「LINEを使って売上を増やすにはどうしたらよいんだろう」
LINEをビジネスで使うといってもさまざまなLINEサービスがあり、どれを使えば売上UPにつながるかわからないと悩んでいる方も多いでしょう。
本記事は、ビジネス向けのLINEサービス「LINE公式アカウント」で売上UPにつなげる方法や、実際にLINEを活用して売上UPに成功した事例を紹介します。今後、LINEを使って売上UPを狙っていきたい方には役立つ内容となっていますので、ぜひご覧ください。
そもそもLINEって話せるだけじゃないの?
LINEは、コミュニケーションアプリだけではなく、ビジネスでも利用できます。ビジネス向けに開発されたサービスが「LINE公式アカウント」です。キャンペーンの告知やクーポンの配布など、ビジネス向けに提供しているサービスを利用すれば、売上アップを図れます。
下記で詳しく説明しますが、LINE公式アカウントには集客から顧客育成まで活用できる機能が充実しているため、ビジネスにおいて必須の集客方法といえるでしょう。
加えてLINEを提供している「LINE株式会社」は、2021年3月期には206億1000万円の売上高を達成し、売上収益は年々増加傾向にあります。2022年12月時点で、ユーザー数は9,400万人を超えており、ビジネスにおいてもLINEの活用は無視できない状況です。
LINE公式アカウントの作成はたったの3ステップ
LINE公式アカウントに登録する方法は非常に簡単です。以下の3ステップで登録すれば、無料で利用できます。
- サービスページでアカウント作成をクリック
- 個人アカウントかメールアドレスを登録
- 管理画面にログインして登録完了
この3つのステップで、LINE公式アカウントの登録は完了します。詳しくは、LINE公式アカウントのスタートガイドを参照してください。
LINE公式アカウントで売上UPにつながる機能
LINE公式アカウントは、自社の売上UPにつながる機能が充実しています。どのような機能があるのか把握しておくことが、運用を成功に導くカギとなりますので、まずは機能を整理していきましょう。
ここでは、以下6つの機能を紹介していきます。
- 顧客と信頼を築ける「メッセージ・チャット機能」
- トーク画面に画像を表示できる「リッチメッセージ」
- トーク画面下部に常に画像を表示できる「リッチメニュー」
- リピーター獲得につながる「ショップカード機能」
- ユーザーに喜んでもらえる「クーポン・抽選機能」
- 顧客のニーズがわかる「リサーチ機能」
これらの機能を上手に使いこなし、自社の売上UPにつなげていきましょう。
顧客と信頼を築ける「メッセージ・チャット機能」
LINE公式アカウントには、ユーザーごとに個別でメッセージを送れる「メッセージ・チャット機能」があります。チャット形式で気軽に会話できるため、ユーザーとの信頼関係を構築しやすくなるとともに、問い合わせに対してスピーディーに返答することが可能です。
また、顧客からのメッセージ内容をもとに自動返信もできるため、社員が一つずつ返信する手間が省けます。
トーク画面に画像を表示できる「リッチメッセージ」
「リッチメッセージ」は、トーク画面に商品やサービスの画像を表示できる機能です。直感的に商品のイメージを掴めるため、ユーザーの購買意欲が高められます。リッチメッセージは、画像とメッセージを同時に送信するので、ユーザーに通知が届き、訴求効果が高いのが特徴です。
トーク画面下部に常に画像を表示できる「リッチメニュー」
リッチメニューはトーク画面下部に常にメニュー表が表示される機能です。画像やテキスト、URLなどを組み合わせて構成できるため、商品やサービスの魅力をダイレクトに伝えられます。
通知はできないものの、常に目に入る位置に表示されるため、無意識にアクションを促させることも可能です。
リピーター獲得につながる「ショップカード機能」
ショップカード機能は、ポイントカードとして利用するのが一般的です。ポイントを貯めると特典をプレゼントできます。特典目当てに利用し続けてくれるユーザーも出てくるので、リピーター獲得につながります。
リピーターが増えると、顧客の単価アップも狙えるため売上UPに一役買うでしょう。さらに、LINE Payカードと連携したポイントの付与も可能です。
ユーザーに喜んでもらえる「クーポン・抽選機能」
クーポンや抽選機能を利用することで、顧客体験価値を高められます。ユーザーはガチャ感覚でLINE公式を利用でき、抽選でクーポンが当たれば来店するきっかけにもなるでしょう。
また、雨の日に割引クーポンを配布すれば、客足が少なくなる悪天候の日でも来店を促せます。
顧客のニーズがわかる「リサーチ機能」
リサーチ機能は、顧客のニーズを把握する上で重要な機能です。投票やアンケートを実施しユーザーの意見を集計することで、顧客の嗜好や要望をデータ化できます。
集めたデータは、新商品の開発やキャンペーンの企画に活かせます。リサーチ機能を使って、ユーザーの声に耳を傾けることで、よりよいサービスを提供できるでしょう。
LINE公式を活用して売上が増えた事例4つ
「LINE公式で使える機能はわかったけど、実際にどうやって活用するかのイメージがわかない」と悩む方も少なくないでしょう。
ここでは、具体的にイメージできるように、実際にLINE公式を活用して売上UPにつながった事例を4つ紹介します。
- チャット活用して売上30〜40%増加した飲食店
- メルマガからLINEに変更したら売上が5倍になったEC企業
- LINE公式のクーポン抽選機能で400人来店したイオン
- クーポンを活用して予約数を増やした日本酒専門店
それぞれ解説します。
チャット活用して売上30〜40%増加した飲食店
画像引用:鉄板バル「bloom」LINE公式アカウントより
「Bloom」という飲食店でLINE公式アカウントを導入したところ、売上が30〜40%増加した成功事例があります。LINE上で予約できるようになり、電話やメールなどでの手間が省け、効率的な運営が可能になったためです。
また、LINEを通じて顧客とのコミュニケーションが増えたことで、リピーターの増加につながっています。予約の確認やキャンセルなどの問い合わせにスムーズに対応できたことが、満足度の高いサービスの実現につながったのです。
メルマガからLINEに変更したら売上が5倍になったEC企業
画像引用:有限会社味源 公式Facebookより
EC企業がメールマガジンからLINEに変更することで、売上が5倍になった成功事例です。LINEはメールマガジンと比べ開封率が高く、リッチメニューのクリック率も高いため、売上につながったとされています。
特に画像を使用したリッチメニューはユーザーの目に止まりやすく、テキストよりも購買意欲を刺激しやすいため、ECとは好相性です。また、EC企業がユーザーとコミュニケーションをとることで、リピート購入にも一役買っています。
LINE公式のクーポン抽選機能で400人来店したイオン
イオンがLINE公式アカウントを情報発信ツールとして活用したことで、実際に400人のLINE登録ユーザーが来店しました。成功の理由は、プレゼントの当選者が直接足を運んでくれたことです。
プレゼントは試供品のため、メーカーの宣伝にもなり、かつユーザーも喜ぶという双方にメリットがあります。さらに、当選者が来店することで、イオンでの購買チャンスが増え売上UPにつながりました。
メーカー・ユーザー・イオンの3者が得をする一石三鳥の施策として、LINE公式アカウントが一役買った事例です。
クーポンを活用して予約数を増やした日本酒専門店
画像引用:KURAND SAKE MARKET
クーポン機能を使って、来店者数を増やすことに成功した日本酒専門店の事例です。お酒に合うおつまみをクーポン利用で無料プレゼントしたことで、来店予約数の増加に成功しました。SNSでも拡散されたことで、広告費用を削減しつつ多くの顧客にリーチできたのも成功のポイントです。
さらに初回来店以降は、メッセージ機能でお得な情報を配信し続け、リピーター獲得にもつなげています。
LINE公式で売上をUPさせるコツ
LINEを使ってビジネスを展開する上で、友だち数を増やす施策は欠かせません。しかし、友だち数が増えても、それが売上UPにつながらなければ意味がありませんよね。
そこで、LINE公式アカウントを売上UPさせるコツを紹介します。ポイントは、以下の4つです。
- LINEを登録するインセンティブをつける
- 声かけや店頭にPOPを置くことで認知してもらう
- 配信頻度・時間にこだわる
- テキスト以外でも顧客にアプローチする
それぞれ解説します。
LINEを登録するインセンティブをつける
LINE公式アカウントの友だち数を増やすためには、インセンティブを用意することが重要です。登録に対する報酬や特典を設けることで、ユーザーにとって登録するメリットを感じやすくなり、登録率を上げられます。割引クーポン配信や抽選機能を利用して、友だち数を増やしましょう。
声かけや店頭にPOPを置くことで認知してもらう
LINE公式アカウントを活用して売上UPさせるためには、まず周知徹底が必要です。店舗の場合は、声かけやPOPを置くことでLINE公式アカウントの存在を知ってもらえるようにしましょう。
特にレジ前にPOPを設置し、登録するだけで割引できるクーポンがもらえるとの情報を伝えるだけで、登録率がUPします。
配信頻度・時間にこだわる
LINE公式アカウントでのメッセージを送る頻度や時間帯はよく考えましょう。特に店舗の場合、来店してくれるユーザーを増やすために重要です。例えば、飲食店なら食事前の10〜12時や16〜18時に配信するとお店を利用する確率が高まります。
ただ、毎日送るとしつこいと思われ、ブロックされてしまう可能性があります。月に2〜4回程度の配信頻度がおすすめです。
テキスト以外でも顧客にアプローチする
LINE公式アカウントでは、テキストだけでなく画像や動画が使えるリッチ機能を使って顧客にアプローチすることが重要です。画像を使うことで、商品の魅力をより直感的に伝えられます。
また、トーク内でスタンプを使えば、顧客との距離感を縮められ、親近感を与えられます。これらの方法は、店舗や企業の特色や魅力をアピールするためにも有効です。
LINE公式を運用する際の注意点
LINE公式アカウントは、お店や企業の売上UPにつながる便利なツールですが、活用する上で注意点を把握しておくことが必要です。
何も知らずに運用を始めると、トラブルに直面する可能性もあります。トラブルを未然に防ぐためにも、以下3つの注意点を把握しておきましょう。
- 一度ブロックされたらその顧客に訴求できない
- 配信したメッセージは取り消せない
- 運営からアカウント削除されてしまう可能性がある
それぞれ解説します。
一度ブロックされたらその顧客に訴求できない
LINE公式アカウントを使って商品やサービスを訴求するにあたって、一度でもユーザーにブロックされてしまうと、もうそのユーザーには訴求できません。そのため、メッセージを送る頻度や内容には細心の注意を払いましょう。
リピーター獲得や商品の訴求をしたいからといって、メッセージを送り過ぎるとユーザーに嫌われてしまうため、顧客とのちょうどよい距離感を意識する必要があります。
配信したメッセージは取り消せない
LINE公式アカウントは、配信したメッセージは取り消せません。誤った情報を配信してしまった場合、ユーザーからの信頼を損ねたり、トラブルに発展したりすることもあります。配信前には入念なチェックを入れ、誤送信を防ぎましょう。
万が一間違えてメッセージを送信してしまった場合は、すぐにお詫びのメッセージを送信し、誤りを正しく伝えるようにすることが重要です。LINE公式アカウントを利用する上で、メッセージは慎重に管理しましょう。
運営からアカウント削除されてしまう可能性がある
LINEのガイドラインに反した使い方をすると、運営(LINE)によってLINE公式アカウントは削除されてしまいます。もしアカウントが削除されてしまった場合、顧客情報やLINEの中にあったデータがすべて消えてしまいます。
アカウントを運営する際には、発信する内容がガイドラインに反していないか必ず確認しましょう。
まとめ
ビジネスでLINEの活用を考えているなら、LINE公式アカウントの運用は必須です。本記事では、売上UPにつながるLINE公式アカウントの機能を紹介してきました。LINEを使って売上を増やしたいと思っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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