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SNSでバズる必要って本当にあるんですか?

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Webhit 編集部

今回のテーマは「SNSでバズる必要って本当にあるんですか」っていうことをテーマにお話していただきたいと思います。よろしくお願いします。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

はい、よろしくお願いします。

Webhit 編集部

本当にテーマはそのままズバリなんですけど、SNSでバズる必要って本当にありますか?

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

結論、ないですね。

Webhit 編集部

ないのですか?!ないというのは、何でですか?

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

例えばSNSでバズるってどういう状態かっていうと、皆さんがイメージされるのって、TikTokだとわかりやすいですかね?
動画で何十万再生、何百万再生みたいなことをおそらくバズると呼んでいると思うので、その認識で話をします。

もちろん、その再生数が伸びること自体はとてもいいことです。
ただ、それがすごく伸びてバズるという状態になったとして、何が得られるのかっていう話なんですよ。
これが、例えば企業が化粧品を売ってますとかであれば、バズることによって、化粧品の認知がバーっと広がりますよね。

なので、そこで売り上げが立つみたいなこともいいことでしょうし、有名なインフルエンサーみたいになりたいみたいなことあったときは、認知が取れたりブランディングができたりっていうことがあるんで、それはそれでいいことですね。

こうやって見ると、いいことがたくさんありそうなんですよ。ただ僕は必ずしもバズる必要はないと思っていて。
というのは「バズる」の裏返しって一言で言えば「オワコン」ですよ。

Webhit 編集部

なるほど。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

なんか昔流行ってたよね、みたいな。
あの時一瞬、なんかすごい一時的に人気だったよね、みたいなになって、しばらくしたら忘れ去られたりとか、あれもう古いよねって言われたりするんです。

例えば、TikTokとかでバズったものだったら中学生のYouTuberで「ひき肉ですひき肉です」っていうやつありましたよね。

Webhit 編集部

ありましたね。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

ちょんまげ小僧か何かみたいな名前でしたね、確か。
でも多分今あれの話をしてる人ってそんなにいないですよね。

今ちょんまげ小僧とかひき肉ですっていうのを聞いたら、あれって昔流行ってたやつだよねっていう認識を皆さんおそらく持つんです。そうなった瞬間に、もうそれはオワコン化しているっていうことなわけですよね。

要は「昔の一時的な流行」というふうに片付けられちゃうんですよ、人の認識の中で。

でもこれって、企業活動に当てはめるとどうなのっていうところでいくと、例えば特定の化粧品が売れましたっていうときに、なんか一時期あれめちゃくちゃ売れてたよね、みたいな。
最近あんまり聞かないけど、なんか昔一時期なんかよく見かけたよね、最近見かけないね、となって、お客さんの中でセルフでオワコンになっていくんです。

そして今度は、そういったバズるものに釣られる人は、別のバズるものにも当然釣られるので、新しい化粧品が出てきたり、新しいインフルエンサーさんが何か紹介するとまたそっちに流れていく。

結局その一時、売り上げがガーって大きく上がるとかってあるかもしれないですけど、ただ、それも長く続かないんですよ、必ず。

他にもう少し固いものだと、例えば政治家の石丸伸二さん。一時期TikTokめっちゃ出てましたね。でも最近、レコメンドで回ってきますか?ほとんど見かけないですよね。たまに出てきますけど、ほとんど見かけない。

それが何で今もまだ少し出てるかっていうと、石丸伸二さんが抜けた後の安芸高田市長のところで数字が大暴落して、数字が全然うまくいってないから。そこのコントラストだけ今切り取られて最後に出てるっていう状態。でもこれが終わったらもっとオワコンですね。

なので、これも数年後するとなんかあの時、石丸伸二さんってちょっと比較的若い市長の方で、なんかズバズバ言ってる人いたよねって、ていう感じになるんですよ。

バズるっていうのは必ず、その昔こういうのあったよね、あの時ちょっと流行ったよね、っていう流行ものになっちゃうんですよね。芸人とかで言えば、一発屋芸人に近いんですよ、とっても。

一発屋芸人ってほとんど生き残ってる人たちが少ない。一芸しかない人たちはやっぱりその後、トークとかに展開するのもすごい難易度が高いっていう話は聞きますしね。

そうなってしまうと、急速に今の人気、ブランド力、商品やサービスの売上だったりが落ち込むので、オワコンになったものを復活させるってめっちゃ難しいんですよ。

あのとき流行ってたよね、みたいなものを復活させるのって、すごい難しいことなので。もう別のものが流行ってるときに、いやいやこれは前流行ってたからこっちの方がいいよって言っても、今のトレンドはこっちだしって言われて終わりなんですよ。

それで片付けられるとトレンドを復活させるのはめちゃくちゃ難しいことなので、トレンドになることを目指してやっちゃうとトレンドが別のものにすり替わったりとか、自分たちがオワコンなった瞬間に、再起が難易度がかなり高くなるので、僕は必ずしもバズる必要がないと考えてます。

というよりは、現実に粛々と足元でファンを固めるとか、粛々と少しずつ認知を伸ばしていく。

一気にすごい稼いでやろうとかですね、一気に有名になってやろうみたいな淡い期待を持たずに、足元をしっかり固めていく方が、良いのではないかなと思いますね。

Webhit 編集部

ありがとうございます。
ということは企業でもしSNSをやる場合は、バズるメリットってほとんどないんですかね?

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

いや、もちろんありますよ。
売り上げが上がったりとかしますし、全然いいとは思います。

例えばそれを大手さんとかがやると、様々なインフルエンサーさんとコラボするような予算もありますし、編集・撮影・企画・台本にもコストをかけられるので、バズることを継続させることができる可能性があるんですよ。

ただ、僕は中小さん側で視点で話をしているので、最初たまたま上手くいてドーンってバズったとしても、結局それを再起させるための予算だったりとかリソースだったりとかがないんですよ。オワコンになってしまった後に。

故に、大手さんなら継続してバズを生む仕組みを作ることができた能性があるのでいいですが、中小さんでそれを同じようにやるのは難しい。例えば非常に良いコンテンツをたくさん持ってる人がいたら別ですが、ほとんどの場合は難しいんじゃないかなと思います。

短期的メリットはあるが中長期的メリットは、特に中小さんにとっては薄いっていうのが、答えになりますかね。

Webhit 編集部

ありがとうございます。
SNSはコツコツ足元を固めていくっておっしゃってましたが、自社でやるときのヒントとかっていうのは、何かもらえたりしますか。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

ヒント……。
少なくとも間違えちゃいけないのは、変に人気を取ろうとすることですね。これをやっちゃいけないかなとは思います。

変に人気を取ろうとする、ということをもう少しかみ砕いていくと、基本的にSNSをやるときってフォロワーやチャンネル登録者数がどんな属性で構成されてるかって結構重要なことなわけですよ。

すごいわかりやすい例でいうと、フォロワーやチャンネル登録者数を買ったりとかする人もいますよね。そういうのを買うと属性がバラバラなので、要は動画を出したりとか、投稿をしても反応してくれる人がすごい多かったり少なかったり、または全然なかったりみたいなことが起きるんですよね。

なので、もちろんそういうフォローを買うとか絶対やってはダメなんですけど、中小のSNSにおいては特にそうですが、フォロワーの属性を自分たちの商品やサービスを購入してくれる可能性のある人たちであるとか、またはその周辺にいる人たちから、大きくぶれないような運用をするのが結構重要なことかなと思いますね。

実際私のXは、今マーケティングのいわゆるノウハウやチェックリストなんかを投稿してるんですが、ちょっとマーケティング×AIの投稿テストをやってみようって思ったんですよね。

そこで判明したのが、見せ方によってはただ単純に生成AIが好きな人たちがマーケティング、とかとは別に、生成AIが好きな人たちの領域にも踏み込むことになるぞ、ということ。

なので、その投稿は1投稿で実際2、3万ぐらいとかなり多くのインプレッションが取れたんですけど、結局それもそこでいいねをしてくださってる方とか、フォローしてくださった方の中には一定程度AIに関しての方々がいらっしゃった。もしそれをたくさん継続してしまうとフォロワーの属性がぶれてくるっていうことの原因になる

なので今は運用的にはAIの部分を抑えながら、とはいえチャットGPTやGeminiというのは全体のトレンドには入っているので、そことかけ合わせてはいきつつ、できるだけAI色を抑えるやり方を今模索してるみたいな感じですかね。

だからそういった中小企業さんのSNS運用のコツは、まずフォロワーやチャンネル登録者の属性を可能な限り大きくぶれないように発信内容を調整をしていくっていうのが重要なことかなという感じですかね。

Webhit 編集部

ありがとうございます。
今SNSはいろいろあると思うんですけど、中小企業はどのSNSから始めていくのがいいとかっていうおすすめはありますか。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

特にないですね。
はっきり言っちゃうと、僕がインスタ運用代行の会社とかであればインスタやった方がいいですよ、TikTokやった方がいいですよって言うんですけど、正直お客さんの状況によって全然違うので。

あとは動画で話した方が強いタイプもいれば、テキストで話す方が強いタイプもいる。それがコンテンツとして、そのプラットフォームが得意とする形やフォーマットで受けるかどうかみたいなのもあるので、ちょっと話が変わってくるかなと。

例えばXの投稿を作る、インスタのフィード投稿を作る、TikTokのショート動画を作る、YouTubeの長尺動画を作るのって全部かかる工数が全然が違うんですよね、アウトプット性質が違うので。

それをものによってカスタマイズして見せ方を変えるっていうのもあるんですが、ただ、一番最初どこからやるかに関しては、必ずこれっていうよりは、自分が楽しんで継続してやれそうなもの、っていうのが選び方的には一番いいのではないかなと思いますね。

SNSは楽しくなくなったら、その瞬間に終わりです。

Webhit 編集部

これは名言な感じがしますね!ありがとうございます。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

僕基本的にSNS全般が苦手なんですよ。

Webhit 編集部

ええ?!そうなんですか?

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

駄目ですね、僕。
基本どのSNSも原則見る専の人なんです。
基本的にあんまりSNSって好きじゃないんですよ。

でもそれを今、何とか楽しもうとしてやっている感じ。
なので、ある程度フォロワー数もついてきてくれてるのかななんて思っておりますけど。
これを楽しめなくて、何かただ単に作業的にやってしまうと、やっぱり透けて見えるんですよね、そういうアカウントって何か。

オーナーでも、社長でも、店長・院長でも、人から何かやれって言われて担当者から嫌々やってんだろうなみたいのってわかるんですよ。どのSNS見てもわかるので。楽しんでやっているアカウントは、アカウントの面構えが違いますね。

そういう意味で言うと、なんかそういうやらされ仕事みたいになって、なんか面倒くさいし、別に数字も出ないし面白くないしとなっちゃうくらいだったら、みんなが楽しくやれるSNSをやるのが一番いいんじゃないかなと。

あとは、どのSNSも一緒なんですけど、SNSに短期の数字を求めないことですね。

Webhit 編集部

なるほど。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

最低は1年から、数年ぐらいのスパンで。
もちろんその間の細かいKPIを立てますが、SNS始めてもう当月で問い合わせが入るとか、Web予約が入るみたいな、そんな甘い世界じゃないので。

SNSやったらみんな共感してくれるだろうとか見てくれるだろうなんてそんなわけないんですよ。こんな情報が氾濫してる世界でね、別に見たくないものは見ないし都合の悪いことには目をつぶるし耳をふさぐしっていう状態、見ざる聞かざる言わざるですよ、みんな

そんな状態で信じることもしないですよね。投稿されてる内容を信じることも調べることもしないしっていう人たちがたくさんいる。
なので、その人たちに少しずつ信じてもらうのに、時間がかかるわけです、どうしたって。それでいきなり問い合わせがホイホイ入るみたいな、そんなわけがない。

単月で何か具体的な成果を求めるよりは、半年~数年っていうふうなところで、大きい数字を追いかけていく方が、全然健全かなと思います。

Webhit 編集部

バズるよりもしっかり楽しみつつ、長期でやっていくっていうところになるんですかね。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

そうですね。
というのはSEOも同じなんですけど、SNSもアカウントの更新が止まった瞬間に死んだアカウントとなるんですよ。

例えばですけど、元々週に3回ぐらい更新してる人がいてちょうどよくタイムライン流れてくるなと思ってちょくちょく見るとするじゃないですか。でもその人のアカウントの更新が止まるとタイムラインに流れてこなくなるんですよ。

Webhit 編集部

そうですね。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

でも、そうなったときにお客さんはわざわざそのアカウントを探して、この人を投稿しないのかななんて見に来てくれるわけがないんですよね。
お客さんもフィードで流れてくるとかTikTokみたいな勝手にレコメンドされる、ということに慣れきっちゃってるので。

要はそういうふうに情報を習得していく中で、出てこなくなった瞬間に存在としては消えるんですよね。途中で更新を諦めたりとかするぐらいだったら、とっととやめちゃった方がいいですね。だったらその時間とコストを広告とかWebサイトとか営業とかの方に突っ込む方が全然いいです。

SNSをやるんだったら本当に腹くくること。自分が時間かけることや楽しむこともそうだし、ずっと継続し続けることっていうのも含めて、腹くくってやらないと何の意味もないですね。

都合よく集客をしようなんていうのは甘ったるいですね。

目次 ー この記事で分かること ー

まとめ

Webhit 編集部

最後に今日のまとめと、この記事を見てくださってる方に一言お願いします。

Webhit 編集長<br>大澤 要輔

今日に関しては、SNSでバズる必要って本当にあるんだっけっていう話でしたけども、結論「必ずしもない」っていう話で。

もう「ただただ短期成果。今月来月みたいな成果しか見ないんです」っていう中小企業さんが、もし仮にいるならあるかもしれませんが、ただ私の考えとすると基本的に会社って継続してなんぼなんですよ。

会社を総じて世の中にいなくなった瞬間にその会社の価値ってゼロなんですよ。もう倒産した瞬間に価値がゼロなわけですね。一時期売れてすごいねってみんなに言われることが会社の経営ではないと思っているので、どっちかというとちょっとずつかもしれないけど、ちょっとずつ売れててちょっとずつ利益が残ってて。

会社がまた数ヶ月生きられた、半年、1年生きられた5年、10年生きられたとなっていく方が、社会に対しての価値は一番高いんですよ。
いきなり1年だか2年ぐらいガーッて急速に儲けて、それでバーっていきなり会社が潰れましたみたいなことになるぐらいだったら、別にあってもなくてもいい会社ですよね、そういうのはね。

なので、短期のことばっかり見てみたいなことをやるんだったら、もう本当にらSNSでバズることを目指せばいいですけども。
ただ、会社って継続してたりとかお客様に継続して価値を提供できたりとか、お客様じゃなくても一緒にお仕事をしてる仲間とか含めて、そこに価値提供していけるそういった社会ですよね、一つ一つの社会に価値提供をしていける存在である。

継続することが正義であるっていうふうな考え方を持っている場合には、中長期で考えた方がいいので、必ずしもバズる必要はないんじゃないかなと思います。

なので、もしSNSやるんだったら本当に腹をくくってですね、10年までとは言わないですけど、最低でも半年1年は、腰を据えて数字が上がらなくても、思い通りにいかなくてもやり続けるっていうのをやっていかないと、基本的にはうまくいかないかなっていう感じですかね。

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この記事の執筆者・監修者

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
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Yahoo!広告 各種資格

目次 ー この記事で分かること ー