Webhit 編集部中小企業がSEO対策で勝てるキーワードの選定の方法は、
何かありますか?



SEO対策で他社に勝とうと思ったときは、基本的にGoogleの検索結果で勝負をするかと思います。
ですので、Googleの検査結果で勝負しようとしている以上、そこが市場なわけですよ。



中小企業によくある間違った認識に、自分がよく知っているキーワードまたは検索ボリュームが多いキーワードでいきなり勝ちに行こうとすることがあります。



それはそもそも大間違いで、やっていることは1万の軍勢に1人で立ち向かっているようなものなんですよね。どう頑張っても勝てるわけがありません。



中小企業が勝とうと思ったら、まず手持ちの軍勢を増やすなど、「勝てる状態に持っていく」ことが大事なんです。



いきなり強いキーワードを狙いに行くのではなく、まずは勝てるキーワードから探しに行く。
検索ボリュームが小さいキーワードや、ロングテールキーワードと言って、例えば「集客」という一語だけだと調べる人がたくさんいるので、検索ボリュームが大きくなるのですが、例えば「飲食店 インスタグラム」のような感じで二つ、三つとキーワードをくっつけていくと、検索する人たちのボリュームがどんどん減っていくんです。



それらに強い企業は、そういう細かいキーワードを取りに行こうとするより、大きいキーワードを取りに行くんですよね。



「集客」のようなボリュームが大きいものはビッグキーワードと言ったりしますが、同じ土俵で戦わないようにするには、検索結果で強い企業が狙わないところで勝負をします。
自分たちが集中特化して勝つということが、中小企業のキーワード選定として勝てるやり方になるかと思います。



検索ボリュームが小さいところというと、取れてもあまり効果がない気がしてしまうのですが。



そこが、実はミソなところなんです。
パターンは主に二つあるんですよ。
一つ目は、取ってもアクセスが入らなくて意味がないパターンです。
二つ目は、アクセス数は少ないけれども、問い合わせや資料のダウンロードなどの行動に繋がるようなキーワードで取っていて、安定的に
問い合わせが1件2件と入ってくるようなパターンです。



ただ、そう聞くと、「二つ目のようなキーワードを探した方が良い」と
いう印象を受けると思います。
もちろん優先順位はそうなのですが、一つ目のように、検索ボリュームが小さく、アクセスがちょっと増えるだけでそこまで大きなインパクトのないものはやらなくていいのかというと、そんなことはありません。



何故かというと、冒頭で「自身の軍勢がたった1人」からスタートするのであれば、それを増やす動きをしなければいけないという話をしたと
思います。



「コンテンツを作って、このキーワードのところで評価が高くなりました」「この企業のところでも評価が高くなりました」となると、そのサイトに対しての評価というものは上がっているわけです。
いわゆるドメインの評価ですね。



そうするといろんなコンテンツをどんどん出していきますよね。
例えば、Web広告に関しての専門的なメディアを立てるとしたら、Google、Yahoo!、SNSなど、さまざまあります。



それぞれのキーワードだけでは、アクセス数が少ないかもしれないですけど、それが塵も積もればで集まっていくと、みるみるうちにアクセス数が増えるわけです。
それらのコンテンツが増えてきたときに、今度は内部リンクが活用できるようになるんですよね。



Google広告は、こういうキーワードの決め方があって、これはYahoo!広告にも使えますと言ってYahoo!広告の記事に入り、自社のサイト内で別の記事にリンクさせるということですね。



そうすると、そのサイト内でユーザーの回遊が生まれるので、いわゆるページビューが伸びたり、ファン化させることができたりします。
このようにすると、自社サイトがどんどん強くなります。



コンテンツの総量が増えると、
・コンテンツ同士が内部リンクで繋がってユーザーが回遊できる
・個々のキーワードは小さいが、着実に評価されて、ドメインに対しての評価も少しずつ上がっていく
このような状態になっていきます。
そうすると、さっき言った1人の軍勢が10人、100人、1,000人と増えていくんですよね。



そういう状態になったら、次は少しずつ強いキーワードに当たりにいきます。
最初は月間の検索ボリュームが100、200くらいのところで戦います。
ある程度落ち着いてきたら、300から500、500から800と少しずつ
増やして順位を上げていく感じですね。



ですので、いきなり玉砕覚悟で突っ込むことはしないでください。
少しずつ下から階段を登るようにやっていくのが、中小企業のSEO対策のミソです。



一方で、「それができない」「すぐ効果が欲しい」というのであれば、
正直なところ、それはあまりSEO対策に向いていない思考です。
その考えが変わらない限りは、下手に手を出さない方がいいですね。



なるほど。
実際にSEO対策の効果が出るまでどれくらい見ておくのがよいので
しょう。



ある程度アクセス数が増えてきたと実感できるのが、6ヶ月から1年ぐらいですね。
業界業種にもよりますが、そもそも検索ボリュームが少ない業界だと期待するほどアクセスが集まらない可能性もあります。
ですので、6ヵ月から1年くらいが理想です。



なるほど、少しずつ育てていくのが肝なんですね。



そうですね、まさに子どもを育てるかのようですね。
生まれたての子どもにいきなり英語を喋れと言っても無理ですよね。
また、サッカー未経験の人がリフティングをやるのも無理な話です。
これらと同じで、いきなり大手が戦っているような市場に殴り込みを
かけても、弾き返されて終わります。



間違いないですね。











