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【初心者向け】リスティング広告のやり方・始め方を解説

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自社の商品やサービスの販売促進、または問い合わせの獲得を目的として、リスティング広告の出稿を検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、どのようにリスティング広告を始めたらよいのかがわからないと、手をつけられませんよね。

そこで本記事では、リスティング広告の正しいやり方を、7つのステップに分けて解説します。
リスティング広告を始めたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次 ー この記事で分かること ー

リスティング広告とは?

リスティング広告とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで特定のキーワードを検索した際に、検索結果の上部に表示される、キーワードと関連性のある広告のことです。

ユーザーが検索したキーワードに適した広告を配信できるため、多くのユーザーに広告を見てもらい、商品やサービスの購入、または問い合わせにつなげることが期待できます。

また、アイルランドの企業が提供しているアクセス解析サービス“Statcounter Global Stats”のデータによると、Googleが検索エンジンの日本国内のシェア率の約7割を占めています。
そのため、リスティング広告の出稿を検討している場合は、より多くの検索ユーザーに見てもらえる可能性のあるGoogle広告から始めることがおすすめです。

以下で、Google広告の掲載フォーマットや料金体系などを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

参照元:Statcounter Global Stats
https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop-mobile/japan/#monthly-202110-202210-barhttps://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop-mobile/japan/#monthly-202110-202210-bar

リスティング広告については下記記事で詳しく説明しておりますので、ぜひご覧ください。

リスティング広告の主な掲載先

リスティング広告は、主にGoogleとYahoo!の検索結果に表示されます。
Googleのリスティング広告は「Google広告」、Yahoo!のリスティング広告は「検索広告」とよばれています。

先ほどもお伝えしたとおり、まずはGoogle広告の運用から始めることがおすすめです。
ただし、Google広告も検索広告も出稿する際の手順はほとんど変わらないので、予算がある場合は両方とも出稿することで、より高い集客の効果を得られるでしょう。

掲載フォーマット

Google広告は、以下の内容がテキストで表示されます。

Google広告の掲載フォーマット

  • 広告見出し
  • 説明文
  • リンク

また、広告見出しは3つまで設定でき、文字数は1つにつき30文字までです。
説明文は2つまで設定することが可能であり、文字数の上限は1つにつき90文字、またドメインのあとに表示できる文字数は15文字×2つまでと決められています。

料金体系

Google広告は、クリック課金制とよばれる料金体系によって支払う料金が決まります。
クリック課金制とは、ユーザーが広告をクリックした際に料金が発生し、出稿側がその料金を支払うといった仕組みのことです。

なお、広告の出稿時に発生する料金は、入札形式によって決定します。
1クリックあたりの最大単価は出稿側が設定でき、その単価によってオークションが行われ、より高い単価で入札された広告や質のよい広告は、掲載順位が高くなります。

リスティング広告にかかる費用については、下記記事で詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。

リスティング広告のやり方・始め方【7ステップ】

リスティング広告には、自社で出稿から運用までを行う方法と、広告代理店に依頼する方法があります。
ここからは、自社でGoogle広告の出稿と運用を行う場合のやり方を、7つのステップに分けて解説します。

手順①アカウントの構成を考える

Google広告の出稿や運用には、管理画面を用います。
出稿する前に、管理画面上で設定しなければならない項目があるため、事前にアカウントの構成を考えておくことが大切です。

以下に、Google広告のアカウントの構成や、具体的な内容をまとめました。

Google広告のアカウントの構成

構成内容
アカウントメールアドレスやパスワード、支払い情報
キャンペーン予算や配信する地域、除外するキーワード
広告グループ広告のタイトルや説明文、登録するキーワード

登録するアカウントの情報を決めたら、Google広告の予算や配信する地域などを決めます。

また、Google広告では、キャンペーンごとに複数の広告グループを設定することが可能です。
なお、複数の広告グループを設定する場合は、広告グループごとのタイトルや説明文、またユーザーが検索する可能性の高いキーワードを設定する必要があります。

手順②新しいキャンペーンを作成する

アカウントの構成が決まったら、Google広告の管理画面を開きます。
そして、左のメニューにある「キャンペーン」をクリックし、「新しいキャンペーンを作成」という項目を選択します。

新しいキャンペーンを作成したら、「キャンペーン目標を選択」の画面でGoogle広告を運用する目的を選びましょう。

次に、以下の画面でキャンペーンタイプを選びます。
リスティング広告を出稿する場合は、「検索」の項目を選ぶ必要があります。

キャンペーンタイプを選択すると、以下の画面に切り替わるため、目標を達成するための手段とキャンペーン名を入力しましょう。

手順③予算の設定を行う

次に、入札の戦略や1日の予算を設定します。
入札の戦略は、「重視している要素は何ですか?」のプルダウンのなかから適切なものを選びます。
商品やサービスの購入を目標とする場合は、以下の画像と同じように「コンバージョン」を選択しましょう。

目標コンバージョン単価は、設定した単価内で商品やサービスの購入、または問い合わせの獲得につなげられるように、自動で入札の単価を設定する機能です。

なお、リスティング広告を初めて運用する場合、1日の平均予算は1,000~5,000円に設定しておくことが推奨されています。

手順④キャンペーン設定でリーチする対象を決める

予算の設定を行ったあとは、キャンペーン設定を行います。
具体的にはネットワークや配信する地域、また言語などの情報を入力します。

ネットワークを選択する項目では、「Google検索パートナーを含める」を選ぶことで、広告が表示された回数を表す「インプレッション数」を増やすことが可能です。
また、広告を配信する曜日や時間帯は、「オーディエンスセグメント」のタブで設定できます。

さらに、オーディエンスセグメントで詳細な情報を入力することで、よりターゲットを絞れます。

手順⑤広告グループやその他のアセットタイプの設定を行う

次に、広告グループやその他のアセットタイプを設定しましょう。
広告グループの設定では、出稿したいキーワードや、リスティング広告の誘導先のURLなどを入力します。

また、その他のアセットタイプでは、サイトリンクやコールアウトの表示オプションなどを設定します。

これらは必ず設定しなければならないものではありませんが、設定しておくことで、リスティング広告を出稿する際に、より多くの情報を表示させることが可能です。
その結果、ユーザーにクリックしてもらえたり、商品やサービスの購入、また問い合わせにつながったりすることが期待できます。

手順⑥広告運用を開始する

すべての設定が完了したら、確認画面に進み「キャンペーンを公開」をクリックしましょう。
その後、Google広告の審査に通れば、運用を始められます。

基本的に、Google広告の審査は1営業日以内で完了することが多いですが、審査に落ちた場合、実際に出稿するまでに時間を要してしまいます。
スムーズに出稿できるように、審査の規定をよく確認してから設定を行いましょう。

審査の状況はGoogle広告の管理画面から確認でき、審査に通過した場合は、ステータスが「承認済み」になります。

手順⑦成果を確認してPDCAを回す

リスティング広告の運用を開始したあとは、成果を確認し運用の改善を行っていくことが大切です。
成果を分析する際は、商品やサービスの購入、または問い合わせなどの顧客獲得(コンバージョン)につながった場合の、1件あたりの獲得の単価を重視しましょう。

なお、1件あたりの獲得の単価は、コンバージョン単価とよばれています。
このコンバージョン単価が安いほど、リスティング広告としての費用対効果はよいため、できるだけコンバージョン単価を下げることが望ましいです。

たとえば、ひと月あたり50万円でリスティング広告を運用し、25件の問い合わせにつながった場合、コンバージョン単価は2万円です。
リスティング広告を運用するにあたり、この金額は費用対効果がよいのかということを常に意識し、よくない場合は改善を行う必要があります。

また、コンバージョン単価のほかに、リスティング広告の分析や改善に必要な指標は以下のとおりです。

リスティング広告の分析や改善に必要な指標

  • インプレッション数:広告が表示された回数
  • クリック数:広告がクリックされた回数
  • クリック率:インプレッション数に対するクリック数の割合
  • コンバージョン数:商品やサービスの購入、問い合わせの数
  • コンバージョン率:クリック数に対するコンバージョン数の割合

特に、リスティング広告の運用を始めた最初の月は、データを集めるためにも、上記の分析をしっかりと行いましょう。

リスティング広告運用でPDCAサイクル回す際に重要なCVRについては、下記記事で詳しく説明しておりますのでぜひご覧ください。

初心者がリスティング広告の運用を行う際に押さえておきたいポイント

初心者がリスティング広告の運用を行う場合、あらかじめ押さえておきたいポイントがあります。
以下で、2つのポイントを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント①審査の規定を確認してから設定する

リスティング広告には、審査の規定が設けられています。
Google広告の場合、検索キーワードや広告文、またリンク先のページなどが審査の対象です。

広告文の文字数や表現などには制限があるため、最新の規定に従って設定しなければなりません。

ポイント②商標登録されているキーワードに気をつける

多くの企業は、リスティング広告の広告文に自社の商品名やサービス名を入れますが、そのキーワードが商標登録されている場合は注意が必要です。
なぜなら、商標法では、商標登録されているキーワードを第三者が使用することは禁止されているためです。

もし、広告文に該当のキーワードを入れた場合、商標権を侵害していると判断され、その商標をもつ企業から、リスティング広告を取り下げるように依頼されることがあります。

リスティング広告を出稿できたとしても、あとから取り下げることになっては十分な効果を得られないため、事前に商標登録されているキーワードではないことを確認しましょう。

参照元:e-GOV法令検索
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=334AC0000000127

リスティング広告を広告代理店に依頼する際のやり方

リスティング広告を運用するためには、専門的な知識が必要ですが、企業によっては広告運用における知識や経験が浅いという場合もあるでしょう。
そのような場合は、広告の出稿から運用までを広告代理店に行ってもらうことがおすすめです。

以下で、広告代理店に依頼する場合の手順を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

手順①広告代理店の選定をする

まずは、どの広告代理店にリスティング広告の運用を依頼するのかということを決めましょう。
広告代理店によって、運用体制や実績は異なります。

運用体制は、基本的に3名体制以上が理想とされています。
3名以下の場合、営業担当が営業と広告運用を兼任しているケースがあり、広告における専門的な知識がない可能性が高いため、注意が必要です。

また、実績のある広告代理店のほうが安心して依頼できるため、依頼する前にどのような実績があるのかということも確認しておきましょう。

手順②広告代理店と打ち合わせする

依頼する広告代理店を決めたあとは、打ち合わせを行います。
打ち合わせ前に詳細を決める必要はありませんが、以下の項目はある程度答えられるように準備しておくと、スムーズに話を進められます。

広告代理店との打ち合わせ前に確認しておきたい項目

  • 広告を運用する目的
  • 広告の運用開始日
  • 広告の予算
  • 広告で訴求したい内容
  • 広告の誘導先
  • 広告の配信地域や目標コンバージョン単価

また、打ち合わせを行う際は、担当者の対応の質も確認しておきましょう。

手順③広告代理店からの提案内容を確認する

打ち合わせが終わったあとは、広告代理店から予算や運用方針などの詳細を提案されます。
提案された内容を確認し、問題がなければそのまま契約を締結します。

広告代理店によっては、対応できる業務が限られている場合があるため、依頼する広告代理店がどこからどこまでをサポートしてくれるのかということを確認しましょう。

手順④リスティング広告の運用を開始しレポートを確認する

広告代理店に依頼することで、リスティング広告を出稿するために必要なアカウントの開設や、出稿前の設定などを行ってもらえます。
そして実際に運用が開始されたあとは、広告代理店から運用結果や改善の提案などをまとめたレポートの報告があります。

レポートを確認する際は、特に目標コンバージョン単価や、商品やサービスの購入数などの目標に対する結果を確認しましょう。

リスティング広告を運用する場合はさまざまな設定を行う必要がある

本記事では、リスティング広告の出稿から運用までのやり方を、7つのステップに分けて解説しました。

リスティング広告には、Google広告とYahoo!の検索広告があり、一般的にはGoogle広告を運用する企業が多い傾向にあります。

自社でGoogle広告を運用する場合は、アカウントの構成を考えなければなりません。
そして、Google広告の管理画面でキャンペーンや予算、また広告グループやその他のアセットタイプなどを設定します。
Google広告には審査の規定があるため、出稿を行う前に必ず確認しましょう。

Webhit(ウェビット)では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行ううえでのお悩みを解決するような情報を発信しております。
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この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

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