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コンテンツマーケティングとSEOの違いとは?その手法とメリットを解説

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コンテンツマーケティングはSEOと混同されやすく、区別がつかない方も多いと思います。
今回は、そんなコンテンツマーケティングとSEOの違いについて解説します。さらに、コンテンツマーケティングの手法・メリット・費用相場についても触れています。
コンテンツマーケティングだけでなくSEOとの違いについても知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次 ー この記事で分かること ー

コンテンツマーケティングとは?

コンテンツマーケティングとは、ブログ・YouTube・SNSといった様々なコンテンツを活用してターゲットに有益な情報を提供し、コンバージョンをとっていくマーケティング手法です。

コンテンツマーケティングは、主に消費者の購買心理が「認知する」→「興味関心を持つ」→「検索する・調べる」→「購買する」と変化していくよう促すマーケティング手法です。各段階で、ブログ・SNS・動画といった独自コンテンツの意図的かつ戦略的な提供によりCVの獲得につなげていきます。

コンテンツマーケティングは中長期的な戦略

コンテンツマーケティングは、成果が出るまでに時間がかかるため、中長期的な戦略とされています。自社ターゲットに、適切なコンテンツを適切な方法で提供し続けられるかどうかがポイントとなります。

コンテンツマーケティングの必要性

近年、コンテンツマーケティングの効果に期待して力を入れる企業が増えています。各企業がコンテンツマーケティングに注力する理由は以下の2つです。

  • 広告だけではアプローチが不十分であるため
  • ユーザー行動の変化に対応するため

上記の理由について簡単に解説します。

広告だけではアプローチが不十分であるため

広告を打ち出すと効果に即時性がある一方で、ユーザーが広告に対して嫌悪感を抱く傾向にあります。コンテンツマーケティングでは、ユーザーに適切なタイミングでアプローチすることで、ポジティブな印象を持ってもらいやすくなります。

ユーザー行動の変化(ZMOT)に対応するため

ZMOT(Zero Moment of Trurh)とは、Googleが2011年に提唱した「顧客が何を買うかは来店前にすでにきまっている」というマーケティング理論です。コンテンツマーケティングによって、購入前のユーザーと接点を持つことができるため、この観点から注力する企業が増えています。

SEOとは?

SEOとは「Search Engine Optimization」の略語で、日本語では検索エンジン最適化と訳されています。あるキーワードを検索エンジンで検索した時に、上位表示させることを指します。

検索結果として上位表示されたページは、ユーザーの検索意図を満たした記事である可能性が高く、クリック率も高くなります。ユーザーの心理をフカボリし良質なコンテンツを作成して上位表示させることで、自社サイトへの流入が見込めます。

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いとは?

それでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いについてみていきましょう。コンテンツマーケティングとは、「集客」→「教育」→「販売」までを目的とした施策です。

コンテンツSEOとはSEO対策の中の1つで、ユーザーの課題や悩みに寄り添った良質なコンテンツを作成することで上位表示させる施策です。SEO対策とは、コンテンツマーケティングの一部であり、集客手段の1つという位置づけになります。

コンテンツマーケティングとSEOの目的・チャネル・ターゲットについては以下の表の通りです。

コンテンツマーケティングSEO
目的・コンバージョン獲得
・ユーザーの流入~お問い合わせの獲得~ファン化までの一連の施策を行うこと
・集客
・検索するユーザーと接点をもつ
・検索からの流入を増やす
チャネル(流入経路)・検索エンジン
・SNS
・YouTube
・メールマガジン
・広告
検索エンジン
ターゲット・購買意欲のある見込み客
・準顕在層・顕在層・認知層
・検索エンジンを利用する見込み客
・潜在層・準顕在層

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOは名前が似ていますが、目的・チャネル・ターゲットが異なります。コンテンツマーケティングを行う上で、良質なコンテンツを作成して検索流入を狙うコンテンツSEOは重要な役割を担っているといえます。

コンテンツマーケティングの手法6選

つづいて、コンテンツマーケティングの手法についてみていきましょう。

以下にピックアップした全てのコンテンツを作成すればいいのではなく、自社の製品や目的に合った手法を選択し、継続して運用してくのがポイントになります。

  1. ブログ
  2. メールマガジン
  3. SNS
  4. YouTube(動画コンテンツ)
  5. ウェビナー
  6. ホワイトペーパー

上記コンテンツを選択するポイントについて解説します。

1.ブログ

テキスト情報で網羅的なコンテンツを作成したい場合はブログが最適です。消費者に製品やサービスについて知ってもらうのが目的となります。自社製品というよりは、製品およびサービス自体を知ってもらうというイメージです。

2.メールマガジン

自社のブログに興味をもち、資料請求などでメールアドレスを登録してくれた方に発信していきます。メールマガジンの内容としては、業界のニュース・事例の紹介・業種別の情報を配信するのがおすすめです。最新の情報を交えつつ、140字のX(旧Twitter)では伝えられないもしくはフカボリして伝えたほうがよいことをメールマガジンで配信しましょう。

3.SNS

X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSでは、最新の情報発信が適しています。特にX(旧Twitter)では拡散されやすいのが特長であるため、現場感や臨場感を演出しつつお客様の声等を積極的に発信していきましょう。

4.Youtube(動画コンテンツ)

音声で伝えたほうがわかりやすい内容や、実際のツールの使い方を解説する際には動画コンテンツが最適です。コストをかけて動画を作成した場合、自社のホームページに掲載するだけではなく、自社のYouTubeチャンネルを作ってアップロードしていくのがおすすめです。より多くの消費者に見てもらえる工夫をしましょう。

5.ウェビナー

ウェビナーは、製品やサービスについてより詳しく知りたい・勉強したいという意欲の高い人向けのコンテンツです。「直接声を届けたい」「最新の情報を消費者に伝えたい」という場面では、ウェビナーがおすすめです。

実際に見たり手に取ってもらったりしたほうが、より良さが伝わる自社製品をもっている場合は、展示会・体験会・工場見学といったイベント開催も検討してみましょう。

6.ホワイトペーパー

見込み客の情報を獲得するには、WebサイトからDLできる資料=ホワイトペーパーが有効です。作成した資料を無料DL可とする代わりに、ユーザーのメールアドレスを取得する手法となります。

コンテンツマーケティングのメリット

コンテンツマーケティングのメリットは以下の通りです。

  • 低予算で始められる
  • 過去のコンテンツが資産となる
  • 自社のブランディング

1つずつ詳しくみていきましょう。

低予算で始められる

ブログ記事・ホワイトペーパー・動画などは、時間を割くことで作成できます。コンテンツ作成を外注するとしても、インターネット広告を出すよりも低予算で行えるのがメリットといえます。

また、SNSに関しては無料でいますぐに始められるコンテンツです。もしも失敗しても取り組んだ時間がムダになる程度であり、コスト面でのマイナスが発生しない点が最大のメリットです。

過去のコンテンツが資産となる

コンテンツマーケティングはストック型ビジネスであり、自社サイトにアップされたブログ記事はすべて会社の資産となります。過去の記事コンテンツを元に動画を作成したり、要約したものをX(旧Twitter)で投稿したりメルマガ用に編集したりと、コンテンツバリエーションが増えるのもメリットです。

自社のブランディングになる

自社の独自コンテンツを見た商談相手から信頼度を得ることができ、受注率UPにつながることがあります。また、自社のコンテンツに共感した人が求人に応募してくれたり、コンテンツを通してファン化した顧客がリピート購入してくれたりと、時間の経過とともにブランディングの効果が期待できます。

コンテンツマーケティングのデメリット

つづいて、コンテンツマーケティングのデメリットについてみていきましょう。

  • 成果が出るまでに時間がかかる
  • 継続的に運用しなければならない
  • 人件費がかかる

1つずつ解説します。

成果が出るまでに時間がかかる

コンテンツマーケティングは、広告と比較して成果が出るまでに時間がかかります。最低でも、1年程度は目標に向けてコツコツとコンテンツ作りをする必要があります。中長期的な施策であることを理解した上で計画的に取り組みましょう。

継続的に運用しなければならない

顧客の信頼感を得るためにも、コンテンツは毎月定期的に更新する必要があります。運用を止めると見込み客やファンが離れてしまうリスクを伴います。

人件費がかかる

コンテンツを作るのは想像以上に労力がかかる上に人件費も多くかかります。予算面を含めてどのようにコンテンツマーケティングをすすめていくのかを社内で固めておいたほうがよいでしょう。

コンテンツマーケティングを継続するコツ

コンテンツマーケティングを継続するコツについて解説します。

  • フェーズごとに適切な目標を設定する
  • 専任の担当者をつける
  • 外部に委託する
  • 楽しみながら実践する

上記について1つずつみていきましょう。

フェーズごとに適切な目標を設定する

コンテンツマーケティングを継続するためには、フェーズ(初期・中盤・後半)ごとに適切な目標(KPI)を設定しておきましょう。コンテンツマーケティングは中長期的な施策であり、うまくいけば絶大な効果を発揮する反面、結果が出るまでに時間がかかるという特長があります。

ターゲットに響く渾身のコンテンツを、成果が出るまで作成しつづけるには時間も労力もかかります。加えて結果が出るまでに時間がかかることから、社内での理解が得られず、成果が出るまでに諦めてしまうケースも少なくありません。

具体的には、初期に3ヶ月で記事を60本書き、中盤でセッション数を稼いで分析をした上で、後半でコンバージョンを増やせるようにしていく、といった計画を立てておくと周囲の理解を得やすくなります。

専任の担当者をつける

コンテンツマーケティングを継続するには、時間も労力も要するため担い手の確保が必要です。コンテンツマーケティングが好きで継続できる人を専任の担当者とするとよいでしょう。この時、無理のない人員体制を確立し効率的に運用していくのが、中長期的な施策を成功させる上では重要といえます。

外部に委託する

自社内に適任者がいない場合は、コンテンツマーケティングが得意な支援会社に委託するのも1つの方法です。記事作成が得意な会社・YouTube作成が得意な会社・メルマガに特化した会社など、自社が行いたい施策に特化した会社を選択し、依頼してみましょう。

楽しみながら実践する

コンテンツマーケティングを継続する1番のコツは、コンテンツ作成およびユーザーからの反応を純粋に「楽しむこと」です。渾身のコンテンツに対して、お客様からの反応が得られる面白さを楽しみながら取り組むことで、よりよいコンテンツ作成につながります。

コンテンツマーケティングの費用

コンテンツマーケティングの費用相場は、目的に応じて変動します。

  • メディアは構築済みで記事作成を依頼したい場合
  • メディア構築・記事作成・アクセス解析などを依頼したい場合
  • コンテンツマーケティングの戦略から依頼したい場合
  • メディア運営を一任したい場合

上記のパターン別で相場をみていきましょう。

メディアは構築済みで記事作成を依頼したい場合

記事作成のみを依頼する場合の相場は、月額10万円程度です。すでにオウンドメディアの構築が完了しており、自社内での方針がある程度固まっている場合は、記事制作会社に相談してみるとよいでしょう。

メディア構築・記事作成・アクセス解析などを依頼したい場合

メディアの運営を依頼する場合の相場は、月額10万円~30万円程度となります。環境整備から継続的なコンテンツ制作を依頼できます。

コンテンツマーケティングの戦略から依頼したい場合

環境構築・コンテンツ制作・施策のサポート・分析までを依頼する場合の相場は月額30~50万円程度です。予算があり、コンテンツマーケティングに取り組みたいけれど何からすればよいかわからない方にはおすすめです。

メディア運営を一任したい場合

環境構築・コンテンツ制作・施策の改善までを一任したい場合の相場は、月額50万円以上となります。予算が確保できており、新規事業などでメディア運営を検討中の企業には最適です。

コンテンツマーケティングとSEOについてまとめ

今回はコンテンツマーケティングとSEOの違いについて解説しました。コンテンツマーケティングとは、適切なターゲットに適切なコンテンツを提供することで集客・教育・販売までをスムーズに結びつける手法です。

SEOは集客手段の1つであり、コンテンツマーケティングの一部となります。コンテンツマーケティングに取り組むにあたり、手法の1つとしてSEO対策をすることで検索エンジンからの流入を狙うのです。

コンテンツマーケティングとSEOの違いを知った上で、CVのとれる良質なコンテンツをコツコツと作成し発信していきましょう。

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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

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