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インスタのリール広告とは?メリットや出稿手順、成果を出すコツを解説

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インスタのリール広告は、一般ユーザーが投稿したリール動画の合間に再生されることから、「広告感が薄い」といわれています。幅広いインスタユーザーの目に留まる可能性が高く、出稿している企業も増えているのが特徴です。

本記事では、インスタのリール広告の概要やメリット、出稿までの手順を解説します。出稿時の注意点や成果を上げるコツについてもまとめましたので、リール広告をマーケティング戦略に取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次 ー この記事で分かること ー

インスタのリール広告とは?

インスタのリール広告は、Instagram(インスタグラム)のリール機能において、一般ユーザーが投稿したリールとリールの間に表示される広告を指します。

ユーザーがリールを縦スクロールしていく中で、広告ではない動画に混ざって表示されるため、違和感が少なくユーザーの目に触れられる点が特徴です。

<インスタリール広告の特徴>

  • 最大15分の動画が投稿できる
  • 縦型の全画面で表示される
  • 発見タブに表示される
  • いいね・コメント・保存・シェアをしてもらえる
  • 見たくないときはスクロールできる(ユーザーに主導権がある)

この広告形式は2021年6月18日に正式にスタートしました。短尺縦型動画の人気もあいまって、現在ではビジネス上でも重要な広告枠となっています。

リール広告には、広告であることを示す「スポンサー」表示がつきますが、一般的なリール動画と同様にユーザーに訴求できるため、広告らしさが薄いところも魅力の1つです。

インスタでリール広告を出稿するメリット

企業がインスタでリール広告を出稿することにおいて、3つのメリットがあります。

  • 表示するターゲットを絞れる
  • 広告らしさを抑えられる
  • 効果測定を改善をスピーディーに実施できる

自社の戦略に適したターゲットへ広告を届けて、狙い通りの反応があるかどうかを素早くチェックできる点は、SNSマーケティングにおいて大きなメリットといえるでしょう。

表示するターゲットを絞れる

インスタのリール広告では、地域や性別、年代といった詳細なターゲット設定が可能で、配信対象には13歳から65歳までの年齢層から選択できます。

例えば、東京で開催予定のイベント広告を出稿する場合、ターゲットの居住地域を「東京」に設定することで東京に居住しているユーザーにだけ広告を届けられます。また、そのユーザーの趣味などの属性情報を活用すれば、さらに細かなターゲティングも可能です。

このように、出稿側がアプローチしたいターゲット層に絞った配信を行うことで、広告のエンゲージメント率を高められます。無駄な配信を減らし、効率的なマーケティング活動を展開したい企業にとっては有効な手段といえるでしょう。

広告らしさを抑えられる

インスタのリール広告は、従来の広告のような押し付けがましさを感じさせにくく、ユーザーに違和感を与えにくい点がメリットです。一般ユーザーが投稿したリール動画に紛れて配信される特徴があるため、広告が流れている先入観も少なく、ユーザーがストレスを抱えずに閲覧してくれます。

また、興味のないリールであればスクロールできるため、ユーザー側に視聴するリール動画を選ぶ主導権がある点も、広告への抵抗感を軽減させていると考えられます。

効果測定と改善をスピーディに実施できる

インスタには、ユーザーの動きやエンゲージメントをリアルタイムでデータ収集できる機能が備わっています。閲覧数やいいね、コメント、シェアなどの基本的な指標はもちろん、リール広告の再生時間やリーチしたアカウント数なども詳細に分析できるため、マーケティング戦略の効果測定が容易な点もメリットです。

どのような内容がターゲットに効果があるかを把握できるため、分析結果によっては早急に改善策を立てられます。情報が流れるのが速いSNSにおいて、スピーディーな効果測定や改善は、マーケティング効果を高めたいときに特に有効です。

インスタリール広告の費用相場

インスタでリール広告を出稿する際は、以下のように費用が発生します。

  • CPM|インプレッション課金
  • CPC|クリック課金
  • CPI|アプリインストール課金
  • CPV|再生数課金

それぞれ特徴が異なるため、認知拡大やコンバージョン向上など目的に応じた課金方式を選びましょう。また、リール広告自体を作成する制作費用が別途かかる点も留意すべきです。

CPM|インプレッション課金

CPM(インプレッション課金)とは、ユーザーの画面に広告が表示された回数に応じて料金が発生する方式です。CPMは「Cost Per Mille(1,000回あたりのコスト)」の略です。

なお、広告が1,000回表示されたときの費用相場は500円〜3,000円程度となっています。計算方法は「広告費用 ÷ 表示回数 × 1,000」で、例えば費用を3万円使って1万回表示されたとすると、CPMは3,000円となります。

この課金方式は多くの人の目に留まってほしい場合に向いているため、ブランド認知の拡大を目的に利用されるケースが主です。ただし、購入やフォームへの入力などのコンバージョンを主な目的とした場合には、必ずしも効果的とはいえない可能性があります。

CPC|クリック課金

CPC(クリック課金)とは、ユーザーが広告をクリックした回数に応じて料金が発生する方式で、「Cost Per Click」の略です。費用相場は、1回のクリックあたり40〜100円程度です。

この課金方式は、商品のダウンロードや購入などのコンバージョンを目的とした広告に向いています。出稿側の利点としては、クリック数を正確に測定できるため、投資した広告費に対する効果を明確にしやすい点が挙げられます。

また、ユーザーが実際にアクションを起こした場合にのみ課金されるため、効率的な広告運用をしたい場合に適しているといえるでしょう。

CPI|アプリインストール課金

CPI(アプリインストール課金)は「Cost Per Install」の略で、ユーザーが広告経由でアプリをダウンロードした数によって料金が発生する方式です。費用相場は、1回のインストールあたり100〜250円程度になっています。

CPIは新しいアプリをリリースする際や、既存アプリの登録者数を増加させたいときに有効です。実際にインストールされた時点で費用が発生するため、単なる表示やクリックだけでは課金されず、費用の無駄が発生しにくいという特徴があります。

ただし、効果測定においては、ダウンロード後のアンインストール率なども考慮する必要があります。

CPV|再生数課金

CPV(再生数課金)は、ユーザーが広告を再生した回数に応じて費用が発生する方式で、「Cost Per View」の略です。費用相場は1回の再生かつ10秒以上視聴された場合で4〜7円程度となっています。

動画を通じてブランドメッセージを伝えたいときなどにCPVは有効です。特に、インパクトのある映像表現や心を動かすストーリー性のある動画コンテンツと相性が良く、視聴者の感情に訴えかけるマーケティングに適しています。

また、再生回数や視聴継続率などのデータから効果測定を行うことで、より効果的な動画広告の制作に役立てられます。

インスタリール広告のやり方

インスタのリール広告を出稿するには、Metaのビジネスマネージャーから作成する必要があります。

ただし、広告作成の前に「FacebookアカウントとInstagramアカウントの連携を行う」「Instagramのアカウントを通常のものからプロアカウント(ビジネスアカウントまたはクリエイターアカウント)に変更」しておかなければなりません。

これらの設定がされていないと広告出稿ができないため、必ず確認しておきましょう。リール広告の出稿手順は、以下の通りです。

1.Meta広告マネージャーの画面上で「+ 作成」を選択
2.広告の目的を選択
3.予算と掲載期間を入力
4.性別や年齢、地域などターゲットを設定
5.「手動配置」か「Advantage+ 配置(自動配置)」を選択
6.「コールトゥアクション」を選択して動画をアップロード

アップロードが完了したら、Metaによる広告審査が行われます。この審査は、コンテンツが広告ポリシーに違反していないかを確認するものです。審査に通過すれば、設定した内容で広告が掲載されます。

なお、設定した期間や金額に達していない場合でも、途中で掲載を中止できます。反対に、広告費用を追加して掲載期間を延長することも可能です。

インスタのリール広告を制作・出稿する際の注意点

インスタのリール広告は自由に制作または出稿できるわけではありません。使用できる音楽に制限があったり、入稿規定が設けられていたりするため、広告制作時によく確認しておく必要があります。

使用できる音楽に限りがある

インスタのリール広告では、著作権で保護されている一般的な音楽は使用できないという重要な制限があります。そのため、広告用の音楽を使用する場合は「Metaサウンドコレクション」から使用料無料の音楽を選択しましょう。

Metaサウンドコレクションにはさまざまなジャンルの楽曲がそろっているため、広告の雰囲気に合わせた音楽を選べます。広告作成時にMetaの推奨設定に従うと、システムが自動で最適な楽曲を提案してくれるのも特徴的です。

Metaが保有する膨大なデータから効果的な音楽を選んでくれるため、広告効果の最大化も期待できる便利な機能といえます。また、自社で制作したオリジナル音源を使用することも選択肢の1つです。

入稿規定が設けられている

インスタのリール広告には、効果的な広告表示のために以下のような推奨事項が設けられています。

インスタリール広告 デザインの推奨事項
ファイルタイプMP4またはMOV
アスペクト比9:16
動画設定H.264圧縮方式正方画素固定フレームレートプログレッシブスキャン128kbps以上のステレオAACオーディオ圧縮
解像度1,440 × 2,560ピクセル
動画のキャプション使用を推奨(ただし任意)
動画音声強く使用を推奨(ただし任意)

また、以下のものは広告に含めることはできないため注意しましょう。

  • 2021年10月15日前に公開されたリール動画
  • ライセンス音楽
  • 変身マスク・カメラエフェクトを使用したメディア
  • GIFを使用したメディア
  • 商品タグ付きのメディア
  • ファイルコンテナに編集リストや特殊なボックスを含んだ動画
  • アセットの最上部から約14%、最下部から約35%、両側約6%の範囲にテキストやロゴなどのクリエイティブ要素を配置

これらの規定を守りながら広告制作すれば、自然とインスタで効果を得やすいリール動画を作成できます。

インスタのリール広告で成果を出す3つのコツ

インスタのリール広告で成果を出すためには、入稿規定を守るだけでなく以下3つのコツを押さえておくとよいでしょう。

  • ストーリー性にこだわる
  • 定期的なメンテナンスを行う
  • インスタ運用に詳しい会社にサポートしてもらう

広告出稿には手間や時間、費用がかかるものです。効果を最大化したいと考えているならば、ぜひ3つのコツを実践してください。

ストーリー性にこだわる

インスタのリール広告で成果を出すには、視聴者であるユーザーの心を掴むストーリー性が重要です。広告閲覧から商品購入や申し込みなど、ユーザーに取ってほしい行動につなげるためには、単なる商品説明だけでは不十分かもしれません。

リール広告をとおして、ユーザーが商品を使用しているところをイメージできたり、その必要性を実感できたりする内容を心がけることが大切です。効果的なのは、「問題提起」「商品紹介」「問題解決や付加価値の提供」という流れの構成です。

また、短い時間でユーザーの注目を集めるために、冒頭に強いインパクトのある内容を持ってくる演出も有効だといえます。最後までリール広告を見てもらうためにも、最初に興味を持ってもらえれば視聴率を向上させられるでしょう。

定期的なメンテナンスを行う

リール広告は出稿して終わりではなく、継続的な効果測定と改善が成功のポイントとなります。そのため広告の制作だけでなく、運用中に集まるデータを定期的に分析して改善点を見つけ出すことが何よりも重要です。

例えば、あるリール広告において「ユーザーがどの時点で離脱しているのか」「どの年齢層に人気があるのか」などをデータで把握します。

そのデータに基づいて動画コンテンツを編集したり、ターゲティングを調整したりすることで、広告効果を段階的に高めていけます。このPDCAサイクルを回し続けることで、最終的には投資対効果の高い広告運用が実現できるでしょう。

インスタ運用に詳しい会社にサポートしてもらう

インスタを含むSNS広告運用には、特有の知識と経験が必要です。Webマーケティングの仕組みを理解することが理想的ですが、自社の従業員のみでの対応が難しい場合は専門の知識を持つWebマーケティング会社や、広告運用代行会社に相談するのも効果的な選択だといえます。

専門家のサポートを受けることで、広告品質の向上はもちろん、適切なターゲティング設定やアルゴリズムの変化への対応など、成果を最大化するまでの道のりを短縮できます。初期投資は必要になるものの、長期的に考えれば効率的な広告運用が可能となるでしょう。

まとめ

インスタのリール広告は、一般ユーザーが作成したリール動画と一緒に流れるため、広告らしさを感じさせにくく、自然に視聴してもらいやすい点が魅力です。目的に合わせた内容の動画を作成することで、認知拡大やコンバージョン向上など大きな広告効果が期待できます。

ただし、入稿規定を守るほかインスタに合っている広告を制作するなど、ある程度の専門知識や経験も必要となります。リール広告の効果を最大化したい場合は、専門家への相談も選択肢に入れるとよいでしょう。

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この記事の執筆者・監修者

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

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