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お金をかけずに人を集める方法は?SEOやSNSを戦略的に活用する

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マーケティングにおける課題の一つに「集客」が挙げられます。魅力のあるブランドやプロダクトを立ち上げても、ターゲットとなる人を集められなければ、プロジェクトの成功は期待できません。

しかし集客には広告を打ったり、キャンペーンをしたりと費用がかかるケースが多いため、悩ましく感じる方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、極力お金をかけずに集客する方法をご紹介します。限られた予算内で効率的に集客する秘訣を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

目次 ー この記事で分かること ー

お金をかけずに人を集める方法とは

お金をかけずに「人」を集めるには、実はさまざまな方法があります。まずはその方法を簡単にご紹介します。

  • 顧客が必要としている情報を提供し、発見してもらう
  • 意外性や新たな発見がある情報を提供し、認知してもらう
  • つながりのある顧客からの波及を狙う

上記に挙げたアプローチ方法が有効的ですが、そのためにはどのような手法を使うべきか、戦略を練る必要があります。

またお金をかけない一方で、手間がかかってしまうのは避けられません。お金をかけずに集客する場合には、戦略を練るなど事前準備の時間を、十分に確保するようにしましょう。

お金をかけずに人を集める具体的な施策

先ほどご紹介したアプローチ方法から見た具体的な施策として、それぞれの手法をご紹介します。アプローチしたいターゲットによっても、手法や利用すべきツールが異なるため、何がマッチしているのかを、あらかじめ判断しておきましょう。

SEO効果で集客する

SEOとは「検索エンジン最適化」を指します。世の中で検索されているキーワードを使ってコンテンツを作成すると、検索上位に表示される可能性が高まるものです。上位に表示されると、多くのユーザーに発見してもらえる可能性が上がります。

具体的には、企業ブログの活用が挙げられます。まずはターゲットにニーズのあるコンテンツとして「検索されているキーワード」を調査しましょう。その上でニーズに沿ったコンテンツを作成し、Web上に公開します。また同時に、Webサイトの評価を上げる取り組みも重要です。

ターゲットである顧客が知りたいと考える情報を、専門家の視点で記事にすれば、満足度の高いコンテンツが提供できるでしょう。

SNSで波及させる

現在では、多くの方が何らかのSNSを利用しています。Twitter、Instagram、FacebookやLINE、そしてTikTokにYouTubeなどがその代表例です。このようにSNSの種類は数多くありますが、利用者の属性やツールごとの特性はさまざまなため、打ち出す施策も異なります。

しかしどのSNSにも共通しているのは、すでに多くのユーザーが集まっているプラットフォームである点です。一からの集客ではないため、SNSの利用は大きなメリットがあるといえるでしょう。また、リツイートやシェアボタンなど、波及させるための仕組みが整っているのも魅力だといえます。

話題を生むニュースを発信する

企業として新たに取り組む事業や、これまでとは異なる発見をした場合に、メディアを通じて発表し、話題作りをする手法があります。それが、プレスリリース配信と呼ばれるものです。

プレスリリースは、従来新聞・雑誌・テレビなどのマスメディア向けに配信されるニュースが主でしたが、近年ではWebニュースや専用プラットフォームを通じての配信が増加しています。

プレスリリース配信は、企業の強みや特性などを世に伝え、理解促進に役立ちます。

SEOの恩恵を受ける

企業ブログなど、オウンドメディア上で情報を発信する際には、検索によるオーガニック流入を高めるために検索キーワードを意識しましょう。

ユーザーにニーズのあるキーワードを用いてコンテンツを作成すれば、検索数が上昇し集客の一助となります。そのために必要なコンテンツの作り方や、分析についてご紹介します。

コンテンツマーケティングとコンテンツSEO

コンテンツマーケティングは、企業ブログなどのオウンドメディアやSNSを活用して情報を発信する施策です。広告やキャンペーンとは違い、営業的なコンテンツを生成するわけではありません。コンテンツマーケティングには、動画や画像などを活用する場合もありますが、ブログなどのコラムでは検索キーワードを中心に記事を設計します。

コンテンツマーケティングに近しい言葉として、コンテンツSEOがあります。これは、検索による流入を意識して記事を設計する施策です。コンテンツマーケティングの手法の一つとして、コンテンツSEOが存在すると考えるとわかりやすいでしょう。

コンテンツSEOで得られる結果や費用対効果は、Web広告とは大きく異なります。Web広告は広告費をかけた場合のみにトラフィック(サイトに訪問したアクセス全体の数)を獲得できますが、コンテンツSEOは正しくキーワード設計をすれば、トラフィック獲得の効果は継続されます。

また、制作したコンテンツの評価が高ければ、検索順位が上がります。効果を得るためにも十分な調査・分析をしてサイトを設計しましょう。

VOCやUGCの活用

コンテンツは、顧客が求める情報を掲載すべきだといえます。例えば商品やサービスを求める顧客の場合は、ユーザーレビューなど体験者の声を参考とするケースが多いものです。顧客の声のデータを保有しているなら、積極的に活用しましょう。

顧客の声はVOC(Voice of Customer)と呼ばれます。これは、ユーザーレビューやお問い合わせの内容です。似たものにUGCと呼ばれるものもあります。UGC(User Generated Content)はユーザー生成コンテンツを指します。これは、ユーザー自ら制作したコンテンツで、体験レビューや体験画像で生成したものです。例えばInstagramやTwitterなどで商品の感想を投稿しているものもUGCの一部です。

顧客から体験レビューを提供してもらえるなら、ぜひその声を活用しましょう。体験レビューには、企業側では気づいていなかった商品の魅力や、思わぬ活用法が含まれているケースも多いものです。

ただし、VOCやUGCはコンテンツSEOに直結するものではありませんので、あらかじめ理解しておきましょう。またVOCやUGCを活用する場合は、著作権を侵害する可能性があるため、利用範囲に関する規約を設けて明確にするなど、慎重に取り扱う必要があります。

分析ツールの活用

コンテンツSEOで成果を上げるためには、現状の把握と今後の予測をするための調査と分析が必要です。そのために、GoogleアナリティクスやSearch Consoleといったツールを活用しましょう。いずれもGoogleが提供している分析ツールであり、無料で利用可能です。

Googleアナリティクスは、Webサイトへのアクセス数や、人気のあるページのデータなどが取得できます。またSearch Consoleは流入キーワード別に、インプレッション数やクリック数・平均的な表示順位を確認できます。

この数値を活用すれば、コンテンツの改善点が見いだせます。例えば「インプレッション数は多いけれども、クリック数が少ない場合」には、タイトルやメタディスクリプションの内容に魅力がないと推測でき、改善策を発見できます。

分析から改善までのPDCAサイクルは、素早く回す必要があります。そのためには、分析データもこまめにチェックしなければなりません。

各分析ツールでどのデータを見ればよいかが明確になったら、同じくGoogleが提供しているLookerStudioと呼ばれるBIツールを活用するのもおすすめです。必要なデータだけをダッシュボードにまとめられるため、効率よく分析できます。

被リンクを増やす対策

被リンクとは、外部サイトから自サイトにリンクされている状態を指します。この被リンクを増やすと、検索順位も上がる傾向にあるといわれています。なぜならば、外部で紹介されているため、信頼されているサイトだと認識されるからです。

被リンクを増やす対策として、いくつかの例が挙げられます。まずは質のよい情報を掲載したコンテンツを生成することです。良質な情報と認められたものは、紹介されるケースが増えます。ほかには、SNSでコンテンツを紹介するのも一つの手段です。

しかし、外部サイトからのリンクならどんなものでもよいわけではありません。関連性の低いコンテンツからのリンクは、スパムリンクと認識されて評価に影響を与える可能性もあります。リンクを掲載する場所は、注意して選ぶようにしましょう。

SNSアカウント運用

すでに多くのユーザーが存在するSNSアカウントを活用すれば、自社ブランドやプロダクトのファン獲得も可能です。戦略的に活用すれば、波及効果にも期待できます。

SNSアカウントの開設や運用は無料なため、積極的に活用していきましょう。

ターゲットや目的に応じた運用

各SNSにはそれぞれの特性がありますので、ビジネス上の目的やターゲットに合わせての運用が重要です。

例えば、Twitterはコンテンツのシェアやリツイートで拡散に向いており、Instagramは写真や動画で視覚的な訴求が可能です。また、TikTokは主にZ世代と呼ばれる属性のユーザー利用が多いため、若者向けの商品・サービス訴求に適しています。

Facebookはビジネスユーザーが多いため、ビジネスマン向けの情報提供が適しているといえるでしょう。さらにLINEは老若男女問わずに利用者が多く、またアカウントのアクティブ数も国内で一番多いツールです。

LINEは多くのユーザーがメッセージインフラとして活用しており、個々のスマートフォンに直接メッセージが送れるため、情報伝達スピードが速いのが特徴です。公式アカウントの運用も無料から始められるため、ほかのSNSと併用するとよいでしょう。

親和性の重視

SNSによっては、親和性の高いユーザーを集められるジャンルもあります。例えば飲食店など食に関するジャンルや、コスメなどの美容系では、言葉よりも写真や動画による訴求が向いています。

例えば飲食店の場合では、メニュー名が掲載されているだけよりも、食事の画像や店舗内の雰囲気が伝わるため、興味が湧くのは間違いありません。シズル感のあるメニュー画像があれば、「食べてみたい」と行動喚起の要素となるでしょう。

このように親和性も考えた上で、運用・発信するSNSを選ぶことをおすすめします。

ニュースで注目を集める

企業からのニュース発信は、プレスリリースとしての配信が可能です。プレスリリースは公式文書として取り扱われる文書です。ここでは、企業広報の取り組みとして、プレスリリースを紹介します。

プレスリリースとは

プレスリリースは、新商品発表や人事異動があった際などに、企業からリリースする公式文書です。ほかにも調査リリースなど、企業が収集しまとめた情報を、自社の取り組みの一つとして発表するケースもあります。

自社で配信したリリースが記者の目に留まれば、新聞・雑誌をはじめとし、Web上のニュースサイトなどを通じて配信されます。また、プレスリリースの配信サービスを利用すれば、多くの記者の目に留まり、数多く配信されやすくなるのも魅力です。

配信サービスを利用すると、1記事あたり数万円程度の配信費用がかかるケースが多いのですが、最近では無料で利用できる配信サービスも存在しています。

プレスリリース作成のポイント

プレスリリースに求められるのは、情報の整理によるわかりやすさです。数あるリリース文書の中から、記者に取り上げてもらうためには、記事のタイトルと導入文が決め手だといっても過言ではありません。

リリース文は、一目で情報が伝わらないと忙しい記者の目には留まりません。そのため、導入文では結論から伝えるべきであるといわれています。また、情報は「5W1H」で整理して書き、根拠となる数値データを添えて書くことが重要です。例えば「性能が優れた製品」よりも、「前モデル比で●●の性能が20%アップ」と具体的に示されているほうが、配信側にもユーザーにも伝わりやすくなります。

プレスリリースでは、専門性の高い内容は信頼性の獲得のために露出すべきです。しかし専門用語の多用は、わかりづらさを生み出すため極力控えるよう注意しましょう。

そのほかの集客アイデア

そのほかの集客アイデアとして、特にBtoBで活用できる2つの施策をご紹介します。

BtoBでは、オンラインセミナーの実施も有効的です。自社が得意とする分野でセミナーを開催すれば、新規顧客の獲得にもつながります。知人の紹介やSNS発信を通してセミナー告知をすれば、費用をかけずに参加者の募集が可能です。

セミナーの内容はトレンドを取り入れ、ターゲットのニーズに合わせて設計しましょう。また、配信ツールの確認など、準備は怠らないようにすることが秘訣です。オンラインセミナー実施の方法は「オンラインセミナーのやり方を徹底解説!ー事前準備からアフターフォローまでの流れー」でもご紹介しています。

会員組織や顧客データを所有しているなら、メールマーケティングも有効です。特にBtoBでは、メールは活用されている連絡ツールのため、現在でも古い手法とはいえません。データさえあればセグメントも切れるため、効率的な集客が可能です。積極的に活用しましょう。

まとめ

お金をかけずに集客する方法として、企業ブログなどSEO効果を狙う施策や、SNSの活用、プレスリリース配信についてご紹介しました。いずれも無料から少額の予算で活用できる手法ですが、その分運用するための手間や時間はかかります。

集客の目的やターゲット設計は、定めた上で取り組む必要があります。またより良く運用するためには、分析からのPDCAも必要です。コストパフォーマンスよく集客できるよう、まずは戦略を立てるようにしましょう。

Webhit(ウェビット)では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行う上でのお悩みを解決するような情報を発信しております。気になられた方はぜひ、ほかの記事もご一読ください。

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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

目次 ー この記事で分かること ー