中小企業の方の中にはリスティング広告という言葉は知っているものの、本当に自社の集客に効果的かどうか気にしてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、中小企業の方々に向けて、リスティング広告の予算の決め方や実際のやり方をご紹介いたします。
中小企業のリスティング広告運用について、よく知りたいとお考えの方は、最後までお読みください。
【はじめに】中小企業がリスティング広告にかける予算はどれくらいがいいのか
中小企業がリスティング広告を始める場合、1ヶ月目は20〜40万円ほどの予算で取り組んでみるのが良いとされています。
ただ、上記はあくまでも理想となる金額のため、絶対値ではないことを覚えていきましょう。
リスティング広告を導入している企業は年々増加傾向にあるため、同業者と比べて広告費が低い場合は、徐々に予算を上げていくことが必要になります。
リスティング広告にまつわる費用については、下記記事で詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。
リスティング広告の予算算出方法
まず前提として、予算はざっくりとした目安で決めるものではありません。
適切な予算を組まないと、売上も利益も上がらず広告費ばかりがかさみ、破綻するリスクすらあるのです。
このような事態を避けるために、以下の手順に沿って計算してみてください。
- コンバージョン数を出す
- コンバージョン率を調査
- クリック数を出す
- 1クリックあたりの相場を検索
- 予算を算出する
※コンバージョン=Webサイト上で獲得する「成果」のこと
例:電話お問い合わせ、資料ダウンロード
それぞれ順に解説していきます。
予算算出方法①コンバージョン数を出す
目標にしたいコンバージョン数は下記の計算方法で算出します。
- 目標とする成約数÷現在の成約率=コンバージョン数
基本的には、コンバージョン数=営業の必要があるリストの数です。
たとえば、企業としての成約率を40%と設定した場合、成約数20件は欲しいと仮定します。
この場合の数値は50件となります。
予算算出方法②コンバージョン率を調査
同業他社のコンバージョン率がどのくらいかを、ネット検索や広告代理店に調査を依頼してみましょう。
広告のデザインや商品によっても、コンバージョン率の数値は変わります。
リスティング広告のCVRについてより詳しく知りたい方は、下記記事も併せてご覧ください。
予算算出方法③ クリック数を出す
クリック数は、コンバージョン数とコンバージョン率を用いて計算できます。
- コンバージョン数÷コンバージョン率=クリック数
コンバージョン数50件、コンバージョン率5%の場合のクリック数は、1,000件となります。
予算算出方法④ 1クリックあたりの相場を検索
クリック数を計算した後は、1クリックあたりの相場を検索してみます。
検索方法でおすすめなのは、キーワードプランナーです。
実際に使用したいキーワードを入力してみると、クリック単価が表示されます。
予算算出方法⑤ 予算を算出する
クリック単価が分かったら、クリック数を用いて予算を算出をします。
- クリック数×クリック単価=目安となる予算
クリック数1,000件、クリック単価が300円だった場合は、予算が30万円となります。
この数値はあくまでも最低限の予算額で、クリック単価の額は常に変わるため、想定よりも赤字になる可能性もありますので、注意が必要です。
リスティング広告が向いている中小企業の特徴
ここまで、リスティング広告の予算に関して解説してきました。
ここからは、リスティング広告が向いている中小企業の特徴を以下の3つに絞って解説していきます。
- 顕在層に向けてPRをしたい企業
- ユーザーにとって緊急度の高いサービスを提供している企業
- 運用によって成果を改善していきたい企業
それぞれ見ていきましょう。
特徴①顕在層に向けてPRをしたい企業
リスティング広告はある程度商品に興味があり、購入を見込める顕在層にPRするのに向いています。
その理由は、購買意欲が高まっている時にキーワード検索する場合が多いためです。
たとえば「美容 若返り」と検索した場合に、スキンケアアイテムの広告が表示されると商品を購入してもらえる可能性が高まります。
興味のある人に向けて効率よくアピールしたい場合は、リスティング広告が適しています。
特徴②ユーザーにとって緊急度の高いサービスを提供している企業
トイレの故障や、家の鍵を紛失してしまった場合など、すぐに対応して欲しい時は多くの人がネット検索で業者を探します。
この時、検索画面の上位に広告が表示されれば、スムーズに集客につながるでしょう。
このように緊急度が高いサービスを提供している場合は、リスティング広告がおすすめです。
特徴③運用によって成果を改善していきたい企業
リスティング広告は広告内容を変更してみたり、キーワードを再検討してみたり、運用を改善することで成果を期待できます。
チラシ配布とは違い、変更した翌日には広告表示ができ、成果があるかどうか数値を把握できます。
中小企業のリスティング広告の始め方
ここからは、中小企業のリスティング広告を実際に始めたいという方に向けて、実際の始め方を紹介していきます。
主には以下の2パターンが存在します。
- 自社でリスティング広告運用がおすすめな中小企業の特徴
- 業者に運用を任せたほうがよい中小企業の特徴
それぞれ解説していきます。
リスティング広告の始め方については、以下の記事で詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。
自社でリスティング広告運用がおすすめな中小企業の特徴
自分の会社にリスティング広告についての知識と経験があるスタッフがいて、そのスタッフがリスティング広告運用に集中できるのであれば、自社で行うのがおすすめです。
自社で行えば、代理店に支払う費用が不要になるためです。
リスティング広告自社運用のステップ
リスティング広告を自社運用するうえでのステップも紹介しておきます。
自社運用する際のステップは以下のとおりです。
- アカウントの構造を決める
- キャンペーンを作る
- 予算を決める
- キャンペーンの設定をする
- 広告の設定をする
- オプションの設定をする
- 運用スタート
- 運用後のデータを分析し改善する
上記のフローに沿っていくとスムーズに進むでしょう。
リスティング広告の詳しい運用方法については、以下の記事で詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。
業者に運用を任せたほうがよい中小企業の特徴
自社にリスティング広告についての知識がある人材がいない場合や、人材はいるけれどほかの業務に追われている場合は、業者に運用を任せることをおすすめします。
業者依頼のステップ
同じく、業者依頼のステップも確認しておきましょう。
業者に依頼する場合のステップは以下のとおりです。
- 業者を選ぶ
- 広告の内容や運用について打ち合わせする
- 業者の提示する内容を確認する
- 広告運用スタート
- 運用後の報告を受ける
業者に依頼する際は、上記のフローを参考にしてください。
【外注検討向け】中小企業のリスティング広告を成功させてくれる業者の選び方
最後に、中小企業のリスティング広告を成功させてくれる業者の選び方を解説します。
ここでは、以下4つの観点を紹介します。
外注を検討している方は必見ですよ。
- 自社のビジネスを深く理解してくれる業者を選ぶ
- 担当者がクライアントを抱えすぎていない業者を選ぶ
- コミュニケーションがとりやすい業者を選ぶ
- 業者が運営しているオウンドメディアを見る
それぞれ見ていきましょう。
選び方①自社のビジネスを深く理解してくれる業者を選ぶ
業者に依頼する場合は、自社のビジネスを深く理解しているかが重要なポイントになります。
ビジネスへの理解度は、顧客のニーズの把握にも繋がります。
理解がなければ、適切なキーワードを選ぶことはできません。
予算を無駄にしないためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
選び方②担当者がクライアントを抱えすぎていない業者を選ぶ
担当者が他にもクライアントを抱えていると、自社の運用に割ける時間が少なくなります。
時間が多ければいいものではないですが、より細かな運用ができる方が、効果が出やすいでしょう。
そのため、自社以外のクライアント数を確認するのも大切です。
選び方③コミュニケーションがとりやすい業者を選ぶ
運用してみてどの程度の変化があったのか、コミュニケーションが取れる業者を選ぶことが大切です。
密なやり取りは、より良い運用改善につながるため、運用報告の頻度についても確認すると良いでしょう。
選び方④業者が運営しているオウンドメディアを見る
オウンドメディアの記事のクオリティが高い業者は、広告運用についても同等の質が期待できます。
業者を探す際は、オウンドメディアをチェックすることもおすすめです。
リスティング広告を中小企業で始めるときは予算算出から
中小企業のリスティング広告を始める際は、まず予算を割り出してみましょう。
広告内容やキーワード変更といった改善を行えば、効率よく顧客にアプローチができるようになります。
自社で運用すれば、手数料がなく費用を抑えることもできます。
自社で行うのは難しい場合は、信頼できる業者を選べばリスティング広告の運用は可能です。
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