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無料で広告出稿?EC事業者必見の「無料リスティング」とは?

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EC事業者のなかには「リスティング広告を運用して、商品の売り上げを伸ばしたい」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、リスティング広告の運用に費用をかけられないこともありますよね。

そのような方は、無料リスティングを行うことがおすすめです。

本記事では、無料リスティングの概要や、おすすめしたい理由を解説します。
費用を抑えて広告を出稿したいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次 ー この記事で分かること ー

無料リスティングとは?

無料リスティングとは、Googleのショッピングタブなどに、自社の商品を無料で掲載できる機能のことです。
もともと、ショッピングタブには有料で広告を載せることしかできませんでしたが、EC事業者の増加にともない、2020年に無料リスティングが開始されました。

ここからは、EC事業者に無料リスティングをおすすめする理由や、どこに広告が掲載されるのかということを、詳しく解説します。

EC事業者が押さえておきたい無料リスティングに取り組む理由

無料リスティングは、無料で集客できる方法の1つです。
ECサイト上で商品を販売しているEC事業者は、店舗がない分、自社のWebサイトを見てもらわなければ集客できません。

Web上で集客を行う場合、写真や動画をSNSに投稿することや、自社のWebサイトを作成することなどが挙げられますが、これらは費用や手間がかかる可能性があります。
そこで、無料リスティングを活用することで、費用や手間をかけずに自社の商品を多くの人に広められます。

また、無料リスティングでは、自社の広告が検索結果上で何回表示されたのか、そして広告が何回クリックされたのか、といったデータを集めることも可能です。
これらのデータを収集できれば、ユーザーの需要を理解した上で、商品の売り上げにつなげるための戦略を考えられます。

このように、無料リスティングを行うことにより、費用や手間をかけずに集客ができることにくわえて、ユーザーのデータも収集して、さらなる集客に活用できるというわけです。
そのため、EC事業者は積極的に取り組んだほうがよいでしょう。

無料リスティングを利用した広告が掲載される場所

無料リスティングでは、広告を掲載できる場所が4つあります。
以下に、それぞれの特徴をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

Googleショッピングタブ

Googleショッピングタブとは、Googleの検索結果画面で、検索窓の下に表示される「ショッピング」のタブのことです。
このタブに表示されている商品の画像をタップすると、商品の詳細やレビューが表示されます。

また、商品の詳細やレビューが記載されているエリアに、自社のWebサイトのリンクを貼れるため、ユーザーに商品の購入を促すことも可能です。

Google検索

Google検索で特定の商品を検索すると、その商品に関連するものが表示されます。
検索結果に表示されるもののなかには、広告として出稿されているものも複数存在します。

その広告のなかで、以下の場所に表示されるものが無料リスティングを利用した広告です。

リッチリザルト

無料リスティングを利用することで、リッチリザルトという場所に広告を掲載できます。
リッチリザルトとは、ユーザーが検索した商品の詳細や評価が記載されたものです。

なお、リッチリザルトが表示される場所は、Google検索で商品を検索したときに表示される、商品の取扱店やブランドの商品ページの下です。
リッチリザルトが表示されることで、検索結果画面上で商品の詳細情報を確認できるため、ユーザーにクリックしてもらいやすくなります。

そして、クリック率が上がると自社のサイトに移動してくれる可能性も高くなるので、商品の購入にもつながるでしょう。

ショッピングナレッジパネル

無料リスティングを行う場合、ショッピングナレッジパネルという場所に広告を掲載することも可能です。

ショッピングナレッジパネルは検索結果の右下に表示されるもので、商品の詳細やレビューが記載されています。
また、検索結果画面上で独立して作成されるため、情報が目に入りやすいという特徴があります。

そのため、ショッピングナレッジパネルに広告を掲載することで、商品を購入する意思が弱い潜在顧客にも効果的にアプローチできるでしょう。

人気商品

検索結果の「人気商品」と記載されている箇所に、商品の画像とともに取扱店やブランド名、価格などが表示されることもあります。

「人気商品」の欄では商品の画像を一覧で見てもらえるため、テキストで情報を得るよりも興味をもってもらいやすいでしょう。

Google画像検索

Google画像検索とは、Googleの検索窓の下に表示される「画像」のタブのことです。
画像のタブに表示される画像のなかには、「商品」というラベルがついたものがあります。

これは、画像の商品を購入できるということを表しており、ユーザーにタップしてもらうことで、商品の価格や在庫状況を表示させられます。
また、商品の取扱店やブランドのWebサイトに誘導することも可能です。

YouTube

動画共有サイトとして知られているYouTubeには、無料リスティングの広告も掲載できます
具体的には、ユーザーがYouTubeで動画を視聴するときに、直接購入できる商品のリストが動画の横に表示されます。

また、YouTubeで特定の商品を検索すると、該当の商品が検索結果に表示されることもあるため、そこからユーザーをWebサイトに誘導し、商品の購入につなげることも可能です。

無料リスティングとGoogleショッピング広告の違い

ショッピング広告のなかには、Googleショッピング広告というものもあります。

Googleショッピング広告とは、商品を検索したユーザーに商品の画像や価格を表示する広告のことです。
ECサイトや店舗で在庫のある商品を広告として掲載し、Webサイトのアクセスや店舗への来店を増やして、商品の購入につなげることができます。

では、Googleショッピング広告は、無料リスティングと比べてどのような点が異なるのでしょうか。
ここからは、それぞれの違いを詳しく解説していきます。

違い①掲載される場所

Googleショッピング広告が掲載される場所は、無料リスティングと異なります。

先ほどもお伝えしたとおり、無料リスティングを利用した場合、GoogleショッピングタブやGoogle検索、またGoogle画像検索やYouTubeに広告が掲載されます。

一方、Googleショッピング広告が掲載される場所は、上記の場所だけではありません。
Google検索パートナーサイトという、Googleと連携している多数のWebサイトにも広告を表示させられます。

Google検索パートナーサイトの例

  • BIGLOBE
  • 価格.com
  • Rakuten infoseek

このように、Googleショッピング広告は、掲載できる場所の範囲が広いという特徴があります。

違い②費用

Googleショッピング広告は、出稿するための費用がかかります。

ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生するという仕組みであり、クリックされることで、約10~30円の費用が発生します。
そのため、Googleショッピング広告は利用しないほうがよいと思う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、Googleショッピング広告は掲載される範囲が広く、さらにショッピングタブの上部にも表示されるので、その分、自社の商品を見られる回数が増えることが期待できます。
その結果、商品の購入につながるケースもあるため、無料リスティングとGoogleショッピング広告を併用して、より集客の効果を高めることがおすすめです。

下記記事ではGoogle広告の解説や、GoogleとYahoo!の違いを徹底比較して、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

Googleが無料リスティングを始めた理由

Googleは、2020年に無料リスティングを開始しました。
始めた理由として、2020年に新型コロナウイルス感染症が流行し、その影響で実店舗ではなく、ECサイトで商品を販売する事業者が増えたことが挙げられます。

また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、経済的な打撃もありました。
実店舗を持っていたものの、商品の売り上げが伸びないことでECサイトに切り替えた事業者や、広告を出稿するための費用が足りずに出稿できなかった事業者もいます。

このようなことが理由で、GoogleはEC事業者を手助けするために、無料で広告を掲載できる機能をリリースしたとされています。

無料リスティングを始めるための設定フロー

無料リスティングを開始するためには、以下の手順に沿って設定を行う必要があります。

無料リスティングを始める手順

  1. Google Merchant Centerのアカウントを開設
  2. Google Merchant Centerで自社のECサイトを認証
  3. 商品データをアップロード
  4. 商品データの掲載先を選択
  5. Google側の審査

Google Merchant Centerとは、商品データの管理や分析を行うサービスのことです。
アカウントを登録すれば無料で利用できるため、広告を掲載するための費用は一切かかりません。

なお、上記の設定を行いGoogle側の審査に通過すれば、選択した掲載先に広告が掲載されます。

無料リスティングで広告を掲載する際に設定するデータ

無料リスティングは、掲載される場所によって「標準リスティング」と「拡張リスティング」の2種類に分けられ、それぞれ必要な設定が異なります。
以下で、設定するデータの内容を詳しく紹介します。

標準リスティング

標準リスティングとは、主にGoogle検索の「すべて」のタブや画像のタブで、広告を表示させるための機能のことです。

実際に標準リスティングを利用する際は、以下のデータを設定しなければなりません。

標準リスティングを利用する際に行う設定

  • id(ID)
  • title(商品名)
  • link(商品リンク)
  • image_link(商品画像リンク)
  • price(価格)

上記は、広告を掲載する際に必要な最低限のデータです。
ただし、最低限のデータだけを設定しても広告は表示されにくいため、高い集客効果は得られないでしょう。

そのため、広告を掲載して集客を行いたい場合は、以下で説明する「拡張リスティング」を利用することがおすすめです。

拡張リスティング

拡張リスティングとは、Googleショッピングタブに広告を表示させるための機能のことです。
実際に拡張リスティングを利用するときに必要なデータは、以下のとおりです。

拡張リスティングを利用する際に行う設定

  • description(商品説明)
  • availability(在庫状況)
  • condition(状態)
  • brand(ブランド)
  • gtin(商品識別コード)
  • mpn(製品番号)
  • multipack(マルチパック)
  • is_bundle(一括販売商品)
  • color(色)
  • size(サイズ)
  • age_group(年齢層)
  • gender(性別)
  • item_group_id(商品グループID)
  • shipping(送料)
  • tax(税金)

上記のように複数のデータを設定すると、表示される商品の情報が多くなります。
その結果、広告から商品ページに移動する方が増えるため、販売の促進につながります。

無料リスティングで効果を最大化するために押さえておきたいポイント

無料リスティングを利用して商品の売り上げを伸ばすためには、Googleから信頼されることが重要です。
なぜなら、Googleに信頼できるショップだと判断されることで、検索結果に広告が表示されやすくなるためです。

ここからは、無料リスティングの効果をより高めるための具体的なポイントを解説します。

ポイント①商品データをしっかりと登録する

Googleから信頼されるためには、商品データを適切に登録することが大切です。
商品データとは、主に以下の内容を指します。

商品データの主な内容

  • 商品名
  • 画像
  • カテゴリ
  • 商品説明文
  • 値段
  • 在庫数

適切な情報を登録していない場合、広告を掲載できない可能性もあるため、しっかりと記載しておく必要があります。

また、商品名や画像は商品のクリック率を左右する、特に重要なものであるため、誤りがないように記載することや、きれいな画像を使用することを意識しましょう。

ポイント②ページの利便性を上げる

無料リスティングの効果を最大化させるためには、ページの利便性を上げてお客様にとって使いやすいWebサイトや、商品ページを作ることも重要です
なぜなら、広告から商品ページに移動した際に、そのページの内容がわかりづらいと、ページから離脱するユーザーが増えてしまうためです。

そのため、広告を掲載する際は、決済や配送方法をしっかりと記載したり、ページの表示速度を上げたりするなど、利便性の高いページを作成しましょう。

このように、利便性の高いWebサイトや、商品ページを作ることで、Googleに「ユーザーにとって需要のあるページ」だと判断されるため、信頼にもつながります。
その結果、検索結果に広告が表示されやすくなり、集客につながることが期待できます。

無料リスティングとは自社の商品を無料で掲載できる機能のこと

無料リスティングとは、GoogleショッピングタブやGoogle検索、またGoogle画像検索やYouTubeに、商品を無料で掲載できる機能のことです。

広告を出稿する場合、ある程度の費用がかかりますが、無料リスティングであれば費用をかけずに、さまざまな場所に広告を掲載できます。
その結果、自社のWebサイトを見て商品を購入してもらえる可能性が高くなるため、EC事業者は積極的に利用することがおすすめです。

Webhit(ウェビット)では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行う上でのお悩みを解決するような情報を発信しております。
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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

目次 ー この記事で分かること ー