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ネット集客の型とは?有効な集客方法や導入の利点を解説

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「ネット集客に興味があっても、どのような種類があるのか分からない」
「導入の利点や注意点を把握しておきたい」といった方も多いでしょう。
本記事では、代表的なネット集客の型とそれぞれの特徴や導入する利点、注意点を解説します。

併せて、ネット集客を成功させるためのポイントや成功事例も紹介しています。インターネットを活用して、効果的に集客するための施策を構築したいWeb担当者の方はぜひ参考にしてください。

目次 ー この記事で分かること ー

ネット集客とは

ネット集客(Web集客)とは、インターネット上のWebサイトやSNSなどを用いて顧客を集めることを指します。これまではチラシ配布や看板、新聞など紙媒体での集客が主流でした。しかし、インターネットの普及により、Webでの情報収集が主流となりました。

そのため、インターネットを活用した顧客獲得の必要性が高まり、現在ではネットで集客を行う企業が増えています。総務省「令和4年 通信利用動向調査報告書 (企業編)」によると、ホームページを開設している企業は91.8%と年々増加傾向にあります。

6つのネット集客の型とそれぞれの特徴

ネット集客の型は、主に以下6つあります。

  • 自然検索
  • ネット広告
  • 外部サイト
  • メール
  • SNS
  • 外部流入

それぞれの型の特徴を把握しておきましょう。

1.自然検索

自然検索とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索結果に表示される広告を除いた部分です。自然検索は無料で使用できるため、多くのユーザーが利用している集客方法となっています。自然検索で自社のサイトを表示できれば、多くのユーザーを集客できる可能性があります。

検索結果を上位表示させるためには、SEOを行わなければなりません。SEOとは「検索エンジン最適化」の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで上位表示させるために必要な対策を指します。売上につながり、上位表示を狙いやすいキーワードを選定するなどのテクニックを活用すれば、ユーザーの流入が期待できます。

2.ネット広告(Web広告)

ネット広告とは、Webサイトやアプリケーションなどのインターネット上に表示できる広告です。ネット広告には多くの種類があり、ほとんどが有料となっています。主なネット広告は、以下の通りです

  • リスティング広告
  • ディスプレイ広告
  • SNS広告
  • アフィリエイト広告
  • LP広告

ネット広告を利用すると、ユーザーの興味・関心やインターネットの利用履歴などからターゲットを絞って広告の配信を行えます。そのため、自社のターゲット層へ広告を的確に表示できます。

また、インプレッション数やクリック数、コンバージョン数などのデータから広告の効果測定も可能です。広告の改善は素早く行えるため、集客力のある広告を打てる点も特徴の1つです。

3.外部サイト

外部サイトに自社のリンクを掲載してもらい集客を図る方法です。外部サイトからリンクされることを被リンクと呼び、被リンクを通じてユーザーのアクセスを狙った集客を行います。被リンクが増えるほど、新規ユーザーの流入が期待できるでしょう。

また、被リンクを取得できれば、Webサイトの信頼度(ドメインパワー)が向上します。ドメインパワーが高ければ、検索時に上位表示されやすくなるため、現在のSEOでは重要視されています。上位表示されると自然検索からの流入も増えるため、被リンクの獲得もネット集客を行う上で不可欠です。

4.メール

メールでの集客はユーザーのファン化につながりやすい特徴があります。メールの送信先は自社サービスの利用や商品購入などの取引履歴があるユーザーに絞りましょう。定期的に情報発信することでユーザーとの関係性を維持できます。

有益な情報を提供できればユーザーのファン化につながり、長期的な集客が可能です。また、メールにリンクを記載しておくことで、リンクから自社サイトにアクセスする可能性も期待できます。しかし近年は、メールを確認するユーザーが減少傾向にあるため、利用者数の多いLINE公式アカウントを活用して集客を図る企業が増えています。

5.直接流入

直接流入とは、ユーザーがURLやQRコード、ブックマークなどから直接自社サイトへアクセスさせることです。直接流入は、SEOのアルゴリズムのような外部要因に影響されず、流入量が増加するほど集客が安定する点が特徴です。

すでに自社サービスや商品を認知しているユーザーの流入経路で、サービスの利用や商品の購入を検討しているユーザーが多い傾向にあります。そのため、収益につながりやすい集客方法といえます。直接流入を促進するためには、URLやQRコードを名刺やチラシなど目のつきやすい場所に設置するとよいでしょう。

6.SNS

XやFacebook、InstagramなどのSNSで集客を行うことも効果的です。SNSは誰でも無料で利用できるほか、若い世代の利用者数が多い特徴があります。そのため、若い層をターゲットとしている商品やサービスには欠かせないツールとなっています。

SNSによる集客のデメリットは、フォロワーの獲得から始まるため時間がかかってしまう点です。しかし、一定のフォロワーを獲得できれば広範囲への情報発信が手軽に行えます。

情報発信を継続することにより、SNSユーザーの目に止まる回数が増えます。また、インフルエンサーに紹介してもらう運用方法などもあり、ファンを獲得しやすい集客方法ともいえるでしょう。なお、SNSでの集客は短期ではなく長期的な運用が前提であると念頭に置いてください。

ネット集客を成功させる5つのポイント

ネット集客を成功させるためのポイントは、以下5つです。

  • 集客の目的と目標を明確にする
  • ターゲットを設定し適切な集客手法を検討する
  • 導入する集客方法を選定する
  • ユーザー目線での情報発信を徹底する
  • 継続的に効果測定する

それぞれのポイントを解説します。

1.集客の目的と目標を明確にする

目的と目標の明確化は効果的な集客を行うために重要です。明確な目的と目標がなければ集客のゴールが見えず、戦略にブレが生じてしまう可能性があります。「新規顧客を獲得したい」「リピーターを育成したい」など、目的や目標で効果的な集客手法は異なります。

新規顧客の獲得・リピーターの育成、どちらも達成したい場合は優先順位を決めましょう。そうすることで、予算の割り振りを適切に行えます。集客のゴールを定め、そのゴールに向けてどのような方法で集客を行うかを検討するようにしてください。

2.ターゲットを設定し適切な集客方法を検討する

商品やサービスに興味・関心が高いターゲット像を具体的に検討し、適切な集客方法を決定しましょう。例えば、20代におすすめしたい化粧品を宣伝したい場合、20代のユーザー層が多いSNSでの集客が効果的です。

集客方法の種類によって獲得できるユーザー層などの特徴は異なります。そのため、自社の目的や目標、ターゲット層に合った集客方法の選定が重要です。さらに、年齢や性別のほか職業や家族構成、趣味など細かくターゲット像を設計(ペルソナ設計)しましょう。その結果、自社が求めるターゲット像が明確になり、的確な情報発信を行えます。

3.導入する集客方法を選定する

集客方法によって集客できるユーザー層などの特徴は異なるため、目的とターゲットに合わせた集客の型を取り入れる必要があります。また、集客方法を1つに絞らず、複数の方法を取り入れて連動させることで、より効果は高まるでしょう。

集客方法を選定する上で、保有しているコンテンツを把握し、整理するのも重要です。Instagramのアカウントにフォロワーがいる場合、Instagramに注力することで集客にかかる時間を短縮できます。

また、自社サイトが多くの被リンクを獲得しているなら、狙ったキーワードで上位表示しやすくなる可能性があります。このような場合、コラム作成により集客を行えるでしょう。有益なコンテンツをすでに所有している場合があるため、自社がどのようなコンテンツを保有しているか確認してください。

4.ユーザー目線での情報発信を徹底する

情報発信をする際は、ユーザー目線になり有益な情報を提供するよう心がけます。発信する情報は、自社が伝えたいことではなく、ユーザーが知りたい情報を意識してください。

設定したターゲット層が抱える悩みや問題を理解し、それを解決できるような情報発信ができれば、ユーザーにとって有益なコンテンツとなります。有益な情報発信ができれば、ユーザーとの信頼関係を築くことも可能です。その結果、集客だけではなくファン化にもつながるでしょう。

5.継続的に効果測定する

ネット集客はユーザーの行動を数値化できます。Webサイトに訪問したユーザーの行動データを確認してみましょう。データ取得には、「Googleサーチコンソール」「Googleアナリティクス」の活用がおすすめです。

数値化したデータを検証し、問題点を見つけ改善することにより、効果的な集客が行えます。有効な施策は状況によって異なるため、定期的に効果測定を行なってください。

ネット集客を導入する利点

ネット集客を導入する利点は、主に以下4つです。

  • 低コストでスタートできる
  • リアルタイムで情報更新できる
  • 集客効果を検証できる
  • 多数のユーザーにアプローチできる

インターネット環境が整っていれば、ネット集客はすぐに行えます。人材や場所のリソースが不要なため、低コストで始められます。また、仕組みができれば長期的な集客も可能なため、365日24時間いつでも集客が可能です。

アナログ集客とは異なり、リアルタイムで情報を更新できる点もネット集客のメリットです。リアルタイムな情報更新で、いつでも最新の情報をユーザーに提供可能です。

情報更新をする際、分析ツールを使用すれば、ユーザーのアクセス数やどのページがどれだけ閲覧されたかを分析できます。その結果、よりユーザーのニーズに合った情報を発信できるでしょう。インターネットにつながっていれば、世界中に情報が届けられるため、多くのユーザーにアプローチできます。

ネット集客を行う際の注意点

ネット集客は利点が多い反面、以下のような注意点があります。

  • 競合が多い
  • ネット集客の知識が必要になる
  • 顧客の育成に時間と手間がかかる

ネット集客は低コストで行えるメリットから競合が多く存在します。そのため、自社サービスや商品のメリット、他社との違いなど競合と差別化できるよう工夫しなければ競合に勝てません。

また、ネット集客の知識を身につけておく必要があります。例えば、自社のWebサイトやブログなどで検索結果上位に表示させるSEOの知識や、目的や予算に合わせて適切な広告を出稿する知識が求められます。

インターネットやSNSで情報を発信してもユーザーがすぐにサービスや商品を購入するわけではありません。「ユーザーにどのような行動をとってほしいのか」を明確にし、そこに向けて施策を検討する必要があります。ネット集客は効果が出るまでに時間がかかる場合もあるため、長期的に取り組むようにしましょう。

ネット集客の導入事例2選

ネット集客の導入事例を2つ紹介します。

  • クラシルのInstagram運用
  • 株式会社じげんのリスティング広告

クラシルは、Instagramで簡単に美味しく作れるレシピ動画を紹介することで、公式アプリへの誘導に成功しました。Instagram公式アカウントのフォロワー数は440万人(2024年6月現在)で、時短レシピや作り置きレシピなど、作りたくなるレシピやコンテンツを配信しています。ユーザーの「何を作ろう」といった悩みを解決できるコンテンツで人気があります。

株式会社じげんは、求人や賃貸などさまざまな分野のWebサイトサービスを提供している会社です。以前からリスティング広告の工程の多さが課題として挙げられています。そこで、クリック単価を決めず、コンバージョンを達成できるよう自動で単価を設定するようにしました。その結果、作業工数を減らしつつ、コンバージョン率のアップに成功しました。

まとめ

ネット集客の型には多くの種類があり、それぞれ集客効果は異なります。ネット集客を成功させるには目的や目標を明確にし、適切な集客方法を検討する必要があります。また、多くのユーザーにアプローチできるメリットがある一方で、すぐに効果が出るわけではないため、長期的に取り組まなければならない点がデメリットです。

ウェビットでは主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行う上でのお悩みを解決するような情報を発信しております。気になられた方はぜひ、ほかの記事もご一読ください。

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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

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