「SNSで集客を行いたいものの、それぞれのツールの特徴がわからない」
「そもそも自社がSNS集客を行う上で、最適のツールを知りたい」
「SNS集客のデメリット、メリットを知りたい」
などと、SNS集客にさまざまな疑問を抱いているマーケティング担当者は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、SNS集客で利用されるツールの特徴から、SNS集客のメリット、デメリットなどを解説します。これからSNS集客に取り組む担当者や、SNS集客のツールについて知りたい方に役立つ記事となっています。ぜひ参考にしてください。
SNS集客とは
SNS集客とは、FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSを利用して集客する手法のことです。SNSには種類があり、これらのサービスを一つもしくは複数同時に運用することで、商品の認知度アップを狙ったり、見込み客と関係性を築いたりして、事業が成長するための戦略を立てます。
SNSは短時間で多くの人に魅力を伝えられるため、従来の集客方法に比べて遥かに効率よいのが魅力です。ICT総研が実施した「2022年度SNS利用動向に関する調査」によれば、日本においてSNSを使用している人は8,270万人、2024年末には8,388万人に拡大されてるとの見通しがあり、ネットユーザーに占める割合も拡大予想です。
そのため、マーケティングにおいてSNS集客はますます重要になるといえるでしょう。
SNS集客で利用される各ツールの特徴と利用者数
ここでは、SNS集客で利用される各ツールの特徴と利用者数を紹介します。紹介するツールは下記のとおりです。
- LINE
- TikTok
- YouTube
それぞれのツールの特徴と利用者数を把握すれば、自社に適したSNSで集客に役立ちます。
LINE
LINEは、国内の利用者が9,400万人、日本人口の約86%が利用しているコミュニケーション手段です。年齢や性別を問わず多くの人が利用しています。LINEは集客に役立つビジネスに特化した機能が充実しているうえに、メールよりも開封率が高いのが魅力です。
そのため、面倒な設定や操作をせずにすぐビジネスツールとして活用でき、かつ友だち登録さえしてもらえれば高い確率でユーザーに情報を届けられます。
LINEはコミュニケーションツールとして活用されているサービスのため、後ほど紹介するTwitterやFacebookとは異なり、第三者にやり取りが見られる心配がありません。そのため、ユーザーも気軽に問い合わせしやすく、距離を縮めやすいのもポイントです。
Facebookの利用者は約2,600万人、30代から40代がメインのSNSです。さらに匿名で利用できるTwitterやInstagramなどとは異なり、実名登録なのが特徴です。
実名登録であるがゆえに治安がよく、炎上のリスクが低いメリットもあります。投稿に関しては短期間で短文を投稿するのではなく、1つの投稿にボリュームをもたせられるため、商材の紹介や宣伝がしっかりできるのがポイントです。
Twitterは全角140文字と、情報量が限られているのが特徴です。有料プランのTwitter Blue契約者であれば最大4,000文字のツイートができるものの、基本的には短文での投稿です。
Twitterはリアルタイムで投稿できるため、鮮度の高い情報を届けやすく、リツイートやいいねによる拡散性の高さが期待できます。利用者の年齢は10代から20代が多く、30代から50代は50%以上です。
ただし、Facebookとは異なり匿名で登録できるため、炎上しやすいデメリットもあります。投稿内容や言葉の使い方には細心の注意を払い、炎上抑制に向けガイドラインを作成しておくと安心です。
Instagramは画像や動画を用いて、視覚的にアピールできるのが特徴のSNSです。利用者は3,300万人と多く、20代〜40代の若年層、女性ユーザーが多くなっています。
Instagramはビジネスに役立つ広告や宣伝が多くあり、アパレルやコスメなどの視覚的な訴えが重要な業種と相性が抜群です。投稿とストーリーズを使い分ければ、さらに見込み客を増やすことができます。ハッシュタグを活用して、フォロワー数増加を狙っていきましょう。
TikTok
TikTokは短時間の動画プラットフォームとなっており、1,700万人のユーザーが利用しています。飲食やドラマ、エンタメなどコンテンツが非常に幅広く、実際にTikTokを活用している企業も増えています。共有を活用すればTwitterへの投稿もでき、拡散性も期待できます。
YouTubeに投稿するほどの動画を作成するのは大変なものの、短い動画で視覚的に訴えたい、なおかつ拡散性を期待している場合はTikTokが最適です。
YouTube
YouTubeは動画プラットフォームで、TikTokよりも動画の長さを自由に設定できるのが特徴です。ゲーム実況や子ども向け番組などのコンテンツも豊富にあります。
利用者は7,000万人、企業から個人まで動画作成をしているものの、刺さるコンテンツや動画の作り方を作成すれば登録者増加も見込めます。
視聴者を多く獲得すれば、広告収入を得ることもでき、事業拡大にもつなげられます。しかし、動画制作であるがゆえに制作時間や運用の時間が必要になるため、リソース確保が必要です。
なぜSNS集客が注目されているのか
SNS集客が注目されている理由は、下記の2点です。
- 利用者数の増加が著しいから
- 口コミ調査をするユーザーが増加しているから
SNS集客が注目されている根本的な理由をみていきましょう。
利用者数の増加が著しいから
SNS集客に取り組む企業はここ最近急激に増加しており、利用者は8,280万人を超えて普及率は82%にも及び、利用者は今後も年々増加する見通しです。(出典:ICT総研「2022年度SNS利用動向に関する調査」)
SNS集客は幅広い層に効率よくアプローチするのに最適であるため、「○ヶ月間で○千人フォロワーを増やしたい」といった場合におすすめです。しかし、SNS利用者といってもツールによって利用者に大きな偏りがあります。そのため、目標とアプローチする年齢層を考えてツールを選択しましょう。
口コミ調査をするユーザーが増加しているから
通販サイトや広告は、基本的によい面ばかりを中心に記載しています。実際に利用してみないとわからないことも多く、購入してみると「思っていたのと違った」となるのはよくあることです。
そこで第三者の意見を参考にする際、SNSの口コミが役立ちます。実際、TwitterやInstagramなどの口コミをもとに商品が完売、もしくは来店数が増えた店舗は多くあります。これらを利用して、SNSで上手に宣伝をすれば売上アップも可能です。
SNS集客のメリット
SNS集客のメリットは、下記の4つです。
- ツールを無料で利用できる
- ユーザーと深く交流できる
- 自社に合ったツールで勝負できる
- 拡散性が高い
SNS集客が多くの企業で行われているのは、SNS集客ならではのメリットがあるからです。ここでは、それぞれのメリットをさらに詳しくみていきましょう。
ツールを無料で利用できる
SNSは無料で利用できます。そのため、予算が少ない企業や少リスクで集客を始めたい企業はSNS集客が最適です。従来、一般的であった紙媒体の集客は数十万円から数百万円以上、CMでは数千万以上の予算が必要になります。予算が限られている企業にとって、手軽に取り組めないのが現状です。
しかし、SNS集客であれば基本的に無料、もしくは有料の外部ツールを利用したとしても、紙媒体やCMよりも大きく予算を抑えられます。
ユーザーと深く交流できる
SNS集客は、ユーザーと深く交流できるのが利点です。商品に関する反応やユーザーからの要望を直接聞けるため、今後の事業に大いに役立ちます。
また、深いつながりを作ればユーザーからの印象がアップすると同時に、ファンの獲得にもつながります。企業のイメージアップは売上アップにつながったり、事業拡大にもつながったりと、さまざまなメリットがあるのです。
自社に合ったツールで勝負できる
SNSといっても、さまざまなツールがあります。例えばTikTokは短時間で視覚的にアピールできる、YouTubeは動画の長さを無制限に設定できるなど、ツールごとで特徴が異なります。さらに利用者の年齢層や性別なども大きく異なるものです。
それぞれのSNSツールを把握すれば、アプローチしたい年齢層や発信したいジャンルによって柔軟にツールを使い分けられます。1つのツールに固執する必要がなく、選択肢が幅広いのもSNS集客の魅力です。
拡散性が高い
SNSをきっかけに商品が完売したり、売上アップにつながったりするのはよくあることです。数あるSNSの中でもTwitterの拡散性は高く、いいねやリツイートを介して多くのユーザーにツイートを届けられます。
ユーザーが反応すればするほど、大勢の人の目に留まるため、短期間で成果を得たい場合はとても最適です。紙媒体やWeb広告でトレンドを作ったり、限られた時間で大きな成果を得たりするのは難しいものの、SNSならばそのような悩みもありません。
ただし、SNSに投稿したからといって必ず成果が得られるわけではありません。ユーザーにとって有益な情報や、トレンドを見据えた投稿をするように意識する必要があります。
SNS集客のデメリット
SNS集客のデメリットは、下記の3つです。
- 炎上する可能性がある
- 即効性はない
- アプローチするユーザーによってツールを使い分ける必要がある
SNS集客を多くの企業が採用しているのは、SNS集客ならではのメリットがあるからです。しかし、同時にデメリットも把握しなければなりません。デメリットを詳しくみていきましょう。
炎上する可能性がある
SNS集客は多くのユーザーにアプローチできるメリットがあるものの、同時に炎上するリスクが高いのが難点です。行き過ぎた広告や消費者が勘違いしてしまうような表現は、企業への印象が悪くなるうえ、多くの批判を浴びる可能性もあります。
たとえSNSのフォロワーが少ないにしても、誰でも投稿を見れるからこそ、発信する内容には常に気をつける必要があります。あくまで企業のアカウントであるため、個人の考え方を発信したり特定の考え方を批判したりしないように注意しましょう。
即効性はない
SNSは多くの人にアプローチできるのが魅力であるものの、即効性はありません。始めから大きな成果を得られるわけではなく、過去の投稿を分析したり、ターゲットユーザーを明確にしたりするなど、分析や改善が必要です。それに伴いリソースを確保する必要も出てきます。
また、始めから成果を得ようと大きな目標を立てても、中間目標が定まっていないと具体的な施策は立てられません。もしも社内に詳しい担当者がいない、いくら取り組んでも成果が出ない場合は、外部へ依頼するのも1つの手段です。
アプローチするユーザーによってツールを使い分ける必要がある
アプローチするユーザーによって、ツールを使い分ける必要があります。SNSによって利用者の年齢や性別は異なります。そこで効率よく成果を出すためには、そもそもツールの選定を間違えないことが前提です。
商品の魅力を文字で伝えきれないならYouTube、拡散性を期待するのならTwitter、若年層にアピールしたいのならばTikTokなどのように、ターゲットユーザーに合わせ利用するSNSを変えていきましょう。
まとめ
SNS集客を成功させるためには、SNS集客のツールの特徴を押さえておく必要があります。ターゲットユーザーの年齢層や性別などを明確にし、適切なツールを使用しましょう。ターゲットユーザーが少ないSNSで集客を行っても、目標の成果を得るのは難しいものです。
本記事で紹介した各SNSの特徴を押さえて、SNS集客の際に役立ててみてください。また、Web集客の際は炎上しないように言葉の使い方に配慮したり、中長期的な目標を立ててから取り組むようにしたりしましょう。
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