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【プロが解説】リスティング広告を自分で運用するためのコツ

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自分でリスティング広告を運用してみたいものの、初めてのことで方法がわからずにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
自分で運用すると決めたからには、確実に自社の売り上げに繋がる運用方法やコツを知りたいですよね。

そこで本記事では、リスティング広告を運用する際に準備することや運用の流れ、コツなどを紹介します。
初心者でもリスティング広告を運用できるのかどうかを不安に思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次 ー この記事で分かること ー

リスティング広告を自分で運用する前に準備したいこと

まずは、リスティング広告を自分で運用する前に準備しておきたいことを紹介します。
なにも準備せずに運用を初めてしまうと、期待していた成果を上げられない可能性があるため、あらかじめ確認しておきましょう。

準備①広告を出す製品の顧客層を分析する

リスティング広告を自分で運用する前にまず準備することは、広告を出稿する商材の顧客層をしっかりと分析することです。
なぜなら、やみくもに広告を出してしまうと、顧客層に広告が表示されなかったり、逆に顧客層ではないユーザーにも表示されたりして、費用対効果が出ないことがあるためです。

顧客層を分析することにより、顧客の好みだけではなく、商材の強みや弱みを理解することにも繋がるため、より戦略的に広告を運用することができるでしょう。

この際重要なことが、STP分析です。STP分析については下記記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

準備②広告を出す製品の市場を調べる

リスティング広告を自分で運用する前に自社の商材の市場調査も済ませておきましょう。

理由としては、市場調査を行うことにより、顧客層が求めているものを客観的に把握できるためです。
また、競合他社の商品の市場における評価を知ることで、自社の商材に足りない部分や、他社にはない独自性などを発見することもできるでしょう。

準備③予算とリソース配分を決定する

リスティング広告を運用する前の準備として、予算の決定とリソース配分の確認も大切なポイントです。
あらかじめ必要になる予算やリソースを計算しておけば、あとから予算や人手が足りずに計画が延期または中止になってしまうといった状況を避けることができます。
そのため、広告費やリソースの配分は、広告を運用する前に決めておきましょう。

リスティング広告を自分で運用する際の流れ

ここからは、Google広告とYahoo!広告において、リスティング広告を自分で運用する際の流れを紹介します。

Google広告の場合

リスティング広告の出稿先としてもっとも利用されている媒体は、Google広告です。
まずは下記の表で、Google広告に出稿する際の流れを押さえておきましょう。
項目がたくさんありますが、それぞれの作業時間は数分で完了します。

Google広告に出稿する際の流れ

項目備考
Googleアカウントを作成Googleアカウントにアクセスしてアカウントを作成する
Google広告アカウントを作成Google広告にアクセスしてアカウントを作成する
広告の目標を選択表示される候補のなかから選択する
広告物の名称を入力宣伝したい自社製品の名称を入力する
リンク先のサイトを入力リスティング広告の遷移先のURLを入力する
広告文を入力Googleの検索結果画面に表示させるリスティング広告の文章を入力する
キーワードのテーマを入力自社の商材に関連するキーワードをいくつか作成するか、候補のなかから選択する
配信エリアを設定リスティング広告を表示させる地域を限定したい場合は、配信エリアを設定する
予算を設定リスティング広告にかける費用を設定する
支払い方法を選択各種支払い方法のなかから広告費用の支払い方法を選択する

Yahoo!広告の場合

リスティング広告の出稿先として2番目に多い媒体は、Yahoo!広告です。
Googleと仕組みが異なる点がありますが、おおまかな流れは同じと考えて問題ありません。

Yahoo!広告に出稿する際の流れ

項目備考
Yahoo! Japanビジネスアのカウントを作成Yahoo! Japanビジネスにアクセスしてアカウントを作成する
広告管理ツールにログインYahoo!ビジネスマネージャーにアクセスして広告管理ツールにログインする
キャンペーン予算と広告グループ入札価格を設定「キャンペーン予算」に1か月の予算を30日で割った金額を入力する「広告グループ入札価格」に1日あたりの広告予算を希望クリック数で割った金額を入力する
キャンペーン名を入力宣伝したい商材のカテゴリーを入力する
広告グループ名を入力④のキャンペーン名よりも具体的な商材の名称を入力する
商品やサービスに関するキーワードを入力宣伝したい自社の商材に関連するキーワードを3つほど入力する
広告内容を入力広告名・タイトル・説明文・最終リンク先のURLを入力する
広告費用を入金広告費用の前払い金を入金する

リスティング広告におけるGoogleとYahoo!の違いは下記記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

リスティング広告を自分でうまく運用するコツ

ここからは、リスティング広告を自分で運用する際に押さえておきたい、5つのコツを紹介します。

コツ①広告を表示させたいターゲットを明確にする

リスティング広告の運用を成功させるための1つ目のコツは、ターゲットを明確にすることです。
なぜなら、自社の商材を購入する可能性の高いターゲットを設定することが、成功への近道であるためです。
また、購入に至る可能性の低いターゲットに広告が表示されると、広告費だけがかかり、売り上げに繋がらない可能性が高まってしまいます。

そのため「ペルソナ」とよばれる、自社の商材を購入しそうな人物像をあらかじめ設定し、常にペルソナを意識してリスティング広告を運用することを心がけましょう。

ペルソナ設計については下記記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

コツ②キーワードの設定を正確に行う

リスティング広告の運用を成功させる2つ目のコツは「マッチタイプ」と「除外キーワード」を設定することです。
マッチタイプとは、ユーザーが検索したキーワードと、広告主が設定したキーワードが、どの程度一致したら広告を表示させるのかを決めるための設定のことです。
マッチタイプで設定できる一致の程度は、部分一致・フレーズ一致・完全一致の3種類があります。

たとえば「リスティング広告」というキーワードを完全一致で設定すると、「リスティング広告」か「広告 リスティング」と検索したユーザーにのみ広告が表示されます。

マッチタイプを設定する目的は、広告が表示される機会を増やしたり、限定したりすることによって、効率よく成果を上げるためです。
また除外キーワードを設定することにより、広告を表示させたくないキーワードを設定することも可能です。

このように、自社の顧客層へ効率的にアピールすることができるため、キーワードの設定は正確に行う必要があるといえます。

リスティング広告のキーワードの決め方については下記記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

コツ③広告表示オプションを設定する

広告表示オプションを設定することも、リスティング広告を成功させるコツの1つです。
広告表示オプションとは、広告文の下に会社の情報や問い合わせ先などを表示させることができる機能です。

より詳しい情報を載せることによってユーザーの目に留まりやすく、また安心感を与えることができるため、クリック数を増やせる可能性が高まります。

コツ④自動入札に頼りすぎないように注意する

リスティング広告を成功させるためのコツとして、自動入札に頼りすぎないということも挙げられます。

自動入札とは、リスティング広告を出稿する目的に合わせて、システムが自動で最適な入札単価を決めてくれる機能のことです。
リスティング広告の掲載順位は日々変わるため、毎日単価を調整する必要がありますが、自動入札機能を利用すれば時間も手間もかかりません。

しかし、自動入札は、機械がある程度の量のデータを学習して初めて精度が上がるため、リスティング広告の運用を始めて1~3週間くらいは精度があまり高くない場合があります。

そのため、最初の1か月ほどは、自分で単価を決める手動入札を行い、ある程度の成果を上げてから自動入札を利用するとよいでしょう。

コツ⑤PDCAサイクルを回す

最後に紹介する、リスティング広告を成功させるためのコツは、広告を出稿したあとにPDCAサイクルを回すということです。
PDCAサイクルとは、物事を改善する基本的な手順のことで、広告を運用するうえで非常に重要な作業です。

代表的な改善方法として、2種類の広告を表示させるABテストの実施や、リスティング広告をクリックしたあとに表示されるLPの改善などが挙げられます。
ユーザーにとっての利便性を高め、より商材の購入に繋がりやすい内容を目指しましょう。

PDCAサイクルを回すことによって改善していくCVRについては、下記記事で詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。

【プロ目線】リスティング広告を自分で運用することをおすすめできる人とそうでない人

ここまで本記事を読まれた方のなかには「本当に自分でリスティング広告を運用できるのだろうか」とご不安になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、プロの目線からリスティング広告を自分で運用することをおすすめできる方と、あまりおすすめできない方の特徴を紹介します。

自分で運用することをおすすめできる人

広告を改善するために手間も費用もかけられる余裕のある方には、自分でリスティング広告を運用することをおすすめできます。

リスティング広告で成果を上げるためには、ユーザーの動向や広告の効果を日々確認して、改善を繰り返すことが大切です。
また、リスティング広告を継続して掲載するためには、高額な費用を投資しなければなりません。
以上のことから、時間や費用に余裕のある方であれば、リスティング広告を自分で運用することは難しくないといえるでしょう。

自分で運用することをおすすめできない人

自分でリスティング広告を運用することをおすすめできない人には、継続して費用をかけられない方や、本業が忙しくて広告の改善に時間を割けない方が挙げられるでしょう。

リスティング広告では、費用対効果を確実に得られるという保証がないため、投資を行っても利益が生まれない可能性があります。
また、品質改善を続けることが成果を出すうえで大切なポイントです。
そのため、リスティング広告の運用にあまり費用を投資できない方や、改善に時間を割けない事情がある方は、自分で運用することが難しい可能性があるといえるでしょう。

リスティング広告を自分で運用する際の流れやコツを確認したら目標達成のために準備を始めよう

本記事では、リスティング広告を自分で運用する際の準備や流れ、コツなどを紹介しました。

リスティング広告を成功させるためには、自社の商材の顧客層の分析や市場調査などの下準備が欠かせません。
また、ターゲットとなるユーザーが確実にクリックしてくれる運用方法をあらかじめ知っておくことも大切です。
常にユーザーを意識して日々リスティング広告を改善することを心がければ、成果が上がる可能性も高まるでしょう。

Webhit(ウェビット)では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行う上でのお悩みを解決するような情報を発信しております。
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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

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