リスティング広告への出稿を検討しているものの、どの媒体にすればよいのかがわからずお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
媒体によって異なるメリットやデメリットは、押さえておきたいですよね。
そこで本記事では、リスティング広告を出稿する場合に代表的なGoogleとYahoo!の違いを徹底比較します。
それぞれのメリットやデメリットも紹介するので、リスティング広告への出稿を検討中の担当者様は、ぜひ参考にご覧ください。
リスティング広告の代表的な掲載媒体
リスティング広告を出稿する場合、代表的な媒体として挙げられるものが「Google」「Yahoo!」です。
検索エンジンの市場シェア統計調査を行っている「statcounter」によると、日本の市場におけるシェアは2022年9月の時点で、Googleが76.53%、Yahoo!が15.14%でした。
この結果から、Yahoo!に比べるとGoogleのほうが、シェアが多いことがわかります。
続いて、GoogleとYahoo!それぞれが提供している広告について、特徴を比較していきましょう。
参照元:GlobalStats statcounter
(URL:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop-mobile/japan/#monthly-201905-202005-bar)
Google広告
Google広告とは、Googleが提供しているプラットフォームに出稿できる広告のことです。
主に、「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「ショッピング広告」「動画広告」などが含まれます。
Googleのリスティング広告は、ユーザーがGoogleを使って検索を行った際に、その検索したキーワードに関連する内容の広告を、検索結果一覧に表示できます。
Google広告を活用することで、獲得したいターゲットに合った広告手法でアプローチが可能です。
Googleには自社の商品を無料で掲載できる機能もございます。下記記事では無料リスティングについて詳しく解説しておりますのであわせてご覧ください。
Yahoo!広告
Yahoo!広告は「リスティング広告」「ディスプレイ広告」の2種類があります。
Yahoo!リスティング広告は、Yahoo!を使って検索を行った際の、キーワードに関連する内容を検索結果一覧に表示できます。
一方、ディスプレイ広告とは、Yahoo!の提携先Webサイトで表示できる、動画やバナーなどを活用した広告のことです。
広告への出稿を検討する際は、自社の目的に合った広告手法を選びましょう。
リスティング広告を運用する際のGoogleとYahoo!の違いを比較
ここからは、リスティング広告を出稿するうえで代表的なGoogleとYahoo!に、どのような違いがあるのかを解説します。
6つの違いを紹介するので、これからリスティング広告を出稿される方はぜひ参考にしてみてください。
利用しているユーザー層
リスティング広告を出稿すると、数多くのユーザーに閲覧される機会が増えます。
しかし、自社のターゲットではないユーザー層に広告が表示されても、問い合わせや購入などのコンバージョンにつながる確率は低いです。
そのため、媒体によって異なるユーザー層は前もって押さえておきましょう。
マーケティングの情報サイトである「マナミナ」の調査によると、Googleは若年層に利用されており、Yahoo!は高年層に利用されていることがわかりました。
この調査結果から、自社のターゲットが若年層である場合はGoogle、高年層である場合はYahoo!がおすすめだといえます。
参照元:マナミナ「年代ごとの検索エンジンシェアを調査!シニア層でもGoogleが首位」
(URL:https://manamina.valuesccg.com/articles/1465)
ディスプレイ広告の配信先
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリケーション上で配信できる広告のことです。
GoogleとYahoo!では、ディスプレイ広告に出稿した際の表示先が異なります。
それぞれの表示先を以下の表にまとめました。
GoogleとYahoo!で異なるディスプレイ広告の表示先
媒体
|
表示先
|
・Gmail・YouTube・livedoor
・goo ・BIGLOBE | |
Yahoo! | ・Yahoo!の検索結果画面・Yahoo!ニュース・LINE
・朝日新聞デジタル |
上記の表を参考に、希望するWebサイトに広告を表示できるのは、Google広告とYahoo!広告のどちらなのかを確認しておきましょう。
リスティング広告とディスプレイ広告の違いについては下記記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。
ターゲティング可能な設定内容
リスティング広告の機能の1つである「ターゲティング機能」を活用すると、自社が取り扱っている商材に適したユーザーにアプローチできます。
ただし、前述したディスプレイ広告と同様に、ターゲティング機能もGoogleとYahoo!それぞれで設定できる内容が異なります。
それぞれの媒体のターゲティング機能の内容は、以下のとおりです。
GoogleとYahoo!で設定できるターゲティング機能の違い
設定できる項目
|
Googleリスティング広告
|
Yahoo!リスティング広告
|
年齢 | 〇 | ✕ |
性別 | 〇 | ✕ |
地域 | 〇 | 〇 |
世帯年収 | 〇 | ✕ |
興味・関心 | 〇 | ✕ |
デバイス | 〇 | 〇 |
曜日・時間帯 | 〇 | 〇 |
リマーケティング・
リターゲティング | 〇 | 〇 |
このように、Yahoo!広告と比べてGoogle広告のほうが、細かい項目まで設定できることがわかります。
自社のターゲットに沿ったアプローチを行いたいとお考えの企業様は、Googleのリスティング広告から始めてみることをおすすめします。
広告配信における重要な要素であるターゲット選定の際に役立つペルソナ設計の方法も詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
広告表示オプション
リスティング広告の広告表示オプションでは、会社概要やサービス一覧といった、広告文だけでは訴求できない情報を追加で訴求し、広告としての効果を上げることが可能です。
そのため、企業が取り扱う商材によって、追加するとよいオプションは異なります。
たとえば、ショッピングサイトを運営する企業であれば、該当商品の価格を表示させることで、LPへの誘導後に問い合わせや購入につながる可能性を高められます。
GoogleとYahoo!では、表示できるオプションが異なるので、それぞれの広告表示オプションを、以下にまとめました。
GoogleとYahoo!の広告表示オプション
Googleリスティング広告
|
Yahoo!リスティング広告
|
住所表示 | クイックリンク |
アフィリエイト | テキスト補足 |
コールアウト | カテゴリ鉾即 |
電話番号 | 電話番号 |
サイトリンク | – |
構造化スニペット | – |
価格表示 | – |
アプリリンク | – |
リードフォーム | – |
広告表示オプションも、Google広告のほうがYahoo!広告と比べて設定できる項目が多いです。
一方で、Yahoo!のリスティング広告は表示項目が限られているため、広告初心者にとっては扱いやすいといえます。
サポート制度
リスティング広告の出稿が初めての場合は、運用時にサポートが必要だとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
媒体によって、サポート内容も異なるため、サポート内容を重視する方は以下の内容を踏まえて検討してみてください。
GoogleとYahoo!のサポート内容
Googleリスティング広告
|
Yahoo!リスティング広告
|
・電話やLINEによって、担当者がアカウント作成からサポート | ・リスティング広告を始める前の初期設定サービス |
・Google広告ヘルプセンター | ・広告文の作成や検索機能の設定などの設定代行サービス |
・無料のオンラインチュートリアル | ・企業が定めたコンバージョン(問い合わせや購入)測定に必要となる設定やタグの発行の代行サービス |
・Google広告のYouTubeチャンネル | – |
このように、Googleでは広告運用者が自主的に、運用の方法を学べるようなサービス体制が整っています。
一方で、Yahoo!は、リスティング広告の出稿を始めるにあたって、必要な初期設定をすべて代行してくれるため、初心者の方や設定に時間が確保できない方におすすめです。
リスティング広告出稿までの審査スピード
リスティング広告は、出稿前に審査があります。
この審査に通過しなければ、リスティング広告に出稿できません。
また、この審査には一定の期間が必要で、その期間は媒体によって異なります。
Googleは申請から1営業日程度、Yahoo!は3営業日程度が目安です。
ただし、これらの期間はあくまで目安であるため、前後する可能性があることは押さえておきましょう。
特に、Yahoo!にリスティング広告を出稿する場合は、余裕をもって準備しておくことをおすすめします。
Googleリスティング広告のメリットやデメリットを比較
続いて、Googleのリスティング広告のメリットやデメリットを紹介します。
Googleへの広告出稿をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
Googleリスティング広告のメリット
Googleのリスティング広告を利用するメリットは、事前に設定した予算や目標値によって効果を最大に引き出す「自動入札機能」がついていることです。
自動入札機能を使えば、効果を最大限に引き出せる運用方法を自動で調整してもらえるため、キーワードごとに入札単価を設定する必要がありません。
そのため、手間がかからないというメリットがあります。
また、リスティング広告の出稿状況を確認できる、Googleアナリティクスと連携しやすいこともメリットの1つです。
Googleアナリティクスの管理画面を使って簡単に連携できるので、運用状況の分析やレポーティングなどを行えます。
Googleリスティング広告のデメリット
逆に、Googleリスティングを利用するデメリットは、競合が多いために検索ユーザーにURLをクリックされた際の費用(クリック単価)が、高くなる傾向があることです。
クリック単価は、企業の業種やキーワードによって異なりますが、検索ボリュームのある人気のキーワードには出稿したい企業が多く集まるため、入札単価も高くなってしまいます。
入札単価を高くしなければ、広告として出稿できない可能性があることには注意しましょう。
Yahoo!のリスティング広告のメリットやデメリットを比較
Yahoo!のリスティング広告にも、メリットとデメリットがあります。
ここからは、どのようなメリットとデメリットがあるのかを紹介します。
Yahoo!リスティング広告のメリット
Yahoo!のリスティング広告を利用するメリットとして、リターゲティング広告との相性がよいことが挙げられます。
リターゲティング広告とは、出稿主のWebサイトに、過去一度でも訪れたことのあるユーザーに配信できる広告のことです。
Yahoo!は日本で最大級のポータルサイトであるため、Yahoo!を経由してさまざまなサイトを閲覧しているユーザーが多くいます。
そのため、過去に自社のWebサイトから遷移したユーザーに対して、再度自社の商材をアプローチできるため、お問い合わせや購入につながる可能性が高まります。
Yahoo!リスティング広告のデメリット
一方で、Yahoo!のリスティング広告には、管理が煩雑になるというデメリットもあります。
Yahoo!広告では、リスティング広告とディスプレイ広告を同時に運用している場合に限って、管理を別々に行わなければなりません。
そのため、複数の管理画面を、使いこなす必要があることは押さえておきましょう。
また、運用状況を把握するためにツールを導入する場合に手間がかかることや、広告文に対する審査が厳しいことも、デメリットとして挙げられます。
リスティング広告を出稿する媒体の選び方
リスティング広告は、見込み顧客を増やすために有効な施策です。
しかし、出稿する目的や獲得したいターゲットを明確にしておかなければ、広告としての効果が出ない可能性もあります。
最後に、リスティング広告を出稿する場合、GoogleとYahoo!はどのような目的や、ターゲットを設定している場合におすすめなのかを紹介します。
どちらの媒体に出稿するかを迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。
Googleがおすすめの場合
Googleがおすすめの目的やターゲットは、主に3つあります。
それぞれの目的やターゲットを、以下にまとめました。
Googleがおすすめのケース
- ターゲットがスマートフォンユーザー
- 配信先が年齢層の若いターゲット
- 海外からの集客が目的
Googleサービスである「Google」「YouTube」などへのアクセス数は、Yahoo!と比べて多いことから、スマートフォンユーザーへのアプローチは有効です。
また、Googleのリスティング広告は、国内だけではなく世界的にもシェア1位の媒体であるため、海外からのアクセスも期待できます。
国内外問わず、ユーザーを獲得したいとお考えの方には、Googleが向いているといえるでしょう。
Yahoo!がおすすめの場合
一方で、Yahoo!は「PCの利用ユーザーがターゲット」「アプローチ先が高年齢層」という場合におすすめです。
Yahoo!を利用しているユーザーの多くは、PCを使っているため、PCの利用ユーザーを獲得したいとお考えの方には、より効果が期待できるでしょう。
また、Yahoo!は、Googleと比べて高年齢層の利用者が多いため、高齢者をターゲットとしたい場合には利用を検討してみてください。
リスティング広告の媒体はよく比較したうえで適切なものを選ぼう
今回は、リスティング広告の出稿先として、代表的な「Google」「Yahoo!」を徹底比較しました。
GoogleとYahoo!のリスティング広告の違いには「ユーザー層」「広告の配信先」「設定内容」「広告表示オプション」「文字数」「サポート制度」「審査スピード」などが挙げられます。
それぞれの媒体でメリットやデメリットがあるため、リスティング広告を出稿する目的や獲得したいターゲットを前もって明確にしておくことが大切です。
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