)を繰り返してスピーディな意思決定を可能にします。
PDCAサイクルでも似た効果を得ることができますが、より迅速な意思決定を要するときはOODAを活用することをおすすめします

思考の整理に使えるフレームワーク

最後に、マーケティングにおける思考の整理に使えるフレームワークを3つご紹介します。
問題点の解決策や要因の追求などが必要な際に、思考の整理を使いましょう。

MECE

MECEは、Mutually(お互いに)、Exclusive(重複せず)、Collectively(全体に)、Exhaustive(漏れがない)の意味で、「モレやダブりがない」ことを表し、ある事柄に対して抜け漏れや重複がないことを確認するために情報や思考を整理するときに使います。
マーケティングにおいては、ターゲットを分析する際に活用し、対象となる顧客を正確に把握して網羅します。

ロジックツリー

ロジックツリーはロジカルシンキングの手法の1つでもあり、問題点や原因の分析、課題解決法を模索する際に役立つフレームワークです。
1つの事象に対して、それを構成する要素をツリー状に書き出し、複雑化する問題を整理していきます。
ロジックツリーは、様々な場面で活用できるフレームワークなので使い方を覚えておくと役に立つでしょう。

5回のWHY手法

5回のWHY手法は「なぜなぜ分析」とも呼ばれています。
1つの事柄に対して、「なぜ」を5回繰り返し問いかけることで、根本的な問題解決の方法を探っていきます
これは、日本の自動車メーカーであるトヨタ自動車で生み出された問題解決のフレームワークとしても有名です。
5回のWHY手法をおこなう際のポイントは、客観的で広い視点を持ち分析することで明確な問題点を掘り下げることができます。

マーケティングのフレームワークを活用する注意点

マーケティングのフレームワークを活用するには、注意すべき点がいくつかあります。
ここで具体的なポイントを3つ紹介しますので、フレームワークを使う際は参考にしてください。

フレームワークだけでマーケティングはできない

はじめにご紹介したように、フレームワークとは「課題や情報を整理して分析、施策の講じるための枠組み」です。
フレームワークを使うだけでは、結果に結びつくマーケティングをおこなうことはできません。
フレームワークを活用するのは、施策を導き出す「1つの手段」として考えます。
また、フレームワークを使って戦略を立てたからと言って、確実に成果が現れるとも限りません。
様々な状況を考え、臨機応変に対応できるよう施策を組み立てましょう。

フレームワークの使い方や意味をよく理解しておく

マーケティングのフレームワークは、情報を単純に枠へ当てはめていくだけでは有効な施策を打ち出すことはできません。
正しい使い方や意味をしっかり理解して、「なぜ、そのフレームワークを使うのか」をはじめに把握しておくことが大切です。
意味が理解できていれば、フレームワークから有効なマーケティングの施策を導き出すことができるでしょう。

何度も分析をおこなう必要がある

フレームワークを活用しておこなった分析は、そのままにせず何度も分析をして施策を見直します。
市場や顧客のニーズは絶えず変化し続けています。
そのため、環境の変化を捉え定期的に分析をおこなうことが必要で、分析結果に応じて施策を変更し実施していきましょう

まとめ

本記事では、マーケティングのフレームワークを場面ごとに12パターンご紹介しました。
マーケティング戦略を構築するには、正しい分析と知識が必要になるため、1から始めようとすると膨大な時間がかかってしまうでしょう。

また、市場や顧客のニーズは変化し続けるものであるため、スピード感も重要になります
マーケティングのフレームワークを正しく使って、時間を有効活用しましょう。

Webhit(ウェビット)では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客をおこなう上でのお悩みを解決するような情報を発信しております。
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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
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