「SNSで自社に商品・サービスを宣伝するコツが知りたい」
「SNSを運用して宣伝活動しているがうまくいかない」
企業が、SNSで商品やサービスを宣伝するのが当たり前の時代になりました。しかし実際には、SNSを運用してもなかなか成約につながらないと苦戦し、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、企業がSNSでの宣伝を成功させるコツや、宣伝するメリットやデメリットを解説します。最後に成功事例も紹介するので、これからSNSで宣伝活動に力を入れたい企業にとって役立つ記事となっています。ぜひご覧ください。
商品・サービスの宣伝をSNSで成功させるコツ9選
SNSを活用して宣伝を成功させるコツを以下9つ紹介します。
- ターゲットを明確にし投稿スタイルを確立する
- SNSのユーザー層を理解し適したツールを使用する
- ターゲットに合わせ宣伝する時間を考え投稿する
- ビジネス色を隠し宣伝の頻度を控える
- ほかのユーザーと交流し認知度を上げる
- ハッシュタグを活用し閲覧数をアップさせる
- 広告を利用し訴求の機会を増やす
- インフルエンサーにPRを依頼する
- コンサルタントを活用する
それぞれ解説します。
ターゲットを明確にし投稿スタイルを確立する
SNSで宣伝を成功させるためには、「誰」に情報を届けたいのか明確にしましょう。ターゲットが明確だと、どのような内容が響くのか、共感されるのかが考えやすく、宣伝コピーを作るのにも役立ちます。また、SNSはユーザー層に偏りがあるため、SNSのツールを絞れます。
SNSのユーザー層を理解し適したツールを使用する
ターゲットが明確になったら、どのSNSで宣伝するのかを決めましょう。事前に各SNSにはどんなユーザーが多いのかは把握しておく必要があります。以下の表は、SNSごとのユーザー層です。SNS選びの参考にしてください。
SNS | ユーザー層 |
10〜20代(男女に偏りなし) | |
10〜20代(女性ユーザーが若干多め) | |
YouTube | 30〜50代(男女に偏りなし) |
TikTok | 10代(男女に偏りなし) |
30〜50代(男性ユーザーが若干多め) |
(参照:令和4年版 情報通信白書|SNS)
ターゲットに合わせ宣伝する時間を考え投稿する
ターゲットの生活習慣に合わせて、宣伝する時間を考えるのも重要です。例えば、社会人がターゲットなら、朝の通勤時間や昼休み、帰宅時間帯にSNSで情報発信しましょう。なるべく1人になる時間帯に発信することで、CVR(成約率)が上がりやすくなります。
ビジネス色を隠し宣伝の頻度を控える
SNSは本来、娯楽のために使われるサービスです。その中で、ビジネス色の強い宣伝ばかりしていると、ユーザーから距離を置かれます。宣伝以外にも、日常で起きた面白いできごとや、ぼやきのような人間味溢れる投稿を心がけましょう。企業アカウントらしからぬ情報を発信するとユーザーからの好感度はUPします。
ユーザーから愛されるアカウントになれば、企業のファン化にもつながり、宣伝効果も高まるでしょう。
ほかのユーザーと交流し認知度を上げる
大体のSNSに共通することですが、特にTwitterは、利用時間やユーザーとの交流が多いアカウントは、タイムラインへの表示が増え認知度が上がるようになっています。
ほかにもInstagramでは、ストーリーのアンケート機能でフォロワーとコミュニケーションを積極的に取り、ユーザーとの信頼関係も構築もできます。
ただし、認知度を上げたいからといって、短時間に連続フォローしたり、いいね周りをしていると、アカウントが使えなくなる恐れがあるので、気をつけましょう。
ハッシュタグを活用し閲覧数をアップさせる
SNSならではの機能として、ハッシュタグがあります。ハッシュタグとは「#(ハッシュ)」の後にキーワードを書き込むことで、投稿がタグ化できる機能です。特定のテーマやトピック、会話などで集約され、似たようなテーマに興味があるユーザー同士で話題を共有できるのが特徴です。
自社の商品・サービスに関連性の高いハッシュタグ(キーワード)を投稿時のテキストに入れることで、認知拡大につながりやすくなります。
広告を利用し訴求の機会を増やす
短期間で宣伝効果を上げたいなら、SNS広告を利用するのも一つの手です。費用はかかってしまいますが、ユーザー層に偏りがあるSNSの特性上、狙ったターゲットに訴求しやすくなります。
特に、期間限定の商品・サービスの宣伝と相性がいいので、季節に応じて売上が増減するものはSNS広告をうまく取り入れましょう。
インフルエンサーにPRを依頼する
YouTuberやインスタグラマー、TikTokerなどのインフルエンサーにPRを依頼するのも宣伝効果を上げるコツです。最近のユーザーは、企業からの情報発信よりも個人の口コミに信頼を寄せる傾向があります。
企業の外側にいる人に宣伝してもらうことで、自社の商品・サービスの信頼性を上げることにもつながります。
注意点として、宣伝を依頼したことを隠し、インフルエンサーが自発的に商品・サービスをおすすめしたように偽る「ステルスマーケティング」は、イメージダウンにつながるので避けましょう。
コンサルタントを活用する
自社のみでの運用がうまくいかない場合は、コンサルタントを活用しましょう。コンサルタントは、インフルエンサーと異なり、一緒に運用する側面があるため、契約が終了してもノウハウは蓄積され、いずれ自社だけで運用できるようになります。
費用はかかってしまいますが、今後もSNS運用に力を入れていきたいと考えている方は、早めに依頼した方がよいでしょう。プロのノウハウを早い段階で活用できるため、長期的にみれば、コスト削減や売上UPにつながるかもしれません。
SNSで商品・サービスを宣伝するメリット
SNSが本当に自社の方針に合うかどうか気になる方もいるのではないでしょうか。ここでは、SNSが商品・サービスを宣伝するツールに適しているのか確認するためにメリットを5つ紹介します。
- 広告・宣伝費用を抑えられる
- ターゲット層にアプローチしやすい
- ユーザーの反応がリアルタイムで確認できる
- 顧客との関係性を深めやすい
- 口コミが広がりやすい
それぞれ解説します。
広告・宣伝費用を抑えられる
SNSの宣伝は、無料で始められるのがメリットです。SNSが影響力を持つ前までは、自社の商品・サービスを宣伝するためには、新聞や雑誌に広告として出すか、自社でサイト運営するしかありませんでした。費用も数十〜数百万円かかります。
しかし、SNSが登場し影響力を持つようになると、数万円の費用あるいは無料で多くのユーザーに自社の商品・サービスが訴求できるようになりました。
最初は費用を抑えつつ、ユーザーの反応がよければ、広告費を出す戦略がとれるのもSNSならではといえるでしょう。
ターゲット層にアプローチしやすい
SNSは種類によってユーザー層に偏りがあります。つまり、自社のターゲット層が集中しているSNSを活用すれば、商品・サービスの宣伝を効率的に行えます。
SNSの広告機能を使えば、さらにターゲットを絞った宣伝が可能です。特にFacebookは実名登録のため、ほかのSNSよりも正確なターゲティング広告が打てます。
ユーザーの反応がリアルタイムで確認できる
SNSはユーザーの反応がリアルタイムで確認できるため、PDCAが回しやすいのがメリットです。例えば、宣伝した商品の反応が悪ければ、早めに方向転換できます。反対に、反応がよければ、一気にアクセルを踏むことで、他社よりも一歩リードすることも可能です。
顧客との関係性を深めやすい
Webサイトやメールマガジンは、企業側が一方的にメッセージを送るコミュニケーションしか取れませんでした。しかし、SNSは投稿に対するコメントが気軽に送れるため、ユーザーとのコミュニケーションを取るハードルが低くなりました。
SNSはコミュニケーションの手軽さから、ユーザーと高頻度に交流できるようになり、信頼関係を構築しやすくなっています。
口コミが広がりやすい
Twitterが最たる例ですが、SNSは発信した情報が拡散されるようになっています。商品・サービスの宣伝情報を拡散するだけでなく、実際に利用したユーザーの口コミも広がりやすいのがSNSのメリットです。
多くのユーザーに拡散される、いわゆる「バズる」が起これば、費用をかけずに数万人のユーザーに自社の商品・サービスが訴求できます。
SNSで商品・サービスを宣伝するデメリット
自社の商品・サービスがSNSで宣伝するのに適しているか判断するためには、デメリットも把握しておく必要があります。
SNSで商品・サービスを宣伝するデメリットは以下の2つです。
- SNS運用の担当者をつける必要がある
- 炎上する危険性がある
それぞれ解説します。
SNS運用の担当者をつける必要がある
企業でSNSを運用するなら、担当者を最低でも1人つける必要があります。SNSアカウントの運用には、ある程度のITリテラシーが必要なため、社内で該当する社員がいなければ、一から教育が必要です。
さらに、SNSは情報の流れが早いため、流行に合わせた発信内容を考える瞬発力も求められます。人員が少ないと、ほかの業務と併用しながら運用するため、社員の負担が増えてしまいます。以上のように、ほかの業務よりも属人性が強くなってしまうのがデメリットです。
炎上する危険性がある
SNSは全く意図していないところで、炎上するリスクがあります。炎上は真偽にかかわらず、企業のイメージダウンに直結するので、発信する内容は最新の注意を払いましょう。
無料で多くのユーザーに自社の商品・サービスを訴求できるのがメリットですが、その分炎上するリスクもあることは忘れないでください。
【SNS別】宣伝に成功した企業の事例
自社でSNSの宣伝を成功させるコツを具体的にイメージできるように、事例をSNSごとに5つ紹介します。
- Twitterの成功事例:わかさ生活
- Instagramの成功事例:リノベ不動産
- YouTubeの成功事例:e-イヤホン
- TikTokの成功事例:大京警備保障株式会社
- Facebookの成功事例:RIEDEL(ワイングラス製造)
それぞれ解説します。
Twitterの成功事例:わかさ生活
参照:Twitter
ブルーベリーアイが代表的なわかさ生活は、Twitterアカウントのフォロワー数が8万人を超えています。(2023年4月現在)
わかさ生活のTwitterアカウントの大きな特徴は、商品・サービスの宣伝が極端に少ない点です。ほぼ日記のような投稿内容が目立ちます。ビジネスのような無機質な投稿を控え、キャラクターが際立つゆるいツイート内容にすることで親近感を与え、ファン獲得に成功しました。
Instagramの成功事例:リノベ不動産
参照:Instagram
中古物件のリノベーションという、ビジュアル重視のコンテンツと好相性のInstagramを採用した成功事例です。リノベ不動産は、投稿で集客し、ストーリーで自社のサービスに送客する手法をとっています。
YouTubeの成功事例:e-イヤホン
参照:YouTube
イヤホンやヘッドホンに特化した専門店であるe-イヤホンは、文章や画像だけでは伝わりにくいイヤホンの特徴を動画を活用してわかりやすく解説しています。チャンネル登録者数は、約20万人です(20230年4月現在)。
紹介するスタッフのイヤホン愛も動画だと伝わりやすく、視聴者の購入意欲を掻き立てます。スタッフが顔出しで紹介しているため、信頼性の面でも、視聴者に影響を与えており、多くのファン獲得に成功している事例です。
TikTokの成功事例:大京警備保障株式会社
参照:TikTok
中高年の男性たちが仲睦まじく、職場でショート動画を撮影しているシーンがアップされています。TikTokを利用している方なら、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?最初はフォロワーを増やすことが目的だったのが、結果的に認知度が爆発的に拡大し、採用の応募連絡が急増しました。
警備会社が持つ堅いイメージを払拭し、業界のイメージアップにも貢献しています。
Facebookの成功事例:RIEDEL(ワイングラス製造)
参照:Facebook
ワイングラスメーカーのRIEDELは、SNSのユーザー層の偏りをうまく利用した事例です。Facebookは40〜50代のユーザー層が多く、ワインを嗜む世代とマッチしています。自社の商品の宣伝だけでなく、ワイン関連の役立つ情報を発信し、多くのワイン愛好家に親しまれています。
まとめ
SNSの宣伝を成功させるコツは、使用するSNSのユーザー層を見極めることです。そのSNSのユーザーはどのようなコンテンツを求めているのかを吟味し、それに合わせた発信内容を投稿し続けることが成功の秘訣といえます。
具体的にどのようにして、宣伝を成功させるかは本記事でわかりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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