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オウンドメディアとSNSの連携は必要?効果的な活用方法を解説

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オウンドメディアは、企業が自社で所有・運用するメディアです。SNSの普及にともない、自社商品・サービスの宣伝におけるオウンドメディアとSNSの併用が重要視されています。

本記事では、オウンドメディア運用にSNSを活用するメリットや活用方法を解説しています。オウンドメディアを運用しているものの成果が出せていない方は、オウンドメディアとSNSそれぞれの特徴を把握し、併用して自社商品・サービスの売上を伸ばしましょう。

目次 ー この記事で分かること ー

オウンドメディアとSNSを活用するための基礎知識

オウンドメディアとSNSを活用するためには、両者の性質や役割を理解する必要があります。ここでは、オウンドメディアの役割とSNSとの違いを解説します。

オウンドメディアの役割

オウンドメディアは、企業が自社で所有・運用しているメディアです。商品やサービス、ブランドの認知度向上や顧客との関係構築を目的に、直接ユーザーへ情報を発信します。オウンドメディアを運用すれば、潜在顧客や見込み顧客など幅広いユーザーとの接点が持てます。

また、オウンドメディアは商品やサービス、企業自体のブランディングを目的に運用する場合にも有効です。商品やサービスの詳細だけでなく、企業の歴史や商品開発に至るまでのストーリーを発信すれば、ユーザーのファン化も狙えるでしょう。

SNSとの違いは運用方法

オウンドメディアは企業や個人が自ら所有し運営するメディアです。自社のブランドや商品に関する情報を自由に発信でき、コンテンツの質や量を自ら管理できる点が特徴です。

一方、SNSはユーザー同士が情報共有し、交流するためのプラットフォームとなっています。ユーザーが主体となって新情報を拡散・共有してくれるため、PR効果を高められる特徴があります。

オウンドメディアでは深い情報提供やブランド構築を行い、SNSではユーザーとのコミュニケーションや情報拡散を図るなど、目的に応じて使い分けることが重要です。

オウンドメディア運用でSNSを活用する理由

オウンドメディアの運用でSNSの活用が重要視されている理由に次の3つが挙げられます。

  • 購買プロセスが変化したため
  • 自然検索流入による集客が難しいため
  • 集客の相乗効果が見込めるため

それぞれの理由を解説します。

購買プロセスが変化したため

SNSが普及する以前は、Googleなどの検索エンジンで情報収集を行うのが主流でした。しかし近年は、情報収集のツールにSNSが利用されるようになっています。特に10〜30代の若者は90%以上が何らかのSNSを利用しており、SNS内で商品やサービスを検索し、比較・検討を行う傾向です。

検索サイトからの自然流入を狙うオウンドメディアだけでは集客の機会損失につながる可能性もあるため、その補填としてSNSとの併用が注目されています。

自然検索流入による集客が難しいため

これまでコンテンツの質が不十分でも、キーワードや被リンクなどの施策により検索サイトで上位表示できていました。しかし近年は、検索エンジンのアルゴリズムが変化したことで、検索サイトでの上位表示が難しい状態になっています。

そのため、SEO対策を行うだけでなく、自分たちの届けたい情報を自由に発信できる拡散性の高いSNSを併用したオウンドメディアの運用が注目されるようになりました。SNSからオウンドメディアへの集客を図れば、自然検索からの流入だけに頼らないWebマーケティングの構築が可能になります。

集客の相乗効果が見込めるため

オウンドメディアは、検索エンジンからの安定的な流入が期待できます。一方、SNSは拡散力が高く、不特定多数のユーザーへ情報提供が可能です。この2つの相互作用により、集客力を伸ばせる可能性があります。

コンテンツがSNSで拡散されやすいよう工夫したり、オウンドメディアの記事をSNSへ投稿して拡散を促進したりすれば、より効率的に集客できるでしょう。

オウンドメディア運用にSNSを活用する5つのメリット

オウンドメディアの運用でSNSを活用すれば、以下のような5つのメリットが得られます。

  • Googleのアルゴリズムに影響されにくい
  • ユーザーと密なコミュニケーションが取れる
  • 顧客ロイヤルティの向上が期待できる
  • 潜在顧客・見込み顧客新規顧客の発掘につながる
  • 立ち上げたばかりでも集客が見込める

それぞれのメリットを解説します。

Googleのアルゴリズムに影響されにくい

オウンドメディアへの流入の多くは検索エンジンの利用です。そのため、Googleのアルゴリズムが変化すると検索結果の上位に表示されにくくなり、流入が減る可能性があります。

SNSの場合、そのSNS独自のアルゴリズムで表示される仕組みのため、Googleのアルゴリズムの影響は受けません。オウンドメディアとSNSを併用すれば、Googleのアルゴリズムの変化による機会損失が防げるでしょう。

ユーザーと密なコミュニケーションが取れる

良質な商品やサービスが豊富にある現代は、商品やサービスの購入や利用につなげるために数々の努力が必要です。ユーザーの認知を高めるためにWebサイトの開設やメールマガジンの配信などの施策が挙げられるでしょう。

しかし、企業側からの一方的なコミュニケーションになりがちで、ユーザーからの反応が得にくい傾向にあります。一方、SNSはユーザーの反応を確認できるため、その反応を受けて企業が情報発信すればコミュニケーションが成立します。

密なコミュニケーションによりファンを獲得しやすいだけでなく、新規顧客や見込み顧客の発掘も可能です。

顧客ロイヤリティの向上が期待できる

商品やサービスの質が高くても、サポートや購買プロセスに不満があるとファンになってもらうのは難しいでしょう。SNSでユーザーと積極的にコミュニケーションを取れば、ユーザーからの信頼を獲得でき、顧客ロイヤリティの向上にもつながる可能性があります。

また、企業への愛着度が高いユーザーは積極的に情報共有をする傾向です。そのため、オウンドメディアへの集客だけでなく、商品やサービスの売上増加も期待できます。

潜在顧客・見込み顧客・新規顧客の発掘につながる

オウンドメディア単体の運用では、自発的にユーザーがメディアを訪れる可能性は低いでしょう。しかし、SNSを活用すれば不特定多数のユーザーと接点をもつことができ、メディアへの流入も見込めます。

また、SNSが持つ拡散力を活用すれば、自社の商品やサービスを知ってもらう機会を作れます。これにより、潜在顧客・見込み顧客の発掘につながるでしょう。

立ち上げたばかりでも集客が見込める

オウンドメディアの集客はSEO記事がメインですが、検索サイトで上位表示されるまで時間がかかります。この期間が機会損失につながる可能性はゼロではありません。

コンテンツの公開初期にSNSを活用すれば、SNS経由での集客も見込めるため機会損失のカバーができるでしょう。また、SNSでリリースしたばかりの記事を投稿すれば、アクセス数が増加し検索結果での上位表示も目指せます。

併用活用すべきSNSの特徴と活用方法

オウンドメディアへの集客力を向上するためにどのSNSを活用すべきか分からない方も多いでしょう。ここでは、オウンドメディアと併用すべきSNSを紹介します。また、各SNSの特徴とその活用方法も併せて解説します。

X (旧:Twitter)|高い拡散力に期待できる

X(旧:Twitter)は拡散力の高さが特徴のSNSです。「いいね」や「リポスト」機能により、投稿した情報がユーザーに届きやすい点がXのメリットです。

オウンドメディアを立ち上げたばかりで上位表示できていない段階でも、Xを併用すればコンテンツを多くのユーザーへ拡散できる可能性があります。ただし、ネガティブな情報も拡散されるため、炎上のしやすさも考慮しなければなりません。

Xを活用する際は、複数名で運用を担当し、投稿内容を吟味してポストしましょう。

Instagram|視覚的なアピールができる

Instagramは画像や動画の共有によって視覚的アピールができるSNSです。日本語版リリース直後の平成26年には10〜20代の利用率が高かったものの、近年では30代以上の利用率も高くなってきています。

Instagramの活用はアパレル、飲食、旅行など、文章よりも視覚的な情報で魅力を伝えたい業界に適しています。インフルエンサーに依頼して商品やサービスを宣伝すれば、オウンドメディアだけでは流入が見込めなかった層へのアプローチができるでしょう。

Facebookと同じ企業が提供しており、Facebookに投稿すればInstagramにも反映できる仕組みになっているため、効率よく運用できる点もメリットです。

Facebook|ビジネスユースに向いている

Facebookはビジネスでの利用が多いSNSです。実名登録が基本のため、ほかのSNSと比較してフォーマルな雰囲気が感じられる点が特徴です。Facebookは生年月日や職業なども登録できるため、ユーザーの属性情報が得やすく、効率的かつ的確なターゲティングが行えます。

Facebookから得られる情報を整理して、ターゲットに適した情報を発信すれば集客が見込めるでしょう。プレスリリースや企業広報など、フォーマルな情報発信に向いています。

オウンドメディアとSNSの併用で成果を出すためのポイント

オウンドメディアとSNSの併用で成果を出すためのポイントは次の3つです。

  • 発信する情報に一貫性を持たせる
  • 投稿する頻度と時間帯を考慮する
  • ニーズに適した情報を発信する

以下でそれぞれのポイントを解説します。

発信する情報に一貫性を持たせる

オウンドメディアのコンテンツとSNSの投稿に一貫性を持たせることで、情報の相互作用を引き出し、不特定多数のユーザーに情報を拡散できます。

例えば、オウンドメディアの内容を要約してSNSで投稿し、詳細を知りたいユーザーがアクセスできるURLを掲載しておけば、効率的に流入を促進できます。また、SNSアカウントのデザインや投稿スタイルに統一感を持たせることで、ブランドイメージの向上にもつながります。

投稿する頻度と時間帯を考慮する

SNSを投稿する頻度や時間帯を考慮することも重要です。投稿頻度が高過ぎると、ユーザーが通知を煩わしく思う可能性があります。SNSによって適切な更新頻度が異なるため、各SNSに合った更新頻度で投稿しましょう。

また、投稿時の時間帯も意識すべきです。SNSはいつでも誰でも投稿できる特徴がありますが、通勤時や就寝前など読まれやすい時間帯が存在します。読まれやすい時間帯を意識して投稿すればSNSによる認知・拡散効果が向上し、SNSからオウンドメディアへの流入増加が期待できるでしょう。

ニーズに適した情報を発信する

オウンドメディアとSNSの連携時には、見込み顧客や顧客のニーズに合った情報発信が重要です。顧客の知りたい情報をSNSで発信すれば、エンゲージメントが向上してオウンドメディアへの流入増加が期待できます。

また、SNS上での質問や意見を参考にしてオウンドメディアで新しいコンテンツを作成すれば「自分の声が反映された」という満足感をユーザーに与えられます。これにより顧客からの信頼を獲得でき、ファンを増やせるでしょう。

オウンドメディアとSNSを併用したBtoB企業の成功例

オウンドメディアとSNSの併用によって、自社商品やサービスの売上増加や認知度向上に成功した企業を紹介します。オウンドメディアとSNSを運用する際の参考にしてください。

株式会社ガイアックス

株式会社ガイアックスは、オウンドメディア「ソーシャルメディアラボ」を運営し、SNS活用方法や業界のトレンドなどを発信しています。BtoB向けのマーケティング担当者をターゲットに、XやInstagramなどのSNSも積極的に活用して情報発信を行っています。

SNSで話題となりやすい統計データや調査結果を発信し、オウンドメディアへの流入を誘導することで新規顧客の獲得に成功しました。また、オウンドメディアとSNSの連携を通して専門性の高いリードを効率的に獲得し、見込み顧客の育成も行いました。

freee株式会社

freee株式会社はオウンドメディア「経営ハッカー」を通じて、中小企業の経営者や個人事業主に役立つ情報を発信しています。特に経理・会計に関する検索キーワードでのSEO対策が強化されており、SNS上でも有用な記事が共有されています。

Xでは、節税対策や補助金情報といった経営者が関心を持つトピックを発信し、SNSからオウンドメディアへの誘導に成功しました。また、SNSを活用してユーザーと密にコミュニケーションを取って信頼関係を築くことで、サービスの利用者増加につなげています。

サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社は、オウンドメディア「サイボウズ式」の記事をXから確認できるよう仕組みづくりをしています。「サイボウズ式」の記事は商品やサービスの宣伝ではなく読者の共感を重視して作成している点から多くの読者に支持されています。

また、X経由でオウンドメディアへとユーザーを誘導することで、不特定多数への情報発信にも成功しました。これらの要因により、ブランド認知度および価値の向上を実現しています。

まとめ

近年、SNSの普及にともない検索サイトからの自然流入が見込めなくなり、オウンドメディア運用におけるSNSの連携が重要視されています。今回紹介したSNSの活用方法を参考に、自社のオウンドメディアと掛け合わせて自社商品やサービスの認知度向上や売上増加につなげてください。

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この記事の執筆者・監修者

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
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Yahoo!広告 各種資格

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