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テクニカルSEOを制して集客力アップ!施策やツールなどを徹底解説

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「SEO施策で思うような結果が出ない」「テクニカルSEOが何かわからない」とお悩みではありませんか。テクニカルSEOはWebサイトを検索エンジンに正しく読み取ってもらうことで、検索結果の上位に表示させるための施策です。

本記事では、テクニカルSEOの基本知識から施策、コンテンツSEOとの違い、メリット・デメリット、効率化できるツールまで解説しています。テクニカルSEOへの知見を深め、効果的に施策を実践できるようになりましょう。

目次 ー この記事で分かること ー

テクニカルSEOとはWebサイトを上位表示させるための施策

テクニカルSEOは、Webサイトを検索結果の上位に表示させるために実施する施策の1つです。Webサイトの内容をクローラーが読み取る際、過不足なく情報を読み取ってもらい、インデックスされるために行うものです。

対策内容はクローラー向けとインデックス向けの2種類があります。Webサイトをクローラーが巡回しやすいように整備をすることがクローラー向けの対策です。一方、インデックス向けの対策としては、クローラーにWebサイトを正しく読み取ってもらい検索結果に表示をさせる、インデックスさせたくない情報を読み取らせるといったものがあります。

例えば、クローラーが読みとれるのはテキストのみですが、動画や画像も上位表示される要素です。そのためクローラー向けの対策では、動画や画像も読み取ってもらうための施策が求められます。

コンテンツSEO・コンテンツマーケティングとの違い

テクニカルSEOとともに使われるSEO施策に「コンテンツSEO」があります。以下の頁では、テクニカルSEOとコンテンツSEOとの違い、コンテンツマーケティングとの違いをそれぞれ解説します。

コンテンツSEOとの違いは「改善を図る対象」

コンテンツSEOとテクニカルSEOの違いは改善を図る対象です。テクニカルSEOは検索エンジンのクローラーやインデックスへの対策ですが、コンテンツSEOはWebサイトの訪問者に評価してもらえるよう対策を施します。コンテンツSEOは、ユーザーがどのような情報を求めているかを分析してコンテンツを作る手法です。

例を挙げると「テクニカルSEO」と検索したユーザーに対して、関連性のないコンテンツSEOをメインに解説したWebサイトは求めている情報が欠落しているとユーザーに評価されます。そのため、集客にはつながりません。このように、コンテンツSEOはユーザーが求めているものと違いが生じないように実施します。

テクニカルSEOはコンテンツマーケティングの一部

コンテンツマーケティングは、SEOやWeb広告、メールマガジンなどのコンテンツを活用したマーケティング活動です。そのなかでも、テクニカルSEOは検索エンジンのパフォーマンスにより、集客を促進するための重要な要素に位置づけられます。

コンテンツマーケティング全体がコンバージョンの向上を目的とする一方で、テクニカルSEOは検索エンジンを通じて集客の強化を図る目的があります。この理由からテクニカルSEOはコンテンツマーケティングの一部であるといえるでしょう。

テクニカルSEOを実践する2つのメリット

テクニカルSEOを実践するメリットに以下2つが挙げられます。

  • ノウハウの確立・定型化により作業がしやすい
  • ツールで簡単に効果測定できる

それぞれのメリットを解説します。

ノウハウの確立・定型化により作業がしやすい

テクニカルSEOはすでにノウハウが確立されており、作業はテンプレート化されています。具体的な手法はGoogleが公開しています。公開されている方法を1つずつこなし、問題点が見つかれば解消するための作業をするといったシンプルなやり方です。

その点、コンテンツSEOはユーザーの心理を読み解いたり、想像したりする作業を必要とするため正解がありません。SEO施策に取り組むのであれば、まずは作業がシンプルなテクニカルSEOの施策から行うとよいでしょう。

ツールで簡単に効果測定できる

テクニカルSEOには、ツールを使用して簡単に効果測定ができるメリットがあります。ツールはスマートフォンの画面でも読みやすいか、表示速度は遅くないかなどを数値化して評価を行います。そのため、SEO施策に慣れていない方やそれほど詳しくない方でも実践しやすいといえるでしょう。

効果測定を行い課題を改善させると、コンテンツSEOにも良い影響を及ぼしWebサイトの評価アップにつながります。Webサイト育成の観点からみても、ツールで簡単に効果測定できるのは大きなメリットです。

テクニカルSEOを実践する2つのデメリット

テクニカルSEOを実践する上でのデメリットは以下の通りです。

  • コンテンツを充実させるためにリソースを割く必要がある
  • システムの制約で難しい場合がある

デメリットを把握して対策を練りましょう。

コンテンツを充実させるためにリソースを割く必要がある

テクニカルSEOを行うのであれば、ページコンテンツを充実化させるためにコンテンツSEOも必要です。過不足なく情報を盛り込むことでコンテンツを充実させることができます。

Googleは「文字数は評価に関係ない」と明言していますが、必要な情報が過度に不足していると評価が下がると考えられています。インデックスに登録される情報を充実させるには、文字数はある程度必要です。もし、社内でリソースを割くことが難しければ外注依頼を検討しましょう。

システムの制約で難しい場合がある

システムの制約によっては施策を施せないケースもあり、対応策を検討しなければならない可能性があります。特に、Webサーバーの設定やWebサイト全体に影響を及ぼす変更を必要とする場合は、制約がかかりテクニカルSEOを実践できない傾向にあります。

事前に利用予定のサーバーやCMSで施策を行えるか確認しておきましょう。なお、確認する際に費用対効果がどのくらいあるかも把握しておくと、実施後の損失を減らせます。

テクニカルSEOの4ステップ

テクニカルSEOを効率的かつ効果的に施策を実施するには、以下の手順で行います。

  • クローラーに向けた施策を実施する
  • インデックスに向けた施策を実施する
  • チェックリストで抜け漏れを確認する
  • 効果測定を実施し改善点を洗い出す

それぞれのステップを紹介します。

STEP1.クローラーに向けた施策を実施する

はじめに、クローラー対策を行います。カテゴリの設定やXMLサイトマップの設置、表示速度を上げるといった対策が挙げられます。このような対策は、クローラーの読み取りをスムーズかつ正確にするためのものです。

そのため、最初に行えば次に実施するインデックスの対策効果が出やすくなります。確実にインデックスさせるためにも最初にクローラーを最適化しておくことが重要です。

STEP2.インデックスに向けた施策を実施する

次に、インデックスに向けた対策を実施します。読み取りを最適化するだけでは検索結果に表示されません。そのため、検索結果に表示してもらうための対策を2番目に行う必要があります。

重複したコンテンツがないか、HTMLタグが正しく設定されているかなどを調査し、必要があれば改善を行います。ツールで定期的にインデックスされたかどうかをチェックしてください。

STEP3.チェックリストで抜け漏れを確認する

クローラー・インデックス向けの対策を実施した後、抜けや漏れがないかをチェックしておきましょう。もし実施すべき項目の抜けが原因で効果測定の結果が悪かった場合、効果が得られるまでの待っている時間がムダになってしまいます。

行うべき実施項目と対応したかどうかが一目でわかるチェックリストを作成します。チェックリストに沿って、対策に抜けや漏れがないかをチェックしながらSEO対策を進めてください。

STEP4.効果測定を実施し改善点を洗い出す

SEOの効果はすぐにはあらわれない傾向にありますが、定期的な効果測定の実施は大切です。施策項目の実施状況をチェックしていても、抜けていたりエラーを起こして反映されていなかったりするケースがあります。

効果測定では、ページの表示速度やインデックス登録エラーの有無、全体的なSEOの評価をチェックします。もし問題が見つかれば、解決に向けて取り組みましょう。

クローラーを最適化する4つの施策

クローラーを最適化する4つの施策は以下の通りです。

  • URLの正規化で評価を集中させる
  • モバイルフレンドリーで評価アップを目指す
  • 表示速度の見直しと改善を行う
  • Webサイト構造の階層分けで読み取りを簡単にさせる

それぞれの施策を以下の頁で解説します。

施策1.URLの正規化で評価を集中させる

URLを正規化させると、重複もしくは類似コンテンツのなかでも正規であるページだとクローラーに伝えられます。例えば、商品やサービスを販売するWebサイトを、スマートフォン版とパソコン版に分けて作成する場合が該当します。

クローラーがどのページの読み取りも細かく行うため正規化させないでいると、評価の分散やクローラーの読み取り完了時間のダウンにつながりかねません。検索結果の上位に表示させるためにもURLを正規化し、1つのページに評価が集中するように対策しておきましょう。

施策2.モバイルフレンドリーで評価アップを目指す

スマートフォンでWebサイトを閲覧したときに読みやすければモバイルフレンドリーであるといえます。専用のツールを用いれば、スマートフォン表示に最適なWebサイトかどうかが判断できたり、改善点が見つかったりします。

スマートフォンが普及する前は、検索エンジンにアクセスするのはパソコンでした。しかし現在は、画面の小さいスマートフォンがメインであるため、モバイルフレンドリーであるのも上位表示されるための要素に含まれています。スマートフォンへの最適化を行い、上位表示への可能性を高めます。

施策3.表示速度の見直しと改善を行う

ページが表示される速度が遅いとユーザーの離脱につながります。Google検索のアルゴリズムに表示速度が組み込まれているため、遅いままにしておくと検索結果の上位表示が厳しくなる可能性があります。

表示速度が遅くなる主な原因は、画像や動画のファイルサイズの大きさです。ファイルサイズの圧縮、スクロールの動きにともなって読み込まれる画像の使用といった対応が必要です。なお、画像圧縮は画像編集ツールや圧縮専用ツールを使用すれば簡単に行えます。

施策4.Webサイト構造の階層分けで読み取りを簡単にさせる

Webサイトの構造がわかりやすいとクローラーの読み取りが簡単になり、インデックスされやすくなります。例えば、以下の方法で階層分けができます。

  • パンくずリストの設定
  • カテゴリー設定
  • XMLサイトマップの設置
  • robots.txtの使用

Webサイトに掲載されている記事の内容を細かく分ければ、クローラーの巡回を誘導できスムーズにさせられます。階層分けはインデックスを促すと同時に上位表示の可能性を高めます。手間はかかるかもしれませんがやって損はありません。

インデックスを最適化する4つの施策

クローラーを最適化する4つの施策は以下の通りです。

  • Webサイト内コンテンツの重複を確認する
  • title・meta description・見出しタグを修正する
  • 画像にalt属性を設定する
  • 内部リンクを設定しWebサイト内を回遊させる

それぞれの施策を以下の頁で解説します。

施策1.Webサイト内コンテンツの重複を確認する

Webサイト内で既存コンテンツと新しいコンテンツが重複しているとインデックスはされません。インデックスされない理由は、コピーコンテンツとみなされるためです。

仮にコピーコンテンツと判断された場合、ペナルティとして検索結果から削除されるケースがあります。ほかにも、ページの評価分散や、クローラービリティの悪化によりインデックスが遅くなるなどのデメリットもあるため、コンテンツの重複は避けましょう。

施策2.title・meta description・見出しタグを修正する

title・meta description・見出しはコンテンツがどのような内容かを検索エンジンとユーザーにわかりやすく伝えるために重要な役割を果たします。titleはコンテンツのタイトルです。キーワードを左詰めに入れることで、検索エンジンが重要なキーワードであると認識されやすくなります。

meta descriptionは、検索結果に表示されたWebサイトのタイトル下に表示される記事概要です。キーワードを含めながら簡潔に記事内容を要約するのがポイントです。見出しタグはコンテンツ内に設定されている見出しです。見出しの大きさは以下のように設定します。

<具体例>
h2(大見出し)
h3(h2の内容を分解させたい場合に使用する小見出し)
h4(h3の内容をさらに分解させたい場合に使用する見出し)

これらはSEOへの影響が大きいため重要です。

施策3.画像にalt属性を設定する

検索結果に上位表示させるための要素に画像や動画も含まれていますが、クローラーは正確に読み取れません。そのため、画像にalt属性を設定し、画像の内容を読み取らせます。ただし、alt属性を設定する画像は、アイキャッチ画像や見出し直下、説明図の画像といった意味があるもののみです。

関連のない画像にまで属性設定すると、評価が低くなる可能性があります。ワードプレスの場合、画像を選択したときに表示される「代替テキスト」でalt属性の設定を行います。

施策4.内部リンクを設定しWebサイト内を回遊させる

内部リンクの設定は、コンテンツの数が多い、関連性がありつなげられるコンテンツができた場合に実施します。別のコンテンツで一部の見出しだけでも触れている内容であれば、関連記事として紹介可能です。内部リンクの設定は、Webサイトの回遊性を上げるのに効果的な方法として知られています。

回遊性はSEOの観点でも優良なコンテンツと判断する要素の1つです。「内部リンクがあればWebサイトの評価が上がる」ということに間違いありません。しかし、関連性のない記事同士をつなげるのはよくありません。Webサイトが低評価となるおそれがあります。

導入すると効率化できるおすすめの対策ツール

テクニカルSEOの効果測定や分析を効率化できるおすすめのツールは以下の3つです。

  • Google Search Console
  • Ahrefs
  • Lumar

Google Search Consoleは、検索順位・エラー・アクセス数のチェックなどが可能なツールです。Ahrefsは、順位変動の確認や悪質な被リンクなどをチェックできます。新規コンテンツ制作のサポート機能もあります。Lumarは、テクニカルSEOのトータルスコアや自然検索トラフィック、エラーなどのチェックが可能です。

搭載されている機能はツールによって異なるため、自社に適合するものを選びましょう。

まとめ

「テクニカルSEO」は、コンテンツやWebサイトの正確なクローリングとインデックスを促し、検索結果への掲載や上位表示を目指すためのSEO施策の1つです。加えて、コンテンツマーケティングの手法の1つでもあります。ユーザーにとって優良なコンテンツを提供するためのSEO施策である「コンテンツSEO」とはまた異なるため、混同しないように注意しましょう。

実施方法はシンプルで、定型化された方法に沿って施策を行い、定期的にツールを用いて効果測定をするといったステップで完了します。SEO施策のビギナーでも実践しやすいため、集客の向上を目指したい場合は、積極的に行いましょう。

ウェビットでは主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行ううえでのお悩みを解決するような情報を発信しております。気になられた方はぜひ、ほかの記事もご一読ください。

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この記事の執筆者・監修者

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
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