近年のデジタル機器の発展により、スマートフォンで情報収集する方が増えています。特に、幅広い世代に利用されているSNSでは、広告出稿やデータ収集などのサービスも登場しており、マーケティング施策に欠かせない手法の1つです。
本記事では、SNSプロモーションが注目される理由やプラットフォームごとの特徴、効果を出すコツを解説します。自社のSNSアカウントをマーケティング施策に活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
SNSプロモーションとは|認知拡大や購買促進に効果的
SNSプロモーションは、企業がSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)を活用して商品やサービスの認知拡大や購買促進を図るマーケティング手法です。ユーザーの行動予測に合わせたプロモーションが可能なため、効率的な販促活動につなげやすい特徴があります。
企業がSNSプロモーションに注目する理由には、圧倒的なユーザー数の多さが挙げられます。総務省が発表した「令和5年通信利用動向調査」によると、SNSの利用率は全体の約80%に達していました。
年代別にみても、13〜19歳が90.3%と最も高く、80歳以上でも52.6%に達していることがわかります。このように、幅広い世代に利用されているSNSは、企業のプロモーション活動において有効な施策といえるでしょう。
【プラットフォーム別】SNSプロモーション手法
SNSのプラットフォームごとに有効なプロモーション手法を解説します。それぞれの特徴と併せて、自社のプロモーションに適したSNSを選びましょう。
Instagramは写真や動画の投稿をメインとしたSNSです。美容やファッション、インテリアなどの商材との相性が良く、商品やサービスの魅力を視覚的に訴求できます。
特徴 | ・女性ユーザーが多い ・写真や動画の投稿がメイン ・ビジュアルが重視される傾向 ・美容やインテリアなどと相性が良好 |
プロモーション手法 | ・ハッシュタグ ・レビューや口コミ ・インフルエンサーとのコラボレーション ・ライブ配信 ・広告配信 |
商品やサービスの認知度向上には、ハッシュタグの活用やユーザーのレビュー・口コミが効果的です。また、インフルエンサーとのコラボレーションやライブ配信機能の活用により、不特定多数のターゲットへのリーチしやすい点も魅力です。

X
X(旧:Twitter)は、140字以内のテキスト投稿が特徴のSNSです。リアルタイムのトレンド把握や情報拡散に優れています。
特徴 | ・140字以内のテキストがメイン ・画像や動画も掲載可能 ・リアルタイムのトレンドを把握 ・高い拡散力 |
プロモーション手法 | ・ハッシュタグ ・フォロー&リポスト ・広告配信 |
XをSNSプロモーションとして活用するには、ハッシュタグを活用したキャンペーンや、フォロー&リポストによるユーザー参加型の施策が効果的です。また、広告を活用することで、より広範なリーチが可能となります。
Facebookは実名や企業名での利用が基本となっており、情報の信頼性が高くビジネス利用に適したプラットフォームです。1人1アカウントの原則があり、30代から50代のユーザーが多いことが特徴です。
特徴 | ・実名や企業名で利用 ・原則として1人1アカウント ・30代~50代に人気 |
プロモーション手法 | ・情報発信 ・広告配信 ・コミュニティ作成 |
SNSプロモーションとして活用するのであれば、企業の最新情報や実績の発信、広告配信が効果的です。また、グループを活用したコミュニティ作成により、ユーザーとの継続的な関係構築も目指せます。
YouTube
YouTubeは動画配信に特化したプラットフォームで、幅広い世代のユーザーに利用されています。動画のコメント欄を通じて、視聴者とのコミュニケーションを図れる点も特徴です。
特徴 | ・動画配信がメイン ・コメント欄でのコミュニケーション ・幅広い世代に人気 |
プロモーション手法 | ・動画配信 ・ライブ配信 ・広告配信 ・YouTuberとのコラボレーション |
ほかのSNSと比べて長時間の動画を共有できるため、商品やサービスの特徴を伝える動画配信や、リアルタイムでのライブ配信が効果的です。また、広告配信のほかYouTuberとのコラボレーションなどもできるため、効果的なリーチを狙いたい場合におすすめできます。
TikTok
TikTokは、15秒から動画を配信できるプラットフォームです。若年層を中心に人気を集めており、特に10代の利用率が高いことも特徴です。スマートフォン1台で手軽に動画を作成でき、豊富な編集機能も備えています。
特徴 | ・15秒からの動画を配信 ・10代の利用率がトップ ・スマートフォン1台で手軽に作成可能 ・チャレンジ企画やユーザー参加型企画が人気 |
プロモーション手法 | ・情報発信 ・ハッシュタグ ・広告配信 |
プロモーション手法としては、企業情報や商品情報の発信に加え、ユーザー参加型の企画も効果的です。情報発信と広告をうまく活用すれば、若年層のターゲットを取り込めるでしょう。
LINE
メッセージアプリのLINEは、日本人の約70%が利用しており幅広い世代に利用されています。メッセージの当日開封率が80%と高く、ユーザーとの継続的なコミュニケーションが取りやすい点が特徴です。
特徴 | ・日本人の約70%がユーザー ・幅広い世代が利用高開封率(当日開封80%) |
プロモーション手法 | ・クーポン配信 ・最新情報の発信(メッセージ・広告) ・アンケート機能 ・チャットボット ・デジタルポイントカードの発行 ・ライブ配信 |
LINEをプロモーションとして活用するには、クーポン配信やアンケート機能の活用が効果的です。また、デジタルポイントカードの発行やライブ配信機能などの多様な機能を活用できると、リピーター獲得につなげやすくなります。
SNSプロモーションの実施手順
SNSプロモーションを成功させるためには、以下のような手順で実施するのがおすすめです。
- 目的や課題を明確化
- ペルソナ設計
- プラットフォームの選定
- 訴求内容や方向性を決定
- SNSへの投稿
マーケティング戦略においては、目的や課題を明確にし、それに合わせてペルソナを設計することが重要です。また、訴求内容や方向性を決定する際には、判断材料として、競合企業の投稿内容や活用方法を調査しておくとよいでしょう。
投稿を開始したあとは、いいね数やコメント数、シェア数などの反応をもとに効果測定します。必要に応じて投稿内容や方向性の見直しを行うことで、プロモーション効果を最大化できるでしょう。
SNSプロモーションを実践するメリット
企業がSNSプロモーションを行うメリットは、主に3つあります。
- 拡散力が高い
- 費用対効果が高い
- ユーザーと直接交流できる
情報発信や交流によって認知拡大や購買促進を狙いたい場合は、積極的に活用しましょう。
拡散力が高い
SNSプロモーションの大きなメリットの1つに、高い拡散力が挙げられます。企業からの情報発信だけでなく満足度の高いユーザーからの口コミなども、多くの人々に共有されていく可能性があるためです。
多くのSNSでは、トレンドや人気の投稿が優先的に表示されるアルゴリズムを採用しています。そのため、魅力的なコンテンツを投稿することで、リアルタイムでの情報拡散が期待でき、新規顧客の獲得やファン層の拡大が期待できるでしょう。
費用対効果が高い
SNSを使ったプロモーションは、テレビCMなど従来型の広告手法と比較して低コストで実施できます。多くのSNSプラットフォームでは、アカウントの作成や基本的な投稿機能を無料で利用できるため、初期費用を抑えたい場合にも向いています。
広告出稿やデータ分析には費用が発生する場合があるものの、最低出稿金額の設定がないプラットフォームもあり、予算に応じた柔軟な運用ができるでしょう。また、施策の戦略次第では投資額以上の効果が期待できる点も魅力です。
ユーザーと直接交流できる
SNSはテレビCMやWeb広告と比較して、ユーザーと直接的なコミュニケーションが図れる点が特徴です。投稿へのコメントやメッセージを通じてリアルタイムでのやり取りが可能なため、ターゲットからリアルな評価や口コミを収集するのにも適しています。
ユーザーと直接交流することでネガティブな声も把握できるため、迅速な改善や新たな施策の検討など、スピード感を持った取り組みが容易となります。
SNSプロモーションで効果を出すコツ
「SNSアカウントを作ってみたが、思うような効果が出ていない」というときは、以下のコツを押さえられているか確認しましょう。
- 目的に合わせた戦略を考える
- プラットフォームを使い分ける
- 最新情報を常にチェックする
- インフルエンサーを起用する
それぞれ詳しく解説します。
目的に合わせた戦略を考える
SNSプロモーションで効果を出すためには、具体的な目標設定が重要です。認知拡大や購買促進など達成したい目的を明確にし、それに基づいたペルソナ設計を行った上で戦略を考えます。
具体的な目的を設定する理由は、達成したい目的によって最適なアプローチ方法が異なるためです。例えば、認知拡大が目的の場合はインフルエンサーを起用し、購買促進が目的の場合は割引キャンペーンを実施するなどが挙げられます。
プラットフォームを使い分ける
目的に応じた戦略と併せて、最適なプラットフォームの使い分けも大切です。どのプラットフォームでどういった戦略を実施するかは、利用者層とターゲットが合致してるかどうかで選ぶとよいでしょう。
例えば、InstagramやTikTokは利用者層の観点から若年層へのアプローチに効果的です。また、40代以上のビジネスパーソンにアプローチしたいならFacebookを活用するなど、戦略に応じて使い分けましょう。
最新情報を常にチェックする
インターネット上では、情報が流れるのが速い特徴があります。特に、ユーザーの興味関心は日々変化しており、人気のコンテンツや話題性のある要素も刻々と変わっています。そのため、最新のトレンドや話題を常にチェックすることが重要です。
キャンペーンを企画する際には、最新のトレンドを積極的に取り入れるとよいでしょう。また、各プラットフォームで追加される新機能や、話題のハッシュタグを活用するのも効果的です。
インフルエンサーを起用する
商品やサービスの認知拡大を効果的に行いたい場合は、インフルエンサーの起用もおすすめです。具体的には、ビジネスパーソンをターゲットとする場合はビジネス系インフルエンサーを起用しましょう。また、若年層をターゲットとする場合は、10代・20代から支持を得ているインフルエンサーを起用すると効果的です。

SNSプロモーションの成功事例
SNSプロモーションを成功させるには、ユニークな発想やポジティブなイメージが成功の秘訣となります。ここでは、実際にSNSプロモーションで成功した事例を2つ紹介します。
森永製菓の買取キャンペーン事例
商品の購買促進を目的としながらも、買わない人にアプローチした成功事例です。森永製菓は、自社商品「焼きチョコベイク」の売れ行き不振を逆手に取り、ユニークなSNSプロモーションを展開しました。
X(旧:Twitter)上で商品が売れないことを正直に訴え、「売れない理由」をユーザーから募集するキャンペーンを実施したのです。このキャンペーンでは、フォローやリポストなどの条件を満たしたユーザーに対して、100円分のギフト券をプレゼントする「理由買取」という形式を採用しました。
自社商品が売れないことを公表し、その理由を買い取るという斬新な企画は「悲しすぎるキャンペーン」としてネットニュースでも取り上げられ、認知拡大の役割も果たしました。
エレガンスのプレゼントキャンペーン事例
人気商品をきっかけに、さらなる認知拡大に成功した事例です。コスメブランドのエレガンスは、ブランド設立30周年を記念した特別なSNSプロモーションを展開しました。
キャンペーン内容は、Instagram上でのフォローとコメント投稿を条件に、人気商品とフラワーボックスが当たるというものです。このキャンペーンでは多くのファンが商品の使用感や魅力についてポジティブなコメントを投稿し、結果として、新規顧客の獲得や既存ユーザーの購買意欲向上につながりました。
人気商品のプレゼント企画という取り組みを通じて、商品の良さを効果的に訴求できた成功事例として評価されています。
まとめ
インターネットやスマートフォンが普及した今、SNSプロモーションは企業にとって有効なマーケティング施策となりました。
達成したい目的やペルソナに合わせてプラットフォームを使い分けると、費用対効果の高い効果を目指せます。アカウントを保有しているものの効果を出せていないという場合は、コツを押さえながら運用してください。
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