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【開設手順つき】X(旧:Twitter)で企業アカウントを運用する方法

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X(旧:Twitter)で企業アカウントを運用すると、認知拡大やファンの獲得といったメリットを享受できます。しかし、具体的な運用方法やアカウント開設の手順がわからなければ、マーケティング施策に活用できません。

この記事では、Xで企業アカウントを運用したいと考えている方へ向けて、効果的に運用する方法やメリット、アカウント開設をわかりやすく解説します。

目次 ー この記事で分かること ー

X(旧:Twitter)で企業アカウントを運用すべき理由

Xは情報の拡散性と即時性の高さが特徴のSNSです。ほかのSNSと比較しても、ユーザーが多く幅広い世代が利用しているサービスであるため、さまざまなターゲット層にアプローチできる点も魅力です。近年ではスマートフォンの普及も影響し、SNSを使って情報収集する人が増えています。

総務省の調査「令和5年通信利用動向調査の結果」では、インターネット利用者の約8割がSNSを利用しているとわかっています。企業がXのアカウントを作成し情報発信を行うことは、マーケティング施策において重要であるといえるでしょう。

参考:総務省「令和5年通信利用動向調査の結果

X(旧:Twitter)を効果的に運用する方法

Xで企業アカウントを効果的に運用するためには、サブスクリプションへの加入を検討すべきです。認証バッジを獲得することで公式アカウントとして認知されやすくなります。ただし、バッジが付与されないプランもあるため、事前に確認が必要です。

サブスクリプションに加入すると、X内で広告を打つことができるほか、フォロー&リポストなどのキャンペーン時にも役立ちます。当選者へのDM送信上限の拡大や、自動返信機能などの活用が可能になるため、マーケティング施策の幅が広がるでしょう。

また、中小企業の経営者や士業、採用担当など、顧客や応募者との信頼構築が重要な職種では、個人名や顔を出して運用するのも有効です。筆者も個人名でXアカウントを運用し、マーケティングに関する情報発信を通じて、多くのフォロワーと信頼関係を築いています。個人の専門性を前面に出すことは企業の信頼度向上にもつながるでしょう。

X(旧:Twitter)で企業アカウントを運用するメリット

企業が公式アカウントを運用すると、認知拡大や顧客との関係構築など、さまざまな効果が期待できます。ここでは、企業アカウントを運用するメリットを解説します。

ユーザーと関係構築できる

Xは、ユーザーと双方向のコミュニケーションが図れるツールです。企業からの一方的な情報発信だけでなく、ユーザーからのコメントや質問に対して直接返信することで、親近感のあるコミュニケーションを図れます。リポストやダイレクトメッセージを通じて、ユーザーの疑問や要望にリアルタイムで対応することも可能です。

このような継続的なコミュニケーションは、単なる見込み客から顧客を経てファンにナーチャリングすることも期待できます。定期的なコミュニケーションで信頼関係を築き、商品やサービスに対して親近感や愛着を持ってもらうと、長期的な顧客関係を構築できるでしょう。

自社の認知度を拡大できる

企業アカウントを運用することで、多くのユーザーに自社の存在を知ってもらうきっかけをつくれます。Xの最大の特徴である「拡散力」を活かして、自社の存在を広く発信できるためです。投稿にフォロワーが反応したりリポストしたりすることで、フォロワー以外にも情報を届けやすくなります。

1つの投稿が話題になれば、フォロワーのフォロワーへと拡散され、想定以上の認知拡大につながるケースもあります。また、ハッシュタグの効果的な活用により、狙ったターゲット層へ効率的にアプローチすることも可能です。トレンドに関連した投稿やタイムリーな話題は、多くのユーザーの目に留まりやすいため、認知拡大につながります。

低コストで運用できる

Xのアカウント開設や投稿自体は無料で行えます。ほかの広告媒体と比較すると、初期投資を抑えながらマーケティング活動を開始できる点は大きなメリットです。有料サブスクリプションや広告運用には費用が発生しますが、ブランディングや認知拡大のための日々の情報発信であれば低コストで実現できる可能性が高いでしょう。

特に、ユーザーに有益な情報発信やコミュニケーションに重きを置く場合は、費用対効果の高いツールとして活用できます。継続的な運用により増えていくフォロワーは、貴重な顧客やファンにつながる可能性が高いでしょう。

X(旧:Twitter)で企業アカウントを運用するときの注意点

企業アカウントの運用には多くのメリットがある一方で、注意すべき点も存在します。下記で説明する注意点を知り、事前に対策を講じることが重要です。

炎上対策を講じておく

SNSはリアルタイムで情報発信できるため、ちょっとした失言や意図をくみ取りにくい投稿は炎上するリスクがあります。特に、社会情勢に関する発言や他社との比較、ユーザーの価値観に触れる内容には注意が必要です。

一度でも炎上してしまうとネガティブな印象がついてしまい、企業イメージの低下やファン離れにつながる恐れがあります。ユーザーに意図しない捉え方をされる場合もあると理解し、投稿内容には十分に配慮してください。

炎上対策として有効なのは、投稿前に内容をチェックする人を複数人配置することです。第三者の視点でチェックを行うと、意図しない誤解を招く表現を事前に発見しやすくなります。また、投稿のトーンやタイミングも慎重に検討し、ガイドラインを設けることで炎上リスクを最小限に抑えられるでしょう。

運用ルールを明確にしておく

企業アカウントのブランディングのためには、投稿内容の方向性やキャラクター設定などを決めておくのがおすすめです。トーンやメッセージに一貫性を持たせることで、フォロワーに安定した印象を与えられます。複数人で運用する際は、フォロワーに違和感を抱かれないよう、ルールを決めておきましょう。

そのほか、投稿の頻度や時間帯といったルールも決めておくと、ほかの業務と並行して運用しやすくなります。なお、ルールにはアカウント運用のKPI(フォロワー数・エンゲージメント率・URLクリック数など)を設定しておくことも重要です。KPIを設定して定期的に測定・改善を行う仕組みを構築しておくと、成果を可視化しやすくなります。

X(旧:Twitter)で企業アカウントを開設する方法

ここでは、Xで企業アカウントを開設する際の手順を具体的に説明します。なお、開設前に、以下の必要な情報や素材を準備しておくとスムーズに進められます。

項目内容備考
ヘッダー画像・企業イメージ・最新キャンペーン情報 などプロフィール最上部に表示される画像
プロフィール画像・企業ロゴ・公式キャラクター などアイコンとして表示される画像
表示名・企業名・ブランド名アカウントの呼び名
ユーザー名・企業名・ブランド名・これらに関連する名称 など@マーク以降に表示される文字
プロフィール文・提供サービス・アカウントのコンセプト など自己紹介文(最大160文字)
メールアドレス・チームで使用可能なアドレスログイン時に使用
電話番号・実際に受信可能な番号SMS認証に使用(メールアドレスでも代用可)
生年月日・13歳以上になるよう設定(企業の創立日等でも可)アカウント作成時に必要

アカウントの開設は無料で行えるため、まずは気軽にはじめてみましょう。

スマートフォンでの開設方法

スマートフォンでXアカウントを開設する手順は、以下の通りです。iPhoneとAndroidどちらでも基本の流れは同様です。

手順操作
1アプリをダウンロードする・App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で「X」を検索
・アプリをインストール
2アカウントを作成する・アプリを起動し「アカウントを作成」をタップ
・使用言語を選択(日本語を推奨)
3基本情報を入力する・アカウント名(表示名)を入力
・電話番号またはメールアドレスを入力
・生年月日を設定(必ず13歳以上になるよう注意)
4認証とパスワードを設定する・連絡先に送信される認証コードを確認・入力
・8文字以上のパスワードを設定
5プロフィールを設定する・プロフィール画像を設定
・ユーザー名を英数字で設定
・ヘッダー画像や自己紹介文を追加

企業アカウントの場合は、プロフィール設定で企業の公式性を明確に示すことがポイントです。ロゴや企業カラーを活用し、ユーザーが一目で公式アカウントと認識できるよう工夫しましょう。

パソコンでの開設方法

パソコンのブラウザからXアカウントを開設する手順は、以下の通りです。大きな画面で作業できるため、画像の設定などがしやすいメリットがあります。

手順操作
1Xへアクセス・ブラウザで https://x.com/ にアクセス・「アカウントを作成」をクリック
2基本情報の入力・アカウント名(表示名)を入力・電話番号またはメールアドレスを入力
・生年月日を設定(13歳以上となるよう注意)
・「次へ」をクリック
3認証手続き・入力した連絡先に送信される認証コードを確認
・2時間以内に認証コードを入力
・パスワードを設定
4プロフィール詳細設定・プロフィール画像をアップロード
・ユーザー名を英数字で設定
・興味のあるトピックやアカウントを選択
5最終設定・プロフィールの編集を選択
・ヘッダー画像のアップロード
・自己紹介文の入力
・WebサイトURLを設定

開設後は、セキュリティ強化のため2要素認証の設定も忘れずに行いましょう。

X(旧:Twitter)で成功している企業アカウント

Xの企業アカウント運用で成功している事例を5つ紹介します。それぞれ運用の方向性やフォロワーから注目を集めているポイントが異なるため、自社のアカウントを運用するヒントが見つかるかもしれません。

ローソン|エンゲージメントを高める施策が特徴

コンビニ業界でのフォロワー数が多いローソンは、新商品の紹介やキャンペーン情報の発信を積極的にXで行っています。フォロー&リポストで新商品をプレゼントするなど、フォロワーのエンゲージメントを高める施策を多く実施している点が特徴です。

単なる情報発信にとどまらず、ユーザーが参加できるキャンペーンを通じて、双方向のコミュニケーションを実現している点がファンの獲得と拡散力の強化につながっています。こうした仕掛けが、X運用の成功の要因といえるでしょう。

SHARP|思わずコメントしたくなる投稿に注目

家電メーカーのSHARPは、落ち着いたトーンとついコメントしたくなる投稿が魅力のアカウントです。他社のカレンダー画像を添付して「敵にカレンダーを送られる」、「なんとなく今後の参考にするので、死ぬほど嫌いな家事を教えて」など、家電メーカーらしからぬ親しみやすさのある投稿が注目を集めています。

また、家電とは関係のないユーザーの投稿に対して、コメント付きで拡散しているのも特徴です。積極的なコミュニケーション姿勢により、SHARPアカウントに注目するユーザーを増やしています。企業アカウントでありながらも個人アカウントのような親近感のある運用スタイルが、愛される理由となっています。

森永製菓|自社キャラクターがSNS担当

「森永エンゼルちゃん」を運用担当にしている森永製菓は、キャラクターを活用した運用で成功している事例です。「森永製菓」など自社に関連するワードを含んだ投稿に反応し、引用リポストを積極的に行っているのが特徴的です。この手法により、自社商品について言及しているユーザーとの関係構築を図っています。

また、ハッシュタグを活用しながらお菓子のレシピURLを記載するなど、ユーザーにとって有益な情報を発信している点も魅力です。キャラクターの親しみやすさと実用的な情報提供のバランスが、継続的なエンゲージメント向上につながっています。

カルビー|図解や時事ネタを活用

わかりやすい図解を掲載してエンゲージメントを高めているカルビーは、視覚的なコンテンツ活用の成功例です。人気商品のポテトチップスの製法や食感をまとめて図解にし、フォロワーに好みを聞くスタイルは「バズ」を起こしました。

また、時事ネタを活用しながらフォロワーが引用しやすい投稿を行っているのも特徴的です。トレンドに敏感な投稿タイミングと、ユーザーが参加しやすい話題設定により、フォロワーのエンゲージメント率を高めることで成功している事例といえるでしょう。

わかさ生活|ファンを増やす面白い投稿が魅力

ブルーベリーのサプリで馴染みのある総合健康企業のわかさ生活は、ユニークな投稿で注目を集めています。自社キャラクターを登場させたり、馬の被り物をした人物の画像を投稿したりと、インパクトのある投稿が多くのフォロワーの関心を惹きつけています。

また、さまざまな投稿を通じて「○○を募集します!」といった参加型の呼びかけを行い、エンゲージメントを高めているのも特徴です。馴染みのキャラクターとエンターテイメント性の高いコンテンツで、ファンとの絆を深めている点が成功の要因といえます。

まとめ

Xで企業アカウントを運用することは、認知拡大やファン獲得につながります。無料でアカウントを開設でき、リアルタイム性と拡散力という特徴を活かして多くのユーザーにアプローチできる手法です。

ただし、炎上リスクを避けるためには、投稿前の複数人チェックや運用ルールの明確化が重要です。また、成功している企業事例を参考にすると、自社の特色を活かした運用方法を見つけられるでしょう。

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この記事の執筆者・監修者

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
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