MENU

PPC広告とは?リスティング広告との違いとともに解説

  • URLをコピーしました!

自社でPPC広告を運用することになったものの、具体的にどのような施策なのかがわからずお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
広告の運用を成功させるためにも、PPC広告の概要は押さえておきたいですよね。

そこで本記事では、PPC広告とはなにかを、詳しく解説します。
今後の施策運用のために、PPC広告の概要を詳しく知っておきたいとお考えの方はぜひ最後までご覧ください。

目次 ー この記事で分かること ー

PPC広告とリスティング広告の違い

PPC広告は、リスティング広告と似ていることから、同じ施策だと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

結論から申し上げますと、PPC広告とリスティング広告に大きな違いはありません。
というのも、PPC広告もリスティング広告も、ユーザーがクリックすると課金される仕組みであるため、課金モデルが一緒なのです。

しかし、課金モデルが一緒ではあるものの、リスティング広告はPPC広告という大枠に含まれる施策であるため、PPC広告の一種であると考えるとよいでしょう。

ここからは、PPC広告とリスティング広告について、より理解を深められるようにそれぞれの施策内容を紹介します。

PPC広告とは?

PPC広告とは「Pay Per Click」が正式名称の、クリックされるごとに料金が発生する広告のことです。
PPC広告の仕組み上、検索ユーザーにクリックされない限りは課金されないため、ユーザーに表示されるだけであれば料金はかかりません。

なお、PPC広告は「検索連動型広告」「コンテンツ連動広告」の2種類に分けられます。

検索連動型広告とは、GoogleやYahoo! JAPANといった検索エンジン上で検索を行った際に、検索結果に表示される広告のことを指します。
検索連動型広告は、検索キーワードに対して設定した広告の表示が可能です。

一方コンテンツ連動広告では、ユーザーに対する興味関心や親和性の高い広告を、Webサイト上に表示させられます。
ユーザーが過去にどのようなWebサイトを閲覧してきたか、検索履歴にもとづいて広告を表示できることが特徴です。

リスティング広告とは?

PPC広告に含まれるリスティング広告とは、検索エンジンで検索を行った結果一覧に表示させられる広告のことです。
別名「検索連動型広告」と呼ばれており、リストのように検索結果に表示されるため、リスティングと呼ばれるようになりました。

前述したPPC広告は、「検索連動型広告」「コンテンツ連動広告」の2つに分けられることから、リスティング広告がPPC広告の「検索連動型広告」と同一であることがわかります。

リスティング広告は、設定したキーワードで検索を行ったユーザーに表示できるため、ニーズの高いユーザーを確保できます。
ある程度自由度が高いことから、獲得したいユーザーに合わせた広告が設定できて、低予算で始められることが特徴です。

下記記事でリスティング広告について解説していますのであわせてご覧ください。

また、下記記事でリスティング広告のやり方について解説していますのであわせてご覧ください。

PPC広告以外の広告形態とは?

クリック型課金であるPPC広告以外にも、課金タイプの異なる広告があります。
ここからは、PPC広告以外の3つの広告形態を詳しく紹介します。

純広告

純広告とは、1つのWebサイトのなかで決められている特定の枠を買い取って、その枠に広告を出稿するという仕組みの広告です。
純広告を出稿する場合の課金タイプは、広告の表示回数によって課金される「インプレッション保証」と、枠を買い取る期間によって広告費を支払う「期間保証」に分けられます。

しかし、純広告とはいっても、あまり具体的なイメージが沸かないという方もいらっしゃるでしょう。
たとえば、電車の車内に掲載されているポスターや駅の看板なども、広告を出稿するための枠を買い取るものであるため、純広告と同じだといえます。

純広告は、自社の商材を詳しく知らない潜在層にもアプローチできるため、認知度を高められることが特徴です。
そのため、認知度向上や自社のブランディング強化のために、純広告を活用する企業もあります。

成果報酬型

成果報酬型は、自社のWebサイトにおいて成果が発生した際のみに費用が発生する課金タイプの広告です。
代表的なものでいうと、「アフィリエイト広告」などが該当するでしょう。

たとえば、Webサイトを閲覧しているユーザー向けに、商品の外部リンクを掲載したとします。
この場合、外部リンクを経由して商品が購入されると、その商品の売上に対して数パーセントの費用が自分のもとに支払われるという仕組みです。

なお、ユーザーが外部リンクを押したとしても、商品を購入しなければ成果とはなりません。

※アフィリエイト広告とリスティング広告の違いについて詳しく知りたい方はこちら

インプレッション保証型

インプレッション保証型は、広告として出稿する画像や文章が、一定の回数の範囲内で表示されるまでのあいだは掲載ができます。
そのうえで、表示が一定の回数を超えると、あらかじめ定められた区切りごとに課金されるタイプの広告です。
そのため、たとえば課金が発生する表示回数の区切りが1,000回ごとだった場合は、2,000回、3,000回と増えれば増えるほど、必要な料金も高くなるというわけです。

もし、広告の表示回数が規定の回数に満たない場合は、広告の出稿期間を延長できます。

このように、インプレッション保証型の広告は、広告が表示される回数によって費用が発生するため「ページビュー保証(PV保証)」とも呼ばれます。
ページビューと聞くと、Webサイトが表示された回数だと思われる方もいらっしゃいますが、インプレッション保証型は、広告そのものが表示された回数が対象です。

PPC広告を出稿する主な媒体

PPC広告を出稿する場合には、主に4つの媒体に出稿することができます。
ここからは、それぞれの媒体の特徴を紹介します。

Google

PPC広告の出稿を検討する場合、Googleは多くの方に検討される検索エンジンです。

「StatCounter Global Stats」が公表しているデータによると、PPC広告の出稿にGoogleを検討する人は79%以上と、全体の約8割を占めていることがわかります。
そのため、初めてPPC広告の運用を検討される方は、Googleに出稿することを検討してみてください。

Googleに広告を出稿する際は、Google広告への登録が必要です。

参照元:StatCounter Global Stats
(URL:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/mobile/japan

Yahoo! JAPAN

Yahoo! JAPANは、月間のアクセス者数が約8,400万人と、日本国内では最大のポータルサイトです。
アクセス者数が多いことから、Yahoo! JAPANにPPC広告を出稿する企業も多くいます。

Yahoo! JAPANへ広告の出稿を検討されている方は、Yahoo! JAPAN広告への登録を行いましょう。

参照元:ヤフー株式会社「Yahoo! JAPAN 媒体資料」
(URL:https://s.yimg.jp/images/listing/pdfs/yj_mediaguide.pdf

※リスティング広告におけるGoogleとYahoo!の違いを知りたい方は下記記事をご覧ください。

Twitter

Twitterは、日本国内の月間の利用者数が4,500万人を誇るSNS(ソーシャルネットワークサービス)です。
特に若い世代に人気で、拡散力が高いことから、Twitterにおいてのマーケティングを検討されている企業も多いでしょう。

Twitterに広告を出稿する場合は、「Twitter for business」への登録が必要です。

Instagram

Instagramは、国内の月間アクティブアカウント数3,300万を誇るSNSです。
幅広い世代に利用されており、商品やサービスの外部リンクを挿入して購入にもつなげられることから、主に商材購入へとつなげたい企業が広告を出稿しています。

InstagramはMeta社(元Facebook社)が運営しているため、広告を出稿する場合は「Facebook for business」「Facebook」の両方に登録を行う必要があります。
※もちろん、InstagramではなくfacebookでもPPC広告の出稿はできます。

参照元:Meta社「Newsroom」
(URL:https://about.fb.com/ja/news/2019/06/japan_maaupdate-2/

そのほかのSNS広告について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

PPC広告を利用することで得られる4つのメリット

PPC広告を利用すると、主に4つのメリットが得られます。
ここからは、それぞれのメリットを詳しく紹介します。

メリット①費用対効果が高い

PPC広告の最大のメリットとして、費用対効果が高いことが挙げられます。

PPC広告は、ユーザーがクリックした際に課金されるため、クリックにかかった費用に比例して自社のWebサイトへの流入を増やすことが可能です。
また、PPC広告のなかでも、検索連動型広告の場合は、一定のニーズがあるユーザーに対して広告を表示できるので、コンバージョンへとつなげられる可能性が高まります。

メリット②低予算でも運用が行える

PPC広告には、低予算で運用が行えるというメリットもあります。

PPC広告を出稿する場合は、クリックされた際にかかる単価や予算の設定ができます。
そのため、広告に多額の費用をかけられないという企業様でも、予算内で広告の運用が可能です。

メリット③広告の効果測定が行える

PPC広告は、効果測定が行えることもメリットの1つです。

PPC広告を出稿すると、自社のWebサイトにどの程度の流入があったのか、また成果であるコンバージョン数はどの程度なのかを把握できます。
そのため、PPC広告による効果に応じて、広告の内容を改善したりターゲット想定を見直したりできるので、広告をブラッシュアップできます。

PPC広告を利用するのであれば、単純に自社のWebサイトへのアクセス数を伸ばすだけではなく、コンバージョン数をどれほど伸ばせるかが大切です。
より少ないクリック数で、コンバージョンを獲得するためにはどうすればよいのかを、効果測定によって考えましょう。

メリット④広告の出稿の停止や修正が行える

PPC広告を出稿する際、広告の停止や修正が柔軟に行えることもメリットの1つです。

PPC広告は、出稿する媒体への登録後にアカウントを開設して設定を完了すれば、簡単に掲載を始められます。
また、運用をしていくなかで広告を停止したり修正したりできるため、運用の自由度が高い広告だといえます。

PPC広告を運用するうえで避けられない2つのデメリット

さまざまなメリットがあるPPC広告ですが、デメリットもあります。
知らずに広告を出稿して後悔しないためにも、それぞれのデメリットを押さえておきましょう。

ここでは、PPC広告を運用する際の主なデメリットを紹介します。

デメリット①効果的な運用を行うためにリソースを確保しなければならない

PPC広告を運用する最大のデメリットは、運用にリソースが必要であることです。

PPC広告は、費用を抑えて広告を出稿できるというメリットがあるものの、日々の運用状況を確認して改善していくことが大切です。
そのため、PPC広告を出稿したからといって、運用状況を確認せずに放置してしまうと、費用だけがかかって効果が得られないといったことも起こりえます。

PPC広告の運用を成功させるためには、日々の運用を続けるためのリソースを確保しなければなりません。
また、広告を運用するためには、広告に対して一定の知識を身につけておく必要があります。
社内に広告の知識がある人材が不足している場合は、代行業者に依頼するといった方法も検討しましょう。

デメリット②広告の効果を継続させるためには運用を止められない

PPC広告のデメリットには、広告の運用を止めると効果が継続しなくなることも挙げられます。

PPC広告は、出稿すればユーザーに対して表示させられますが、出稿を止めると表示されなくなってしまいます。
そのため、広告の出稿を止めると、比例して自社のWebサイトへの流入数が少なくなることは避けられません。

しかし、本来はPPC広告を出稿しなくても、自社のWebサイトへの流入が安定していることが望ましいです。
もし、PPC広告に頼らずに集客を目指す場合は、コンテンツを制作したり、SEO対策を行ったりする工夫も大切です。

PPC広告を成功させるための4つのポイント

最後に、PPC広告を成功させるために大切な4つのポイントを紹介します。
これからPPC広告を運用しようとお考えの企業様は、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント①入念にキーワードを検討する

まずは、ターゲットとなるユーザーが検索しそうなキーワードの検討から行いましょう。
ユーザーがどのような意図で検索するのかを考えて、コンバージョンにつなげられるキーワードを選定することが大切です。

検討しているキーワードが、メジャーである場合は人気があるため、クリック単価が高騰する可能性があります。
もし、予算内に抑えられない場合は、少しニッチなキーワードを選ぶとクリック単価を下げられるので、ぜひ試してみてください。

リスティング広告のキーワードの選び方については、下記記事で詳しく紹介しているのでぜひご覧ください。

ポイント②ユーザーがクリックしたくなるような文章を作成する

PPC広告は、ただ出稿するだけではなく、ユーザー目線に立ってクリックしたいと思わせる文章を作ることも大切です。

広告で出稿する文章は、検索ユーザーがひと目見て理解できるくらいに具体的な内容にしましょう。
もし、抽象的な文章にすると、ターゲットではないユーザーにもクリックされて、費用だけが無駄にかかってしまいます。

そのため「より多くの人にクリックしてもらう」という目的ではなく、「ターゲットのユーザーのみにクリックしてもらう」という目的で文章を考えることが重要です。

ポイント③クリック先のページのクオリティを上げる

PPC広告を出稿する目的は、あくまで自社のWebサイトへの誘導です。
そのため、Webサイトへ誘導できたあとにコンバージョンにつなげられるかどうかは、クリック先のページのクオリティに左右されます。

PPC広告でターゲットとなるユーザーを獲得できたとしても、クリック先のページのクオリティが低いと、ユーザーはWebサイトから離脱してしまいます。
せっかく獲得できたユーザーを離脱させないように、訴求したい商品やサービスに関する情報はしっかりと掲載しておきましょう。

ポイント④キーワードの除外を有効活用する

PPC広告には、表示させたくないキーワードを除外することができます。

PPC広告を運用していくなかで、コンバージョンにつながっていないキーワードが明確になれば、そのキーワードを除外しておくことで、無駄なクリックを減らせます。
除外するキーワードを適切に設定できれば、ターゲットではないユーザーからの流入を防ぎながらの運用が可能です。

無駄な費用を抑えて、広告の運用を成功させるためには、除外するキーワードの選定を行いましょう。

PPC広告とはユーザーにクリックされるたびに課金される広告のこと

いかがでしたでしょうか?

PPC広告とは、「Pay Per Click」が正式名称の、クリックされるごとに料金が発生する広告のことです。
PPC広告=リスティング広告だと勘違いされやすいですが、それぞれに大きな違いはありません。
しかし、どちらもクリックごとに課金される仕組みであるため、リスティング広告はPPC広告の一種であるといえます。

PPC広告を出稿する主なメリットは、低予算で運用ができて費用対効果がよいことや、広告の出稿の停止や修正が柔軟に行えることなどが挙げられます。

Webhit(ウェビット)では主に中小企業がWebマーケティング、Web集客を行ううえでのお悩みを解決するような情報を発信しております。
気になられた方はぜひ、ほかの記事もご一読ください。

参考になったらシェアして下さいね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大澤 要輔のアバター 大澤 要輔 『Webhit(ウェビット)』編集長

【プロフィール】
マーケティングメディア『Webhit(ウェビット)』の編集長。運営元の株式会社FlyEde 代表取締役を務める。中小企業経営者へのコンサルティングは累計3,000回以上。Webマーケティング × 組織構築 × 人材育成の3つの領域を中心に、年商5,000万円~数億円前後の領域で売上を伸ばす仕組みを構築。

【保有資格】
上級ウェブ解析士
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Google広告 各種資格
Yahoo!広告 各種資格

目次 ー この記事で分かること ー